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【レース回顧Vol.183】第17回ヴィクトリアマイル

レース結果・収支

1着【◎】ソダシ(4番人気)
2着【○】ファインルージュ(2番人気)
3着【-】レシステンシア(6番人気)
・・・
5着【△】ソングライン(2番人気)
・・・
12着【▲】レイパパレ(1番人気)
13着【△】テルツェット(8番人気)
・・・
馬複4点的中!(20.1倍) 3連複6点ハズレ
レース収支:+1,010 累計回収/投資:39,190/62,900(62.3%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

2,000Mとダートが良い煙幕になって4番人気に甘んじていたけど、芝マイルならソダシでしょ。桜花賞で完封したはずのファインルージュのほうが人気していたので本命に推しやすかった。それにしてもローザノワールの激走にはビビった。また最低人気が絡んで大波乱になるところだった(ローザノワール3着なら3連複でジャスト1,700倍、3連単で5,902.4倍)。府中マイルの3着には魔物が棲んでいる。


テーマの振り返り

ディープインパクト産駒が活躍中→ハズレ

時計も上がりも超高速の舞台で行われる一戦で、軽い馬場への適性が高いディープインパクト産駒が結果を残している。ちなみにニアークティック系(クロフネなど)は【2・2・1・18】、単回値72・複回値150、ネイティヴダンサー系(ロードカナロア、キングカメハメハなど)は【1・1・0・24】、単回値5・複回値43。

ディープインパクト産駒は4頭出走してレイパパレ(1番人気)の12着が最高。他の3頭は13着・15着・17着と惨敗に終わった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

昨日は午前中に雨が上がって馬場が回復し、京王杯スプリングCは良馬場で行われて勝ち時計は1分20秒2と標準並みの時計が出た。本日7時時点のクッション値は9.2(標準)で、昨日から0.6ポイント良化。良馬場なら遅くても1分32秒台前半の時計が出る高速戦で、今年も同様の速い時計決着が見込まれる。今週からBコース替わりだが、内の伸びがイマイチで外差しが優勢。レシステンシアの出方次第だが、ローザノワールに行かせて番手を選択するかもしれない。緩みがないという観点から平均ペースを想定。ソダシ、レイパパレと人気どころが前に行きそうなだけに展開的には差しが有効。

レース指標

LAP:12.5-10.8-11.4-11.6-11.7-11.1-11.3-11.8
勝ち時計:1.32.2(良) テン3F:34.7 上がり3F:34.2

レシステンシアとソダシが行きかけたところへローザノワールがゴリ押しでハナ奪取。レイパパレも外から上がってきて4番手。ファインルージュはこれらの後ろの外、ソングラインも差が無く追走。ローザノワールが後続を離した状態で直線に向き、レシステンシア、ソダシが早速前との差を詰めていく。残り200M過ぎてからやっとソダシがローザノワールを捉えて先頭に立つと、後は離す一方。大混戦の2着争いを尻目に2馬身差の完勝。テン3ハロン34秒7はGIとしては緩め(先週のNHKマイルCは34秒1)、勝ち時計1分32秒2は平年並み(先週のNHKマイルCは1分32秒3)。先行勢にとって凌ぎやすい流れになり、後方待機勢の出番は無かった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【◎】ソダシ

直線でフリーの位置を確保してから追い出すソダシ(赤矢印)。
前を追いかける形になったが何の問題もなかった。

スタートから行き脚が付いてラチに寄せて3番手を確保。レシステンシアの後ろを付いていって、直線でレシステンシアの内に入って進路を確保してからスパート。何度か手前を替えていてしんどそうだったが、追えば追うほどに加速していて勝利を確信。芝マイルならソダシ。順当。

2着【○】ファインルージュ

レイパパレ(青矢印)の直後という絶好位を確保するファインルージュ(赤矢印)。
直線でクリノプレミアム(青矢印)を外から交わしに行ったところ、
不意に躓くファインルージュ(赤矢印)。この後内に入っていってスパート。

最初のポジショニングで左右から挟まれて窮屈になったものの、外に出してレイパパレの後ろという絶好位を確保。直線に向いて前にいたクリノプレミアムを外から交わしに行ったところ、クリノプレミアムに接触して躓いて体勢を崩してしまい、立て直して内へ。レイパパレとソングラインの間から抜け出して猛チャージしたが2着争いがやっとだった。ただ躓かず真っ直ぐ追えていたとしても、完全に抜け出して更に加速を続けていたソダシを交わすのは不可能だったと思う。

3着【-】レシステンシア

周りに馬がいない状態からソダシ(青矢印)が接近。
レシステンシア(赤矢印)はこのタイミングを待ってスパートしたが及ばず。

ゲートを出て馬なりで前に出たところ、外からローザノワールがハナを主張してきたためこれに行かせて2番手追走。直線に向いても暫くは馬なりを継続、ラスト300M付近でソダシが迫ってきてからスパート。しかしラスト200Mを切ったところで突き放されてしまった。競り合いに持ち込まれると辛い。走破時計自体は昨年より遅く、前で凌ぎやすかった。

5着【△】ソングライン

前にも外にも馬がいて動きたくても動けないソングライン(赤矢印)。
今回は内枠が災いした。
直線の真ん中からスパートするソングライン(赤矢印)。
直線は概ねスムーズに追えたが・・・。

スタートしてソダシらに内を締められ、自動的に後方待機が確定。道中は馬群の中で身動きが取れず、3~4コーナーも周りが壁。直線に向いてガラ空きの真ん中を通って上がってきたが、最終的にファインルージュに伸び負けた。道中スムーズならもっと楽な競馬ができたはず。今回は内枠が仇になった。

6着【-】デアリングタクト

直線で最内の最短距離を通って追い上げるデアリングタクト(赤矢印)。
「ソダシのフィールド」でコンマ5秒差の6着。復帰戦としては上出来。

スタートを決めながらソダシに前に入られてこの後ろからの競馬。ソダシを前に見ながら内を進み、直線はラチに寄せてスパート。一瞬伸びてくるような感じはあったがラスト200Mで勢いが無くなった。ソダシと同じ桜花賞馬でも勝ち時計は実に5秒の差があり、今回は相手のフィールドだった。1年振りを使った次が本当の闘い。

12着【▲】レイパパレ

スタート直後に躓いて前のめりになるレイパパレ(赤矢印)。
皐月賞のデシエルト(霜降り明星・粗品氏本命)もこんな感じだった。
川田騎手は落ちそうになりながら何とか堪える(赤矢印)。凄いバランス感覚。

これが「粗品の呪い」なのか?いきなり躓いて落馬寸前。これで若干行き遅れ、リカバーしたところ馬が行く気になって掛かり気味に。直線に向いたところでは手応えがありそうな感じだったが、いざ追われてからは無反応。スタート失敗により全てが狂ってしまった。力負けではないが、やはり折り合いに課題が残る。

13着【△】テルツェット

スタートして外に膨らむテルツェット(赤矢印)。
行き脚の緩い馬が大外枠に入って、良いことは何一つ無かった。

スタートして外に逃げてしまい、最後方からの競馬が確定。行き脚が無くてリカバリーも叶わず、最後方から外に回して詰み。上がり3ハロンはアブレイズ(7着)、シャドウディーヴァ(9着)と並ぶ最速タイの32秒9。全く意味ありません。道中から動いていける小回りコースで見直し。

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