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【レース回顧Vol.142】第72回東京新聞杯

レース結果・収支

1着【○】イルーシヴパンサー(4番人気)
2着【◎】ファインルージュ(1番人気)
3着【△】カラテ(2番人気)
4着【▲】カレンシュトラウス(8番人気)
5着【△】ドナアトラエンテ(9番人気)
・・・
12着【△】ホウオウアマゾン(3番人気)
馬複5点的中!(10.0倍) 3連複10点的中!(17.3倍)
レース収支:+1,230 累計回収/投資:12,160/16,500(73.7%)


率直な感想

ヤバい!ファインルージュ詰まった!終わった・・・。って、捌いて2着?ルメさんナイス~!それにしてもイルーシヴパンサー凄いな。あの位置から突き抜けるとは。ラスト緩めてたし、ひょっとしてこれはGI持っていく奴では・・・。


テーマの振り返り

牝馬が活躍中(背中は軽いほうが良い)→ビンゴ!

軽い馬場で末脚勝負になり、負担斤量の軽い牝馬が上位に来やすいという推測が成り立つ。ちなみに牡馬は負担斤量56kg【6・6・7・80】、単回値49・複回値66、57kg以上【0・2・2・30】、単回値0・複回値28と後者は1頭も勝てていない。斤量加算の牡馬は紐に回したい。

ファインルージュが2着したことにより、牝馬は出走機会7回連続で3着以内を継続。負担斤量56kgの牡馬イルーシヴパンサーが勝って、斤量加算の牡馬カラテが3着。このテーマは使える。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

例年通り馬場状態は良好で、上がり3ハロン33秒台連発、昨年と同じく前日の1勝クラスの芝マイル戦で1分33秒台前半の時計が出た。外差しよりも内ピタ先行が簡単。前付けするにしても上がり3ハロン34秒台前半、後ろから行くなら33秒台の脚が使える裏付けが必要。トーラスジェミニが逃げてディアンドルが2番手追走ならやや速い程度に収まりそうで、軽い芝状態を考えると狙いは前付け~中団付近からの差し。

レース指標

LAP:12.2-11.1-11.4-11.7-11.6-11.2-11.4-11.7
勝ち時計:1.32.3(良) テン3F:34.7 上がり3F:34.3

振り返り

トーラスジェミニがすんなりハナを奪うもケイデンスコールがしっかりついてきて締まった流れに。直線半ばから次第に外差し優勢になり、イルーシヴパンサーが楽々突き抜け。速い上がりが使える馬が上位という見立て通りの決着。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【○】イルーシヴパンサー

直線に向いて後ろから数えた方が早い位置にいるイルーシヴパンサー(赤矢印)。

スタートを決めた上で下げて後方待機。一団となった馬群の外に持ち出し、外を通ってグングン加速。左鞭が入るとまた一段と加速して文字通り他馬を千切り捨てた。上がり3ハロンはレースの上がり3ハロン(34秒3)を1秒以上も上回る33秒1。全体2位のカラテが33秒9ということからしてもこの数字は異常。前日の1勝クラスの芝マイル戦でもレフトゥバーズが似たような位置から大外一気を決めたが、それよりも時計は1秒速くて上がり3ハロンもコンマ4秒上回った。

2着【◎】ファインルージュ

直線でホウオウアマゾン(青矢印)の後ろにいて追い出せないファインルージュ(赤矢印)。
ドナアトラエンテ(青矢印)の外の進路を確保したファインルージュ(赤矢印)。
カラテ(緑矢印)もこの進路を狙っていたが、ファインルージュが先に入って阻止。

スタートして隣のトーラスジェミニに行かせ、隣から割り込んできたケイデンスコールの後ろに入れて好位を確保。前後左右を囲まれて窮屈な場面もあったが概ねスムーズ。ただ直線に向いてもすぐ前のホウオウアマゾンが壁で追い出せず、次第に外へ誘導してドナアトラエンテの後ろにロックオン。カラテが来る前に一頭分のスペースに突っ込んで抜け出しに成功。しかしその間に外からイルーシヴパンサーに突き抜けられて万事休す。久々で16kg増、直線で前が塞がるロスを考慮すればこの馬も強い競馬をした。

3着【△】カラテ

カラテ(赤矢印)はスタート直後によろけてエイシンチラー(青矢印)に接触。
ドナアトラエンテ(青矢印)の外の進路を確保しながら即座に反応しないカラテ(赤矢印)。
モタついているうちにファインルージュ(緑矢印)がやってきて・・・。

スタートでよろめいて行き脚が付かず、促しても進まず好位集団の後方からの競馬。3~4コーナーはドナアトラエンテとカレンシュトラウスが壁で外に持ち出せず、直線に向いても暫くはドナアトラエンテが壁で追い出せず。ようやく前が開き、追い出しに入ったところをファインルージュに横取りされて更に外へ。見た目からして大きな馬で、ファインルージュのような素早く反応する馬には弱い。

4着【▲】カレンシュトラウス

大外から位置を主張せず中団を追走。4コーナーで後ろから4頭目というのは後ろ過ぎ。周りが壁になるようなことはなく、大外後方からジワジワ加速が乗って突っ込んできたが、ラスト200Mで脚色が鈍ってしまった。不利を受けないという点では大外枠は良かったかもしれないが、あの位置からの差しはやはり厳しかった。

5着【△】ドナアトラエンテ

スタートを決めた上で押して位置を取りに行き、固まった先行集団の直後に付けた。4コーナーでファインルージュの外をガードするようにして回り、誰もいない外の進路を取り付けて直線へ。M.デムーロ騎手の適度な左鞭で加速して先頭に立ちかけたのも束の間、大外からイルーシヴパンサーに瞬時に交わされ、その後もファインルージュ、カラテ、カレンシュトラウスにも次々交わされた。1分32秒台の決着はこの馬には速過ぎた。

12着【△】ホウオウアマゾン

3~4コーナー中間点。前から離され、一番外を通らされるホウオウアマゾン(赤矢印)。

スタート直後に外へ飛んでカテドラルに圧を与えるお行儀の悪い面を見せつつ前へ。しかし内の馬が速くて行き切れず、好位の外5~6番手と中途半端な位置取り。終始外々を通らされた挙句、直線での上がり勝負に全く対応出来ず馬群に呑まれていった。内枠からハナを主張するレースならもう少し頑張れたかもしれないが・・・。

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