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【レース回顧Vol.15】第114回京都記念

ラヴズオンリーユー、オークス以来1年9か月振りの勝利。2着ステイフーリッシュで矢作丼。「補助輪」の6番人気ダンビュライト3着でほぼ予想通り。というか、前行きそうな馬を買えば当たるレースだった。

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イマイチ読み切れなかった先行争い。内のステイフーリッシュが押して先手を主張。ダンビュライトは無理に行かない。へぇ~、控えるのか。買い目を削るために切ったモズベッロは今回も出遅れて後ろから。よしよし。

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ラヴズオンリーユーはダンビュライトの直後の4番手。よしよし。内枠だし、普通に出していけばこうなるよね。ワグネリアンはスタートが今一つで後方の外。

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ハッピーグリンの逃げで1,000M通過59秒3。ステイフーリッシュはダンビュライトを離して2番手。ラヴズオンリーユーは4番手だが、これで届くかどうかといったところ。この後ろは厳しい。特にダンスディライト。

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3コーナーで前を詰めていく後方集団。ラヴズオンリーユーの外からレイエンダも仕掛けて上がっていく。レイエンダだと?元POG馬だが、ここで復活されると困る。

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4コーナーから直線に向いたところ、ステイフーリッシュ(青)が内ピタで粘り込み態勢。手応えは十分。ダンビュライト(緑)も3番手で脚を温存していたので追い上げる脚がある。ラヴズオンリーユー(黄)は前残りを捉えられるか。何気に最内のジナンボー@岩田康が不気味。

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残り200M、ステイフーリッシュを交わしにかかるラヴズオンリーユー。ダンビュライトも伸びていたが坂に差し掛かった辺りでラヴズオンリーユーに後れを取った。ジナンボーは伸びそうで伸びない。この後ろはもう届かない。ワグネリアンは普通に回ってきただけで、何の見せ場も無し。

上記の杞憂を裏付けるかのように、土曜の阪神芝は例年通りの前残り天国だった。ただ10レースの飛鳥S(3勝クラス)、11レースの洛陽S(リステッド)はいずれもスローでレースの上がり3ハロンが33秒台と極限の決め手比べになった。基本は前、速い上がりがあれば前に迫れるといった感じ。

ビンゴ。一貫して12秒前後を刻む締まった流れで瞬発力勝負は回避。2分10秒4という時計勝負になり、前で流れに乗った3頭が上位を占めた。

展開予想。ダンビュライトの逃げにジナンボー@岩田康が絡んでいくかどうか。阪神芝2,200Mは最初のコーナーまでの距離が長く、ペースが読み辛い。ただいずれが逃げるにしてもスロー、3コーナー過ぎからのロンスパ合戦。長く良い脚を使う馬を上位に採りたい。

これはハズレ。ハッピーグリンが労せずハナ、ステイフーリッシュがスッと2番手に入っていったのをみて、内枠先行の利は大きいなと思った。ダンビュライトやジナンボーも内枠を取れていれば同じような競馬をしていたと思う。

1着◎ラヴズオンリーユーは馬なりで4番手、道中前に離されながらもマイペースの追走。4コーナーを手応え良く回ってきて、ラストの坂でステイフーリッシュを捉えて交わした。勝ち時計2分10秒4はエリザベス女王杯と同タイム。前に位置していた分、レース振りは今回のほうが楽だった。

2着△ステイフーリッシュはスタートから押して先手を主張した和田騎手の積極性が光った。今日のトラックバイアスでは前半で無理をしてでも前にいないと厳しかった。前走は4コーナーで一杯になっていたが、今日は余力があった。前残り馬場における内枠先行ってジャスティスだなぁと思った。

3着○ダンビュライトは前に競りかけることなく、単独3番手で仮想逃げ。ダンビュライト目線では1,000M通過61秒ぐらい。直線で外からラヴズオンリーユーに並ばれてからもなかなか抜かせなかった。直線平坦の京都開催なら、と思えるほどいい競馬をした。

5着△ワグネリアンは躓き気味のスタートで加速が乗らず、後方からの競馬が確定。前残り馬場で速い流れ、縦長馬群の後ろから3頭目は後ろ過ぎ。4コーナーで一団になった外を回しながらの進出も遅きに逸した感。この馬やマカヒキをみていると、競馬は農業であることを実感する。

6着▲ダンスディライトは内に入れてポジションを上げようとしたが上手くいかず、向こう正面に入るところで引いて中団待機。締まった流れになり、前が後続を離して楽をしている状況でこの位置取りはまずい。岩田望来騎手には父が操るジナンボーが内を通ってポジションを上げていった意味を感じ取ってもらいたい。

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