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【レース回顧Vol.144】第115回京都記念

レース結果・収支

1着【-】アフリカンゴールド(12番人気)
2着【-】タガノディアマンテ(8番人気)
3着【△】サンレイポケット(6番人気)
4着【▲】ジェラルディーナ(4番人気)
5着【○】ユーバーレーベン(1番人気)
6着【◎】レッドガラン(3番人気)
7着【△】エヒト(11番人気)
8着【△】マリアエレーナ(5番人気)
・・・
馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,500 累計回収/投資:13,220/19,500(67.7%)


率直な感想

競馬はその時その条件に最も合致した馬が勝つように出来ている。極めて合理的な荒れ方。このレースでアフリカンゴールドに印を打てなかった人は私を含めてトラックバイアスや展開を軽視している。しかし毎回トラックバイアスと展開予想していてもアフリカンゴールドに印回せないとか、一回氏んだほうがいい。


テーマの振り返り

前走GIからの格下げ効果抜群→ハズレ

GIを経由した馬は直近6年で5勝を挙げており、阪神で行われた昨年もラヴズオンリーユーが有馬記念10着から巻き返して勝利している。前走でGII・GIIIを勝っていた馬は【1・0・0・4】、2015年にラブリーデイが中山金杯とここを連勝したぐらい。基本は勢いより格。格下は前走で中山を使った関西馬が地元開催で気を吐いている。

これ系のテーマはトラックバイアス・展開の優位性の前には無力。むしろこういうテーマに沿ってみんなが来ない馬を買い漁ることで、展開優位の馬が一層美味しくなる。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

昨年の阪神秋開催は例年より1か月早い10月から始まっていて、馬場の回復も手間取っていたようだったが、開幕初日(土曜)のメイン・洛陽S(4歳以上OPL・芝1,600M)で1分31秒9という速い時計が出た。馬場が良過ぎて外を回すと間に合わず、より距離を稼げる内を通った者勝ち。洛陽Sを勝ったエアファンディタは最終的に外差しだったが、途中まで馬場の内にいた。今回は逃げ馬不在でドスロー必至。4コーナー内前からの粘り、または外前からの差しが有効。昨年は内枠先行馬のワンツースリーだった。

レース指標

LAP:12.7-11.3-12.0-12.9-12.8-12.7-11.6-11.4-11.4-11.0-12.1
勝ち時計:2.11.9(稍重) テン3F:36.0 上がり3F:34.5

振り返り

アフリカンゴールドが先手を主張して、結局そのまま逃げ切り。タガノディアマンテも内ピタ先行でまんま居残り。1,000M通過61秒7、ラスト1,000M57秒5の強烈な後傾ラップで、後続の追い上げは完全に不発。昨年の鳴尾記念や中日新聞杯を獲った方はここも楽々獲れたのでは。レース回顧をちゃんとしてても、その時になったら買えないんだよなぁ…。ホント時間の無駄。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】アフリカンゴールド

逃げ馬不在を見越し、スタートから押して内に切り込みながら先頭。以上。

2着【-】タガノディアマンテ

スタートしてマリアエレーナ(青矢印)が外へ行き、タガノディアマンテ(赤矢印)の前が空く。

今回も行き脚は今一つだったが、前を走っていたマリアエレーナが外に行ったことで労せず好位を確保。久々の前付けで馬は行きたがっていたがアフリカンゴールドの後ろで我慢して、終始内ピタのまま居残った。折り合わせた幸騎手の手腕もさることながら、これは枠順の賜物。

3着【△】サンレイポケット

スタートして馬群の後ろに入れ、道中後方の外を確保。馬群の後ろで脚を溜め、4コーナー出口でスパート。進路を探しつつの追い上げで、最終的には大外を通ったジェラルディーナに併せるところまで行った。この馬場、この展開で3着は想定以上。

4着【▲】ジェラルディーナ

4コーナーで外を捲るジェラルディーナ(赤矢印)。今日のTB・展開でこれは悪手。

スタートは五分に出たが、福永騎手は抑えて後方待機を指示。行きたがるかと思ったが、意外にも馬は従順でピタリと折り合っていた。4コーナーを捲り気味に上がってきて、直線大外一気に出たが当然届かず。馬の性格を尊重した乗り方。次走以降、後方で折り合った経験を活かしたい。

5着【○】ユーバーレーベン

行く馬不在で、軽く促しただけで前へ。アフリカンゴールドとマリアエレーナを行かせ、自らは3番手の外。前の動きを見ながら付かず離れず追走し、直線に向いて先頭まで3~4馬身。これはユーバーレーベン勝ったな、と思ったが甘かった。追えども追えども前との差が詰まらない。完全にアフリカンゴールドの術中に嵌ってしまった。勝ちに行っての負け。

6着【◎】レッドガラン

レッドガラン(赤矢印)は1コーナーの入りで相対的に後方の位置取り。

スタートで前を窺うような感じだったが、ユーバーレーベンが寄せてきたのを見て先を譲る形でこの後ろへ。1コーナーで内に寄せてタガノディアマンテの後ろに入ったが、道中は前後を塞がれて身動きが取れず。直線で外に振って追い上げを図るも、前が止まらず万事休す。斉藤新騎手は前付けが上手い騎手だが、このレースに関しては平凡だった。

7着【△】エヒト

行き脚が無く今回も後方からの競馬。内枠を活かして少しづつポジションを上げ、内を立ち回って直線に向き、前も開いていてこれは!と思ったが伸び切れず。今日の展開で後ろからではノーチャンスだった。ハンデ重賞なら頑張れそう。

8着【△】マリアエレーナ

最後の直線。左鞭しか入れていないのに外に膨らむマリアエレーナ(赤矢印)。

スタートしてから内を締めず、向こう正面でも気を抜くと外へ跳び気味。直線は左鞭しか入れていないのに、苦しくなったところでまた外に膨らみかけた。能力はあるがトモが緩くて推進力が乗らない。叩き合いになるとこの弱点が如実に出てしまう。

9着【-】ラーゴム

押してもあまり進まず、馬群の中に入れて折り合い重視の追走にシフト。しかし今回も口を割って行きたがっていた。直線でサンレイポケットに進路を割り込まれたが、既に勢いを失っていて影響は無かった。相変わらず折り合いに難を抱える。

13着【-】ダノンマジェスティ

スタートで若干後手を踏み、押しても進まず今回も後方からの競馬。1,000M過ぎから外を通って押し上げるも、中団辺りまで来たところでこれ以上押し上げられなくなり、直線に向いたところで再び最後方まで下がってしまった。行き脚が無さ過ぎる。今後もこの馬を買うことはなさそう。

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