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【レース回顧Vol.349】第77回朝日杯セントライト記念


レース結果・収支

1着【▲】レーベンスティール(2番人気)
2着【◎】ソールオリエンス(1番人気)
3着【△】シャザーン(3番人気)
4着【△】セブンマジシャン(7番人気)
5着【○】キングズレイン(4番人気)
・・・
15着【△】コスモサガルマータ(9番人気)
馬複5点的中!(3.1倍) 3連複10点的中!(8.6倍)
レース収支:-330 累計回収/投資:138,390/124,300(111.3%)


率直な感想

レーベンスティールは賞金足りないからここは勝ちに来る?ソールオリエンスは賞金足りているし、本番は次だから手を抜いてくる?それ、貴方の感想ですよね?ってドヤる気満々だったのにレーベンスティールに勝たれてしまった。今の中山は内前有利だから内枠のレーベンスティール有利で外枠のソールオリエンス不利というのは分かるんだけど・・・。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • オール野芝の開催2週目。開催初日のアスター賞(2歳1勝C/芝1,600M)で1分33秒1、紫苑Sで1分58秒0、2日目の京成杯オータムハンデで1分31秒6をマークするなど、やはりレースレベルやペースにより速い時計が出る。ただ阪神ほど超高速ではない印象。

  • 阪神は内前が最強に近いが、中山はそうでもなく好位外からの差しも普通に入っている。日曜8レースの3歳以上1勝クラス(芝1,800M)はこのパターン。10レースのレインボーS(3歳以上3勝C/芝1,800M)は好位の内を捌いた2頭がワンツー。なお、セントライト記念が行われる芝2,200Mは外回りコースを使用。4コーナーがタイトになり易く内前有利。

  • ウィズユアドリームがハナ。シルトホルンは行こうと思えば行けるが前走同様に番手追走。キングズレインが最内から早めの競馬、レーベンスティール、ドゥラエレーデも前へ。前の面子がそこそこ揃っているので展開面の有利不利は無さそう。ペースは上がらず一団で推移し、3コーナー過ぎからのロングスパート合戦。前受けするにしても粘り込みではなくある程度の脚が使えないと交わされる。

レース指標

LAP:12.1-10.9-12.2-12.5-12.4-12.5-12.3-12.1-11.7-11.7-11.0
勝ち時計:2.11.4(良) テン3F:35.2 上がり3F:34.4

レースの振り返り

上位人気2頭の単勝シェアが全体の2/3を超えていて(ソールオリエンス48.9%、レーベンスティール20.8%)、レース前から堅く収まりそうな気配はあった。言うなれば今回はソールオリエンスとレーベンスティールのどちらが上に来るかを当てるレース。動画の中で解説した通り、ダービー組のレベルの高さと対戦馬の質から前者を上位に据えたが、結局ポジショニングの差で決まってしまった。ラスト1ハロンを11秒フラットで締められたら後ろからは差せない。

アームブランシュとコスモサガルマータが出遅れ。内からドゥラエレーデが仕掛けてハナ、シルトホルンはウィズユアドリームにも行かせて3番手。レーベンスティールはラチ沿いキープの6番手付近。シャザーンがこの外をキープ。ソールオリエンスは大外から馬なりで中団後方。この枠なら甘めのポジションになるのは仕方ない。最後方は白い帽子・・・キングズレイン?!これは無いわ・・・。

スタートしてラチ沿いの好位を確保するレーベンスティール(赤矢印)。
内に入れず仲間外れのソールオリエンス(青矢印)。
枠の情報は事前に開示されているので、内の馬を買えば良いだけの話だけど・・・。

ドゥラエレーデの単騎逃げの直後は人気薄の先行馬が入り、レーベンスティールはこれらを前に置いて手綱をガッチリキープ。明らかに距離を意識した乗られ方。シャザーンのマークを意に介せず直線勝負の構え。1,000M通過60秒1の平均ペース。ソールオリエンスは後方外を馬なりで追走。ちょい後ろなので勝ちに行くなら3コーナー過ぎから進出が必要かな。

シャザーンが4コーナー手前から被せ差しに動く。レーベンスティールは依然としてステイ。ソールオリエンスは大外から進出開始もコスモサガルマータが前でフラフラして捲り切れず。その外を強引に捲っていくと例の外に跳ぶモーション発動。一方でレーベンスティールは4コーナーでスッと外に持ち出し。勝負あり。

4コーナー手前で苦しくなって外に行くコスモサガルマータ(黄矢印)。
ソールオリエンス(青矢印)はこの煽りを喰らって外に膨らむ。

レーベンスティールが先に動いたシャザーンをあっさり捉えて先頭。残り200Mまで脚を溜めていただけあって抜け出してからが更に速く、ソールオリエンスの猛追を楽にあしらってゴール。これはモレイラさん、パーフェクトライドですわ。ソールオリエンスは4コーナーでのロスが致命的で届かず2着。うーん。

コスモサガルマータに弾かれる形で更に外へ跳ぶソールオリエンス(青矢印)。
シャザーンとレーベンスティールは前で持ったまま(白丸内青帽・赤帽)。

レーベンスティールは絶好の4番枠、ソールオリエンスは14番枠。ソールオリエンスのポジショニングが甘くなるのは仕方無い。枠の情報は事前に開示されているので、外からのポジショニングに不安を感じるなら内に入った馬を買えば良いだけの話。今回は能力差で枠順差をカバーできると考えたが甘かった。

シャザーンはレーベンスティールに蓋をした上で4コーナー手前で先に動き、レーベンスティールより先に仕掛ける攻めの騎乗を披露。岩田ボウはここ最近急激に乗れるようになってきた。何というか、勝ちに行く騎乗が出来ている。これなら負けても悔いはない。

セブンマジシャンは道中内で脚を溜めながら4コーナーで前が詰まり、外に振ってレーベンスティールの後を追って4着。何というか、毎回微妙にツキが無い。一つ噛み合えばもっとやれる馬だと思う。

キングズレインはスタートを出ながら行き脚が付かず、外から被されていきなり最後方。内捲りで5着に来たが、ラストでセブンマジシャンに差し返されての完敗だった。菊花賞はこの馬かと考えていたがまだ馬が緩い。とにかく行き脚が無さ過ぎる。超の付く晩成なのかもしれない。

コスモサガルマータは懸念通り出遅れて中団を追走。3コーナー過ぎから手応えが無くなって鞭を入れたところ、外に膨らんでソールオリエンスに多少不利を与えてしまった。叩き2戦目で良くなるどころか二走ボケだった。

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