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【レース回顧Vol.170】第82回桜花賞

レース結果・収支

1着【▲】スターズオンアース(7番人気)
2着【-】ウォーターナビレラ(3番人気)
3着【-】ナムラクレア(6番人気)
4着【△】サークルオブライフ(2番人気)
・・・
7着【△】ベルクレスタ(9番人気)
8着【○】アルーリングウェイ(5番人気)
・・・
10着【◎】ナミュール(1番人気)
・・・
複勝1点×5ハズレ、馬複4点ハズレ ワイド4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,900 累計回収/投資:28,050/50,400(55.7%)


率直な感想

昨年8月1日、新潟の新馬戦。余裕綽々で抜け出したルージュスティリアに懸命に食い下がったあのスターズオンアースが桜花賞を勝っちゃうとは。つくづくチューリップ賞の出遅れが悔やまれる。10着までコンマ3秒差の接戦で抜けた存在なし。オークスは別路線組も加わって大混戦模様。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

前日の阪神牝馬Sは内前2頭のワンツーで、外差し勢は不発。阪神牝馬S直前の京橋Sではプログノーシスが大外一気を決めており、バイアス的にはフラットという評価。阪神牝馬Sの決着時計は昨年よりコンマ8秒遅い1分32秒8。昨年の桜花賞は1分31秒1というとんでもなく速い時計が飛び出したが、今年は例年並みの1分32~33秒前半位の決着を想定。パーソナルハイがスタート出ればハナ、行き遅れればカフジテトラゴンの逃げで1,000M通過59秒台の平均ペース。人気上位のナミュール、サークルオブライフが外枠に収まったことからしても、これらの進出が遅れれば内前優勢。

レース指標

LAP:12.4-10.8-11.4-12.2-12.0-11.1-11.5-11.5
勝ち時計:1.32.9(良) テン3F:34.6 上がり3F:34.1

カフジテトラゴンに行かせて2番手追走のウォーターナビレラが直線に向いて持ったままを継続。完全に勝ちパターンに入っていたが、スターズオンアースが内の馬群を掻き分けながら追い上げてきてウォーターナビレラに並びかけてゴール。3着ナムラクレアは内ピタ先行で大健闘。外を通ったサークルオブライフは届かず、ナミュールはラスト失速。時計が速くて内前優勢だった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【▲】スターズオンアース

パーソナルハイ(青矢印)に押されて進路を失くすスターズオンアース(青矢印)。
馬群が密集してゴチャついていて、抜け出せるかどうか分からない。
スターズオンアース(青矢印)「ちょっと!またアンタ?押すのやめてよ!」
パーソナルハイ(緑矢印)「違う違う!内からピンハイちゃんが押してきて・・・」
ピンハイ(青矢印)「邪魔なの!パーソナルハイちゃんがモタつくからでしょ!」

スタートも行き脚も普通で道中は馬群の真っ只中。どちらかといえば脚を溜めながらの追走で、4コーナーは前後左右を囲まれて何も出来ず。直線に向いた当初も前が壁でどう捌くかというところでパーソナルハイに内から押されて進路を失くし、その後立て直してウォーターナビレラの外へ出そうとしたところでピンハイに押されたパーソナルハイにまた押されてしまった。急に来られて変な走り方になっていたが何とか立て直し、ウォーターナビレラに併せにいってギリギリ捉えた。内にモタれる癖がある馬だけに、内から押されまくったのは却って好都合だったかもしれない。

2着【-】ウォーターナビレラ

内前の絶好位を持ったままで迎えるウォーターナビレラ(赤矢印)。
これだけ堂々と構えられるともう観念するしかない。

スタートして真っ先に内に入れ、カフジテトラゴンの外に入って2番手追走。全くの馬なりで直線に向き、前はガラ空き。しかも内が止まらない高速馬場。これで来れないほうがおかしいレベル。後ろでおしくら饅頭が繰り広げられる中、真っ直ぐ追われてゴールに飛び込むだけだったが、最後の最後にスターズオンアースに捕まってしまった。詰めが甘いのはこれまでの課題そのまま。今日の展開で勝てないとなると、今後も2~3着要員という見立てでOK。

3着【-】ナムラクレア

ウォーターナビレラ(青矢印)、カフジテトラゴン(緑矢印)の間はガラ空き。
当初から内前の進路を確保したナムラクレア(赤矢印)。

スタートしてすぐにラチに寄せ、カフジテトラゴンの後ろに入れて先行。最内キープで最短距離を通って直線に向き、カフジテトラゴンの外のスペースから楽々抜け出してきた。ラストでウォーターナビレラに併せに行って競り落としに行ったが交わすまでは至らず。ファンタジーSの1着・2着馬がここで2着・3着。高速馬場の内前先行が嵌った。

4着【△】サークルオブライフ

大外に持ち出して追い込むサークルオブライフ(赤矢印)。
上がり3ハロン最速をマークして、この馬としては最高の走りを見せたが・・・。

まずまずのスタートを切ったものの、枠が外過ぎて自ずと後方からの競馬。3コーナー過ぎからナミュールに併せられ、多少行きたがったが我慢して後方の位置取りをキープ。直線でナミュールの外に持ち出してスパートしたものの、内の争いに届かず。内のゴチャついたところを通ったスターズオンアースが上がり3ハロン33秒5でまとめた高速馬場で、自身が最速の33秒3をマークしても大外からでは届かなかった。しかしオークスに繋がる走りではあった。

7着【△】ベルクレスタ

スタート五分でも行き脚は無く、内に入れつつ後方待機。直線に向いたところでゴチャつく内を早々に見限って外へ持ち出していき、サークルオブライフに内から並びかけてスパート。ただスパートしてからフラついて加速が乗らず、サークルオブライフに出られたところがゴール。これまでマイルしか使われていないが、距離はもう少しあったほうが良さそう。

8着【○】アルーリングウェイ

スタートしてあっさり前付けに成功し、ウォーターナビレラの後ろに入って4番手を追走。直線に向いて追い出しを待つ余裕があり、かつウォーターナビレラの外の進路を確保しておあつらえ向きの状況になったが、追われてからイマイチ伸び切れず。更に内からスターズオンアースに押されたところで馬が委縮してしまい万事休す。GIは思った以上にハードだった。

10着【◎】ナミュール

なす術なく大外を進むナミュール(赤矢印)。
ペースが上がらない以上、大外枠からではこのような位置取りになってしまう。

スタートは五分に出たものの内には入れず後方外を追走、4コーナーで早めに押し上げるなどの工夫は見られたが肝心の伸びがサッパリ見られず。ラストは外ベルクレスタに気迫で競り負けて下がってしまった。これまで最終追い切りは併せだったのに今回は単走、馬体重はこれまで最低の426kg。この二つが示すこととは何かということがレースに如実に出てしまった。横山武史騎手、大外枠というより馬体が出来ていなかったのが最大の敗因。

11着【-】プレサージュリフト

今回も軽く出遅れ、行き脚も緩く後方からの競馬が確定。動きが鈍く、直線に向くところで最後方。スパートに反応して伸びてきたものの、後ろ過ぎて届かず。クイーンC2着スターズオンアースと3着ベルクレスタに印を回して勝ち馬であるこの馬に印を付けなかったのはこういう競馬になることが分かり切っていたから。今回の内容ではオークスでも厳しそう。

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