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【レース回顧Vol.80】第56回テレビ西日本賞北九州記念

熊本県産馬ヨカヨカが鹿児島県出身の幸騎手を背に小倉競馬場で重賞制覇。馬券外れたけどいいよいいよ。じゃなかったヨカヨカ。

20210822小倉11R(1)

モズスーパーフレアはやっぱり速い。ファストフォースはガシガシ追って2番手。エングレーバー、ジャンダルムはあまり良いスタートではなかった。

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ヨカヨカが手応え良く3番手、シゲルピンクルビーも行き脚が付いて先行集団の一角に取り付き。ボンボヤージも悪くないがちょっと後ろ。ボンセルヴィーソは禁断のラチ沿いの立ち回り。

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アウィルアウェイはアスコルターレを外に見る位置で中団後方。構え過ぎ。ジャンダルムはその後ろ。スタートをしくじったのは痛い。ノーワンもこの位置から差しでは…。

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モズスーパーフレアは3コーナーでラチに寄ってインベタ。ボンセルヴィーソは当初からインベタ。ファストフォースは馬場の3分どころで張って外からの追い上げをガード。

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パトロールビデオを見ると一目瞭然。モズスーパーフレア、ボンセルヴィーソ、ファンタジステラがインベタ、ファストフォースがヨカヨカらの追撃を体を張ってガード。めっちゃ膨らんでる。外差し殺し!

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結果的にはヨカヨカ(黄)とファストフォース(青)による外差しワンツーなんだけど膨らみ過ぎ。外を回った馬はモズスーパーフレア(緑)より20Mぐらい余計に走ってるぞコレ。外差し馬場が認知され過ぎて、逆に内が超お得な展開に。

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モズスーパーフレアはラチ沿いの誰も通っていないグリーンベルトを頼りにラストスパート。あれ、コレ残るパターンか?何気にボンセルヴィーソも渋太い。ファストフォースらはまだ後ろ。

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しかしそこは外伸び馬場。ヨカヨカが大外からしっかり抜け出して快勝。ファストフォースがこれを追って2着、モズスーパーフレアがシゲルピンクルビーの追撃をハナ差凌いで3着。記録上は前残りだが、レースはこの通り激しかった。

スタートから猛烈に速いモズスーパーフレアが外枠からでも楽にラチ沿いを確保して先頭。ファストフォースは2番手まで。この2頭が引っ張ってテン3ハロン32~33秒前半からの直線地力勝負。速い時計への適性と好位を取れるセンス、終いの脚を重視。

評価保留。レース直前の強い雨で稍重以上の力の要る馬場状態。モズスーパーフレアが自ら飛ばしてインベタで粘るところ、外前からヨカヨカ、ファストフォースが捉えに行く展開。シゲルピンクルビーはファストフォースの壁を内からすり抜けての差しだったが僅かに及ばなかった。

1着-ヨカヨカはスタートから行き脚が付き、馬なりで3番手。4コーナーでファストフォースに張られて交わすところまで行かず、並んで大外を回って直線へ。馬場の良い大外から誰にも邪魔されず突き抜けた。時計を要する外差し決着で、外枠と軽ハンデがモノを言った感。

【-】ヨカヨカ
CBC賞は超高速決着で、追走に回った段階で勝負ありだった。一度使った効果はありそうだが、この枠からだとまた付いて回るだけ。

2着-ファストフォースはモズスーパーフレアの猛ダッシュを見届けた上で2番手。4コーナーでヨカヨカら後続を外に上手く誘導して吹っ飛ばしたのはモズスーパーフレアから見るとナイスアシスト。ただ自身も相手をヨカヨカだけに絞り込むことができ、負けはしたが力のあるところを見せた。外差し馬場なら自らが外を通ればいいじゃないかの精神。

【-】ファストフォース
CBC賞は超絶高速馬場で行った者勝ち。今回は強力な同型がいて馬場も外差し傾向、斤量3kg増と買えない材料ばかりが並ぶ。

3着-モズスーパーフレアは難なくハナに立ち、3コーナーまでは馬場の中央、3コーナーのカーブからラチに張り付き。この馬の競馬をしたが、ラストはラチから離れてフラついて一杯一杯だった。CBC賞のような超絶高速決着なら普通に押し切っていたと思う。条件次第でまだまだやれる。

【-】モズスーパーフレア
実績断然とはいえ1年以上勝っていない。追い切り過程も内容も昨年より劣る。年齢も重ねているし、今年は絶対的な存在ではない。

4着▲シゲルピンクルビーは拍子抜けするほどあっさりと好位6番手付近を確保。4コーナーはファストフォースの張り出しを内から華麗に交わし、早めスパートから抜け出しを図ったが馬場の悪いところで伸び切れなかった。通ったコースの差、としか言えない。

【▲】シゲルピンクルビー
函館スプリントSは序盤から置かれて後方の内、直線は前が詰まって脚を余しての負け。今回は和田騎手に手が戻るし、人気落ちで妙味。

10着◎ボンボヤージはスタートから仕掛けず、寧ろセーブするような感じで下げて中団の外。その後馬の行く気に任せて上がっていって、4コーナーはファストフォース張り出しの外をぶん回しての進出。この時点で既に手応えが見劣っていて、大外を通っても大して伸びなかった。乗り方に疑念は残るが、単純に馬が弱かった。

【◎】ボンボヤージ
小倉でテン3ハロン33秒台を3回走ってオール連対。大外枠から差し構えになるだろうが、3kg減の斤量もあって魅力十分。

12着☆ノーワンはこのメンバーだと追走に回らされるのは想定内だったが、内枠ということもあり厳しい位置取り。4コーナーで最後方付近まで下がってしまい万事休す。直前にまとまった雨が降ってきて重たくなった馬場もこの馬にとっては負荷でしかなかった。

【☆】ノーワン
CBC賞は直線追い上げたが時計が速過ぎて届かず。前々走も前残り展開で差し不発。上がりの脚は4戦連続2位以内、今回激流に身を任せて突っ込むか。

14着○アウィルアウェイはスタートからの行き脚が今一つで、道中もジリジリポジションを下げて後方の内。位置取りが後ろ過ぎて、直線に向くまでに終戦。からっきしの重下手で、芝が跳ねる程の重たい馬場で全く伸びなかった。今回はノーカウントでOK。高速馬場の前崩れ展開で狙いたい。

【○】アウィルアウェイ
CBC賞は勝負どころを軽く捲り上げて楽勝かと思いきや、前が止まらず負け。18頭フルゲートのここでも同じように動けるなら勝ち負け。

人気どころで切った馬についてもコメント。

【-】ジャンダルム
ブリンカー装着後は前受けで安定。春雷Sも斤量を背負って2馬身半差の楽勝。ただ外差し馬場で57.5kgを背負って前受けするのはしんどい。

1番人気7着。痛恨の出負け。前受けするも何も、いきなり後方に置かれてしまってはどうしようもなかった。後方からこの馬場で57.5kgを背負ってコンマ4秒差は寧ろ上出来。これで人気落ちなら次走積極的に買い。

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