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【レース回顧Vol.458】第56回函館2歳S


レース結果・収支

1着【△】サトノカルナバル(1番人気)
2着【-】ニシノラヴァンダ(8番人気)
3着【-】エンドレスサマー(2番人気)
・・・
5着【△】カルプスペルシュ(4番人気)
・・・
8着【▲】チギリ(9番人気)
・・・
10着【◎】エメラヴィ(3番人気)
11着【○】ヒデノブルースカイ(10番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複10点ハズレ
レース収支:-1,100 累計回収/投資:60,030/99,700(60.5%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

ニシノラヴァンダが楽にハナを奪って気分良さそうに走っているのを見て残るだろうなと思った。サトノカルナバルが普通に4番手を走っていたのを見てこの馬が勝つんだろうなと思った。で、エメラヴィは中団外を走っているのを見てこれは来ないなと思った。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 函館は先週からBコース使用で今週が年内最終週。月曜から水曜にかけて雨が降り、金曜朝時点のクッション値は先週土曜朝時点と同じ7.6。先週は雨の影響が残って時計を要していたが、今週も速くなりそうにない。

  • エンドレスサマー、リリーフィールド、ヒデノブルースカイ、ニシノラヴァンダと逃げ切り勝ち馬が揃って内枠に集結。隊列がすんなり決まれば外の馬を牽制しつつ内を固めた上で逃げ・先行で決しそうだが、内でガリガリ張り合いそうなのとそろそろ外が使える馬場状態になりそうなので外前の差しを狙いたい。

レース指標

LAP:11.9-10.8-11.3-11.4-11.8-12.0
勝ち時計:1.09.2(良) テン3F:34.0 上がり3F:35.2

レースの振り返り

「隊列がすんなり決まれば外の馬を牽制しつつ内を固めた上で逃げ・先行で決しそう」と「内でガリガリ張り合いそうなのとそろそろ外が使える馬場状態になりそうなので外前の差しを狙いたい」で後者を採用して負け。何も起こらず、唯一未勝利のモズナナスターが沈んでの前残りで決した。

バラバラっとしたスタート。9と4が出遅れ。9はヴーレヴー。買ってないからセーフ。どちらかというと4のほうが酷い出遅れ。4はヒデノブルースカイ。こんなの買ってる奴いる訳無いよね。って、買ってたわ。オワタ。モズナナスターが出かかるところへニシノラヴァンダが楽に交わしてハナ。最高速度は70.7km/h。なかなか速い。

ニシノラヴァンダは先頭で放置されていた。これは残ったっぽい。モズナナスター2番手、内からエンドレスサマーが追い上げて3番手。そしてその外に早くもサトノカルナバルが4番手。普通に前に行けてるし。これは勝ったんじゃない?カルプスペルシュは中団の外、これは分かる。エメラヴィはこの後ろ。ここから外に振られることを考慮すると来ないっぽい。出遅れたヒデノブルースカイはともかくチギリは論外。あーあ。

テン3ハロン通過34秒0。ニシノラヴァンダはマイペースだし、手綱は持ったままで止まる気配が微塵にも感じられない。モズナナスターが果敢に追い上げる外からサトノカルナバルも進出。ちょっと押っ付けているけど手応えは悪くない。一方、エメラヴィは捲るどころか馬群の中でモタモタ。はい、100%飛んだ。あーあ。

ニシノラヴァンダの逃げを内からエンドレスサマー、モズナナスター、サトノカルナバルが追い上げる構図。この4頭から後ろは差がある。モズナナスターが力尽きて後退、サトノカルナバルがニシノラヴァンダを捉えて突き抜け。3着は粘ったエンドレスサマー。うん、前残りですね。お疲れサマー。

サトノカルナバルはスタートを決めて普通に前付け成功。東京で緩い流れで勝っただけの馬がスプリントに対応できるのかという懸念を軽く払拭。やはり未経験を想像で否定してはダメ。皐月賞のジャスティンミラノ、エルムSのヤマニンウルス、そして今回のサトノカルナバル。スローをこなした後のハイペース想定時にこのテの「判断誤り」が生じ易いようである。

このレースは前走逃げ馬の成績が悪いが、よく考えるとレースで逃げられるのは1頭のみで、このレースには前走逃げ切り勝ち馬が大挙出走してくるから悪くなって当たり前。逃げ馬が楽出来れば残るに決まっているし、ニシノラヴァンダにはそれを可能とするスタートセンスと行き脚があった。エンドレスサマーは内3番手フリーからそのまま居残り。難しいことは何もしていない。外枠なら多分どこにもいなかったと思う。

エメラヴィはスタートこそ出たものの、先行争いで一気に遅れて中団付近まで下がった(下げた?)のを見てダメだと思った。構えるにしてもサトノカルナバルが取った4番手付近でギリギリ。逃げ馬が勝ちにくいレースではあるが、中団付近に構えて勝てるレースではない。カルプスペルシュについても同様のことが言える。


レース結果からの教訓

  • 未経験を想像で否定しないこと。「初戦が平凡時計だったのにペースアップをこなせるわけがない」、「初の洋芝で来れるはずがない」といった否定論はダメ。「ほぼ持ったままで7馬身差、追ったら誰も付いて来れないはず」、「わざわざ函館まで負けに来るとは考えにくく、ここは勝ちに拘っているはず」といった肯定論はアリ。

  • 逃げ馬が集結してもスピードの違い等で先行争いがあっさり収まると前残りになり易い。スタートや行き脚の違いから単騎逃げの可能性を検討すること。

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