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【レース回顧Vol.209】第57回テレビ西日本賞北九州記念

レース結果・収支

1着【-】ボンボヤージ(16番人気)
2着【△】タイセイビジョン(3番人気)
3着【◎】ナムラクレア(1番人気)
・・・
7着【○】テイエムスパーダ(2番人気)
・・・
11着【△】キャプテンドレイク(5番人気)
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13着【▲】チェアリングソング(11番人気)
・・・
馬複10点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:109,140/93,100(117.2%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

ボンボヤージ。はい、昨年大外だったけど◎にしていました。全馬コメントで「昨年は大外枠で出番無し。内を捌けるようなら一発あっても。」と書いたけど16番人気だったのでスルーしてしまった。まあ、買えないよねこんなの。それにしてもタイセイビジョンの2着力は一体何なんだ?今回も完璧なイン突きだったのに・・・。


テーマの振り返り

前走重賞勝ち馬は素直に買え→ドボン

重賞に限らず、前走勝ち馬は【4・8・2・21】、単回値96・複回値123と勢いがそのまま通用する傾向がみられる。重賞勝ち直後の馬がそのまま上位に来るというのも納得できる。

ナムラクレアが辛うじて3着、テイエムスパーダは7着敗退。人気どころで連対出来なかったので結果として見解違い。

前走で後ろから行った人気薄に注意→ビンゴ!

小倉芝は開催が進むと馬場の内が傷んで外が優勢になりやすい。力があれば前付けでも押し切れなくはないが、力が足りなくても差しが効く余地は十分ある。

前走で後ろから行った馬のワンツー。ボンボヤージが内から突き抜け。タイセイビジョンは前走以上の完璧なラチピタ差しで2着。ナムラクレアは直線馬群を捌きながらの追い上げで3着が精一杯。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は火曜から木曜にかけて連日20ミリを超えるしっかりとした雨が降った上、日曜未明に58ミリというドカ雨を記録。含水率は4コーナー15.1%、ゴール前13.5%まで一気に悪化。前日がそれぞれ8.6%、9.6%だっただけに、前日の馬場傾向は使えなくなっている可能性が高い。小倉は開催が進んで馬場が傷むとあっさり外差しにシフトするので、ここも外差し重視で考えておきたい。そもそも日本レコードで逃げ切ったテイエムスパーダにアイビスサマーダッシュでハナに立ったシンシティ、叩き2戦目のファストフォースが加わることで前は望まぬハイペースが濃厚で、差しが決まりやすい下地はある。前傾ラップに強い差し馬の台頭に注意。

レース指標

LAP:11.7-10.3-10.8-11.1-11.3-11.7
勝ち時計:1.06.9(良) テン3F:32.8 上がり3F:34.1

シンシティが速く、速攻で前に出たところを内からテイエムスパーダが交わしてハナ。テイエムスパーダが先頭キープから直線中央に持ち出してスパートするも内からボンボヤージが抜け出して突き抜け。最内からタイセイビジョン、後方からナムラクレアが強襲するも届かず。外からも差しが来ていたが、内で距離ロスを抑えた2頭のワンツー。小倉開催は途中で中休みを挟んだことで例年より状態が良かった模様。馬場読み失敗。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】ボンボヤージ

ゆったりとした内を通るボンボヤージ(赤矢印)。
この後方で内に寄せるタイセイビジョン(青矢印)も確認できる。
ちなみに昨年のボンボヤージ(赤矢印)は大きく内を開けた馬群の一番外にいた。
【2021年北九州記念】
外が広がりをみせる中、内をゆったりと回るボンボヤージ(赤矢印)。
レッドスパーダ(青矢印)が外に振り出していったことで外の馬が一層外へ。
元々空いていた内が更に開き、ボンボヤージ(赤矢印)の前は壁無し。
ラチ沿いに追い上げたタイセイビジョン(緑矢印)も前がガラガラ。

スタートから特に何もせず先行集団の後ろを確保。昨年ほどではないが内が空いていて、4コーナーもノープレッシャーで最短距離を回ってきて、直線に向いたところでレッドスパーダが外に持ち出してくれたことで内がポッカリ開いて追い出し放題になった。それまでのレースで外差しが目立っていたが実際は内も使えないことはなく、むしろ追ったら外と大差無かった。未明にドカ雨が降ったものの、カンカン照りで馬場の回復が早く、レースの時間帯までに良まで回復したのは意外だった。

2着【△】タイセイビジョン

右鞭に過剰に反応して外へモタれるボンボヤージ(青矢印)。
タイセイビジョン(赤矢印)は逆転チャンス!だったが今回も届かず・・・。

五分のスタートから行き脚が付かず後方からの競馬。これはいつも通り。向こう正面でシレっと内に入れ、ラチ沿いを丁寧に回ってきて最短距離で直線へ。これも前走と同じ。後は突き抜けるだけだったが、前で先に抜け出されたボンボヤージに追い付けず2着。また軽量馬に出し抜かれた。この馬なりに最大限の工夫を取り入れているが、なかなか勝利の美酒にあり付けない。能力的にはGI級だと思う。

3着【◎】ナムラクレア

外から被せるどころか前に閉じられてこの後ろを進むナムラクレア(赤矢印)。
「些細な出来事」で外に飛んでいくナムラクレア(赤矢印)。
内のスペースに潜り込ませれば楽勝だったがこれは結果論・・・。

外隣のジャンダルムの行き脚が良く、内隣のフレッチアも引かなかったので両側からプレッシャーを受ける形でこれらの後ろへ。前が壁の状態で4コーナーを回ってきて、直線に向くところで内にいたボンボヤージの右鞭に反応して外に飛んでいってしまった。外は混雑していて、馬群を縫うようにして内に入っていき、ボンボヤージの後ろから猛追したが間に合わなかった。4コーナーで内に入れていれば楽勝まであったと思うが、これは結果論の域を出ない。

7着【○】テイエムスパーダ

馬場の良いところに持ち出して粘り込みを図るテイエムスパーダ(赤矢印)。
しかし内はガラガラでスパートし放題・・・。

テンのスピードはシンシティが上で、内から時間をかけてハナ奪取。シンシティは4コーナーで後ろに下がっていき、単独先頭で直線に向いたものの、外に振り過ぎて内外(特に内)からの接近を許して踏ん張りが利かなかった。内が使える馬場だったとはいえ、CBC賞より1秒以上も遅い決着で、持ち前のスピード全開とはならなかった。

11着【△】キャプテンドレイク

馬場の内寄りに進路を採って追い上げるキャプテンドレイク(赤矢印)。
大外枠からこの位置を走っているということはやるだけのことをやった結果。

大外から道中内に潜り込んでいき、4コーナーは後方馬群の中。しかしここで早くも追い鞭が入り、直線に向いてもまだ後方。直線中央やや内を通っての追い上げは全く目立たなかった。昨年のボンボヤージがそうだったように、大外枠はキツい。来年も出てきて最内枠を引いても16番人気なら買ってみる。

13着【▲】チェアリングソング

行くところ全てが壁になり、まともに追えないチェアリングソング(赤矢印)。

スタートから速攻で置かれて後ろからの競馬。位置を取れずに馬群後方を進み、3~4コーナーも動けず後方を追走。直線に向いて外に振っても前が壁でロクに追えず、パトロールビデオで確認する限りでは鞭は左鞭一発しか使えなかった。外差し一気を期待して買ったらみんなが外を回して外が詰まるというのはお約束。

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