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【レース回顧Vol.132】第56回日刊スポーツ賞シンザン記念

レース結果・収支

1着【△】マテンロウオリオン(4番人気)
2着【◎】ソリタリオ(2番人気)
3着【-】レッドベルアーム(3番人気)
・・・
6着【▲】モズゴールドバレル(8番人気)
7着【○】ラスール(1番人気)
・・・
9着【△】ウナギノボリ(6番人気)
・・・
12着【△】ショウナンアメリア(10番人気)
馬複5点的中!(20.2倍) 3連複10点外れ
レース収支:+520 累計回収/投資:2,020/4,000(50.5%)


率直な感想

ラスール、やっちゃいましたね。でもね、軸で買ってた人は怒ってはいけない。出遅れの可能性込みで買ってるはずなんだから。スタートをしくじったことでポジショニングも悪くなり、直線は前が詰まって終了・・・。それはさておき、ノリさんのコース取りは神だった。ソリタリオはクリスチャンが上手く乗ったけど、内から抜けたマテンロウオリオンには届かなかった。


テーマの振り返り

新春中京は内前ジャスティス→ビンゴ!

内前優勢は周知の事実。昨年のルークズネストや京都金杯のカイザーミノルのような中団外からの差しが妙味。真後ろから行くのは敗退行為。

最内を突いたマテンロウオリオンが勝ち、外前から次第に内に入れてマテンロウオリオンに追い縋ったソリタリオが2着。やはり内を通らない限り勝ちは無い。レッドベルアームは中団外からの差しで3着。

中京芝はロードカナロア産駒が好調→ハズレ

今年に入ってからも好調で、昨日は準パーフェクト。本レースにはショウナンアメリアが参戦。全く人気が無いが・・・。

この日の5レースでロードカナロア産駒(エンペザー)が勝ったが、決まり手は逃げ。外から差し構えではノーチャンスだった。

間隔を詰めて使ってきた馬の激走に注意→ビンゴ!

中2週以内の馬が3着以内に1頭も来なかったのは該当馬が1頭(カバジェーロ9着)だけだった2020年のみ。少なくとも使い詰めは割引材料にならない。

マテンロウオリオンは12月12日にデビューして2着、中1週で万両賞を使って勝利。そこからまた中1週でここを使って勝利。1か月経たないうちに3レース使って重賞制覇。めちゃくちゃタフ。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

外も伸びないことはないが、内も伸びるので最短距離を通ったほうが有利という当然の帰結。1,400Mの新馬戦を逃げ切ったシーズザデイが仕掛けてハナ、内のビーアストニッシド、ラスール、ソリタリオもスタートを決めて前へ。1,000M通過は59秒前後のやや速い流れを想定。昨年は1分33秒3、今年の京都金杯でも1分32秒9で決着しており、速さへの対応力も必要。マイルより短い距離で速い流れを経験している馬が妙味。

レース指標

LAP:12.6-11.1-11.5-11.8-12.0-11.9-11.5-11.7
勝ち時計:1.34.1(良) テン3F:35.2 上がり3F:35.1

振り返り

シーズザデイが行って1,000M通過59秒0は想定通り。締まった流れで前優勢、最短距離を立ち回ったマテンロウオリオンが勝利。ラスールはスタートが改善されず、周りを囲まれた時点で負け確定。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】マテンロウオリオン

最初のコーナーでラチ沿い(白矢印方向)に入ろうとするマテンロウオリオン(赤矢印)。
狭いところを突いて抜け出しを図るマテンロウオリオン(赤矢印)。

スタートを決めた上で早速内ラチ沿いへ誘導。シーズザデイの直後、3番手を淡々と付いていき、直線はシーズザデイの内を強襲。ポジション取りもさることながら、コース取りも完璧。しかも万両賞は後方ポツンからの突き抜けだったのに今回は内枠先行からの押し切り。何でも出来るのは強い。

2着【◎】ソリタリオ

スタートで僅かに行き遅れながらも、最初のコーナーで外から被せに来たカワキタレブリーを牽制して前へ。外に壁を作らず、直線に向いて進路を確保した上でスパート。追いかける競馬で課題のジリっぽさも解消。マテンロウオリオンとは通ったコースの差でしかない。惜しかった。

3着【-】レッドベルアーム

レース前の発汗は前走より幾分マシ。スタート直後に前がガラ空きになったが、折り合い重視で馬群の後ろへ。直線に向くところでソリタリオの直後に入り、その外に持ち出してスパート。跳びが大きく、ラスト急接近で3着争いを制した。今回はレース中のイレ込みはなく、モタれるようなところもなかった。距離はもう少しあった方が良さそう。レースをこなしつつ強くなるタイプか。

4着【-】ビーアストニッシド

岩田騎手が中腰で抑えにかかっている。これで4着に来たのを褒めるべきか。

この馬が逃げるという予想も目にしたが、テンが遅くマイル戦のここでそれは無いだろと思った。案の定スタートから押してもさほど進んでいかず、控えに回ったところマテンロウオリオンに割り込まれて5番手。控える競馬の経験が浅く、折り合いはチグハグ。それでも直線はラチ沿いスレスレのところを通って一時は3番手まで押し上げた。小回りの中距離戦で前付け出来そうな時に狙いたい。

6着【▲】モズゴールドバレル

スタートで半馬身前に出たが、外に飛んでロス。行き脚が付いて3番手確保もやはり内には入れず。一貫して外を通らされて4コーナーで手応えが怪しくなり、直線に向いて追い出されてからは内へ外へと蛇行。距離が長かったの一言で片付けられそうだが、ラチを頼れればもっと上の着順が狙えたかもしれない。フェアリーSを除外された挙句、この15番枠は不運だった。

7着【○】ラスール

ラスール出遅れ(赤矢印)。鞍上の手綱が伸びていてタイミングが合っていないのが分かる。
ソリタリオ@C.デムーロ(青矢印)、ショウナンアメリア@池添(黄矢印)にガードされるラスール(赤矢印)。レッドベルアームはこの直後をマーク(緑矢印)。
直線に向いて出すところが無く、横を向くラスール(赤矢印)。

本馬については新馬戦の着差とルメール騎手による「新しいグランアレグリア」というコメントがクローズアップされて、スタートについて言及している予想は少なかった。どんなに素晴らしい馬でも、スタートをしくじったらダメ。新馬戦は相手が弱くて簡単にリカバリーできたが、重賞ともなると話は別。道中は前と外をガッチリ固められ身動きが取れず、直線も周りが壁で追えず。ラスト200M付近でようやく進路を確保したものの、同じ位置にいたレッドベルアームに追い付けなかった。窮屈な競馬を強いられた分、次走も人気になりそうだが、そもそも前評判ほど強くないんじゃないかと思う。

9着【△】ウナギノボリ

新しいハッピーアワー。当然のように出遅れ。レースを重ねる毎にますます悪くなっている。前走のように少頭数の時ぐらいしか狙えない。

11着【-】セルバーグ

この日もレース前から発汗がみられた。前進気勢の強い馬で、和田騎手は馬が行きたいのを騙し騙し乗っていた。直線に向いてすぐ内に入っていったものの、ゴチャついて失速。不利を受けたというより、受けに行ったというのが正しいかもしれない。

12着【△】ショウナンアメリア

スタートで僅かに後手を踏み、道中はラスールの外をマークするように並走。ただ4コーナーで押し上げられず、直線に向いて後方に置かれて終了。不利も何もなく、単純に弱かった。

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