【競馬予想Vol.218】第67回京成杯オータムハンデ

今回のテーマ

※新潟で施行された2014年を除く。

ディープインパクト産駒は黙って買え

過去10年、ディープインパクト産駒は【1・7・1・11】、単回値16・複回値172で、出走が無かった2012年を除いて毎年1頭以上が3着以内に入り続けている。目下5年連続連対中。

勝ったのは2018年のミッキーグローリーだけだが、2015年2着エクストラエンド(11番人気)、2017年2着ガリバルディ(11番人気)、2021年2着コントラチェック(12番人気)など、人気薄でもガンガン来る。

社台グループ生産馬に注目せよ

過去10年、社台ファーム若しくはノーザンファームの生産馬は【6・4・6・37】、単回値190・複回値119となり、直近5年で4勝をマーク。2015年・2017年・2021年は3着までを独占した。

昨年は16頭中6頭出走したノーザンファーム生産馬がワンツースリーフィニッシュ。社台ファーム生産馬は2016年から2020年にかけて4年連続で連対。いわゆる「社台グループ」生産馬による寡占傾向がみられる。

穴は内から開く

過去10年、2番枠または3番枠に入った馬が【2・2・3・10】、単回値118・複回値171となり、目下6年連続で3着以内に入り続けている。

何故か内枠に入った馬がよく来る。2016年2着カフェブリリアント(3番枠・6番人気)、2017年2着ガリバルディ(3番枠・11番人気)、2018年3着ロジクライ(2番枠・2番人気)、2019年3着ジャンダルム(2番枠・10番人気)、2020年3着ボンセルヴィーソ(2番枠・13番人気)、2021年1着カテドラル(2番枠・7番人気)。


トラックバイアス分析・展開予想

開幕初日の芝は6レース中3レースでハナを奪った馬が連対。内前先行が有効に作用していた。時計の出方は普通で、紫苑Sはレース創設以降良馬場で最も遅い時計での決着だった。ここは最内からベレヌスが飛び出してハナ。速い逃げを打つタイプではなく後続も一団で推移。前が楽出来そうで、ここ数年のトレンドである後ろより前、外より内を重視したい。


全頭分析

【◎】ベレヌス

(+)中京記念は外枠から強引に逃げて完勝。今回は労せず内ピタ可能。
(-)今回は斤量加算で後続の格好の的。逃げ馬は目立っていい事無し。

【▲】コムストックロード

(+)福島TVOPは外伸び馬場で内を突いて4着。開幕週の馬場嵌るかも。
(-)マイルは3戦して連対無し。前付け出来ても踏ん張れるかどうか。

【-】インテンスライト

(+)ダービー卿CTは控えに回ったのが仇。積極性発揮で通用していい。
(-)勝ち上がりに時間を要したように決定力不足。鞍上の手腕も微妙。

【○】シャーレイポピー

(+)中京記念は先に動いてコンマ4秒差。距離短縮でこのハンデなら。
(-)速い時計への対処が未知数。付いていくだけで終わる可能性あり。

【-】タガノディアマンテ

(+)京都記念以降積極性目立つ。この距離短縮は嵌る可能性がある。
(-)速さ不足は否めず。オール野芝の高速決着に対応できるかどうか。

【-】ミスニューヨーク

(+)中京記念は終始周りが壁で不完全燃焼。中山で捲る脚に期待。
(-)末脚に頼り過ぎる面あり。開幕週で前に粘られるようだと苦しい。

【-】ルークズネスト

(+)ここ2戦の追い上げる脚は悪くない。早めに動けるようなら妙味。
(-)前走でもまだ後ろ過ぎ。スパートの反応も鈍く一変まではどうか。

【△】ダーリントンホール

(+)ダービー卿CTは大外一気に泣く。高速決着で好走ありここも有力。
(-)前走も勝ちに行くところで手応え一杯。あと一押しが足りない。

【-】シュリ

(+)関屋記念は積極的に行って粘り通す。ここもできるだけ前が理想。
(-)前走は完全なる展開利。今回は同型がいるし、追走では妙味無し。

【-】ルフトシュトローム

(+)中山マイル3連勝でNZT制覇の戦歴あり。去勢して変わり身に期待。
(-)二桁着順のオンパレード。これは気性面というより能力面の問題か。

【△】ファルコニア

(+)中京記念は外枠から勝ちに行って僅差。勝ち抜けは時間の問題。
(-)勝ちに行くと差され、構えると届かず。相当上手く乗る必要あり。

【-】ミッキーブリランテ

(+)東風Sで58kgを背負ってベレヌスに先着。位置取り次第で通用。
(-)東風S好走後のダービー卿CTで8着完敗。時計が速くなると苦しい。

【-】クリノプレミアム

(+)中山牝馬Sは大外一気で大波乱演出。福島牝馬Sは前で唯一残す。
(-)オープン入り後マイルでは京都金杯5着が最高。速さが足りない。

【-】レインボーフラッグ

(+)中京記念は早めスパートで上位に食い下がる。9歳だが馬は元気。
(-)前走もラストは失速。マイルはともかく時計速くなるのは厳しい。


結論

ベレヌスは前走制裁を取られるほどのラフプレーで外枠からハナを奪った上での逃げ切り勝ちで、今回の最内枠は願ったり叶ったり。ここは他に速そうな馬がいないし、トラックバイアス的にも行った者勝ちになりそうなので引き続き注目したい。

シャーレイポピーは前走でファルコニアと共に早仕掛けで勝ちに行ったところガス欠。今回は距離短縮で全4勝マークのマイル戦、内寄りの枠確保と条件は上向き。中山では昨年の紫苑Sで高速差し決着を先行して4着に粘っており悪くない舞台。

コムストックロードはこのレースのテーマ的に狙いたい一頭。前走は外伸び馬場で内を突いての4着で、この内枠は嵌るかもしれない。短距離ばかり使われているのでスタートさえ決まれば前に出していけそうだし、葵Sでウインマーベルにコンマ4秒差ならここで格負けすることもない。

ファルコニアは前付けも差し構えも早め進出も自由自在なのだが、毎回裏目ばかり引いて負けている。前走はベレヌスの内ピタ逃げに焦って早仕掛けに出たところをカテドラルに捉えられてしまった。今回もベレヌスの逃げが見えているし、直線に向いてから落ち着いて交わしに行ってもらいたい。

ダーリントンホールは洛陽Sで1分31秒9をマークしてファルコニアとベレヌスに先着。ダービー卿CTはタイムトゥヘヴンとフォルコメンが大外一気で襲い掛かってくる展開にやられたがコンマ2秒負けただけ。エプソムCはスロー重馬場でモタついての負け。決定打は無いが手堅く上位には来そう。

◎ベレヌス
○シャーレイポピー
▲コムストックロード
△ファルコニア、ダーリントンホール
馬複5頭ボックス(10点)

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