【競馬予想Vol.305】第58回サンケイスポーツ賞フローラS

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は月曜にごく弱い雨が降ったものの無視できるレベルで概ね晴れ。月曜に芝刈り、水曜から土曜にかけて連日散水を実施。含水率は4コーナー12.8%、ゴール前14.1%。日曜朝時点のクッション値は9.2。

  • 前回開催から2か月開き、コースもDコースから仮柵を取り払ったAコースで実施。Aコースでの実施は10月22・23日(富士S)以来で半年振り。内にグリーンベルトが出現することで内前有利になりやすい。昨年はあからさまな内前決着だった。ただ今年は意外と外差しが利いていて、この記事を書いている最中も3レースの1,400M戦で外差し勢が上位独占。昨年までのイメージは少々危険かもしれない。

2回東京1日目(2023年4月22日)の芝戦決まり手一覧。
【参考】昨年の2回東京1日目(2022年4月23日)の芝戦決まり手一覧。
  • ペース想定:やや遅い~遅い(61~62秒台)

  • 明確な逃げ馬不在。一応はゴールデンハインドがハナ?前に行きそうなのもキミノナハマリア、レシプロシティぐらいで前がかなり手薄。デビュー戦で真後ろから行ったドゥムーランが人気を集めるほど低調なメンバーで波乱の匂いがする。


全頭分析

【-】ブライトジュエリー

(+)直線でモタれまくりながらも伸びて楽勝。一度使って上積み期待。
(-)スタート直後にフラつくなど不安定。即重賞挑戦はいささか無謀。

【▲】ソーダズリング

(+)ほぼ持ったままで突き抜けた前走が圧巻の内容。完成度が高い。
(-)長距離輸送、初コースかつ乗り替わり。他に包まれる展開が怖い。

【-】マンマリアーレ

(+)ミモザ賞は重たい馬場で長く脚使う。渋太さだけなら負けない。
(-)スピードが全く足りない。開幕直後の綺麗な馬場でキレ負け懸念。

【△】クイーンオブソウル

(+)エルフィンSで強敵相手に接戦。前走も外から動いて負けて強し。
(-)道中動くタイプ。一周コースでこれまでの強み活かせるか微妙。

【-】アウフヘーベン

(+)あすなろ賞は大外をぶん回しながらよく詰める。距離は問題無し。
(-)良馬場の2戦は共に完敗。馬体重が減り続けているのも気になる。

【○】キミノナハマリア

(+)君子蘭賞は4コーナーから動いて楽に抜け出す。今回唯一の2勝馬。
(-)前走は雨上がり後の湿った馬場。時計勝負になるとやや心許無い。

【-】ゴールデンハインド

(+)フラワーCはドロドロ馬場で直線見せ場作る。常に前付け評価。
(-)前に行けるが詰め甘い。後ろから一気に来られると打つ手無し。

【-】イトカワサクラ

(+)4コーナーで押っ付けながら差し切り勝ち。いい脚を長く使える。
(-)スタート出遅れ、頭が高くてフラつく走り。粗削りで完成は先か。

【-】レシプロシティ

(+)前走は離れた3番手追走から直線楽に抜け出す。レース振り評価。
(-)前走も時計遅過ぎる。既勝馬相手のタイトな流れで通用は疑問。

【-】バロッサヴァレー

(+)あすなろ賞は3角捲りも直線内に入った分伸びず。内容悪くない。
(-)エリカ賞でキミノナハマリアにも及ばず。突き抜ける脚が無い。

【-】ドゥムーラン

(+)2月未勝利戦を初出走で外を捲って突き抜け。素質はかなり高い。
(-)弱い相手に緩い流れに乗じて突き抜けただけ。ここで再現は微妙。

【△】ティファニードンナ

(+)ひいらぎ賞は僅かな出負けが響く。道中追い上げた脚は悪くない。
(-)2戦共外差しでここも外差し想定。内も伸びる馬場にどう抗うか。

【-】コイニョウボウ

(+)前走は内から位置を取って直線競り合い制す。小柄でも根性ある。
(-)前走は他馬が外に膨らんでラッキーパンチ。超軽量も嵌った感。

【◎】イングランドアイズ

(+)クイーンCは出負けした上に直線伸び切れず。2,000Mで巻き返し。
(-)今回は前が手薄で差し届かず懸念。内前に上手く乗られると辛い。

【-】ピクシレーション

(+)前走負けはしたが時計は大幅に詰める。今回ブリンカー初装着。
(-)前走は位置取りからして負けパターン。後ろからではしんどい。


結論

イングランドアイズはクイーンCで内から捌きが遅れ、外に持ち出してから加速が乗るまでも少々時間を要した。ラストで脚を余していたことからしても距離が延びるのはプラス。問題があるとするならば内にグリーンベルト出現&前が手薄なここで外差しを買って良いのかという点だが、馬場を観察する限り今年は外差しでもイケると判断。

キミノナハマリアは札幌の一周コースでキングズレイン相手に直線突き抜けてデビュー勝ち。君子蘭賞は勝負どころで自ら動いて3馬身抜け出し。直線が長い外回りコースで前付けでここまで千切れば文句無し。今回はどう考えても前が手薄で展開も向く。但し勝ったレースはいずれもパンパンの良馬場ではなく、開幕週の綺麗な馬場でキレ負けするかもしれない。

ソーダズリングはデビュー戦が外の進路を確保するのに若干手間取って差し損ね、前走は外で手応えを有したまま突き抜けてラストは流していた。1勝クラスに毛が生えた程度の面子なら余裕で突き抜けられる。問題があるとするなら内を捌けるのかということ。戸崎騎手の内枠は詰まって終わる感じしかしない。頼むよ戸崎さん。

ティファニードンナは自在性発揮で面白い存在。ひいらぎ賞は距離短縮で出負けという厳しい立ち上がりから外を捲ってコンマ3秒差まで詰めた。スタートが決まれば前付け、行き脚が付かなくてもスローなら勝負どころでオート進出して勝ち負けまで持っていける。

クイーンオブソウルもアネモネSで4コーナー外を小気味良く捲り上げてコンマ2秒差と勝ちに行ける脚がある。エルフィンSでも勝負どころで押し上げてコナコースト(2着)やシングザットソング(3着)にクビ・クビ差で力の裏付けが取れる。前が手薄なので内枠を活かした前付けに期待したいところ。

◎イングランドアイズ
○キミノナハマリア
▲ソーダズリング
△ティファニードンナ、クイーンオブソウル
馬複5頭ボックス(10点)

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