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【レース回顧Vol.150】第66回阪急杯

レース結果・収支

1着【◎】ダイアトニック(1番人気)
2着【-】トゥラヴェスーラ(9番人気)
3着【-】サンライズオネスト(6番人気)
4着【△】リレーションシップ(7番人気)
5着【▲】グレイイングリーン(2番人気)
・・・
7着【○】グルーヴィット(5番人気)
・・・
12着【△】モントライゼ(4番人気)
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:18,400/26,400(69.7%)


率直な感想

ダイアトニック、普通に前付けして勝っちゃった。フェブラリーS然り、岩田親父の積極策が光った。息子はベタに外差しに向けて5着。決して悪くはなかったものの、内を立ち回った上位勢に対しては無力だった。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

先週から引き続き内が来ているが、土曜4Rのように外差しも決まり始めていてバイアス的にはフラット。明確な逃げ馬不在、かつ人気どころが総じて後ろ。何が行くにしても例年より緩い流れが濃厚で、展開的には前が有利。しかし何が行くか分からない状況で、相対的に内枠有利?

レース指標

LAP:12.2-10.6-11.2-11.4-11.5-11.3-11.7
勝ち時計:1.19.9(良) テン3F:34.0 上がり3F:34.5

振り返り

内前を立ち回ったダイアトニックが勝ち、最内を突いて上がってきたトゥラヴェスーラが2着。サンライズオネストも前付けで、やはり内を立ち回った馬のワンツースリー。但し内はごった返していて、グルーヴィットら好位集団は直線で軒並み詰まって動けなかった。また時計が速くて後ろからでは届かなかった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【◎】ダイアトニック

スタート直後から内へ切り込んでいくダイアトニック(赤矢印)。
スタートして1~2秒で既にタイセイビジョン(青矢印)の内にいる。
内を締め直しにかかるモントライゼ(青矢印)をモノともせず、
内ラチとの間の僅かなスペースに突っ込んで抜け出しを図るダイアトニック(赤矢印)。

タイミング良くゲートを飛び出して、すかさず押して内に入れながら前へ。行き脚が付き過ぎて暫く先頭という展開。遅れてやってきたモントライゼに先を譲り、3コーナーで前が窮屈になって手綱を引いた以外はスムーズな追走。直線入口で内にスペースが出来たのを見逃さず、モントライゼが内を締め直しにかかった狭いところを滑り込ませて抜け出してきた。制裁を科されるほどのギリギリの騎乗。ラチスレスレ。度胸が無いと突っ込めない。

・ダイアトニック号の騎手岩田康誠は,最後の直線コースで十分な間隔がないのに先行馬を追い抜いたことについて過怠金30,000円。(被害馬:13番)

競走中の出来事等(JRA発表)

2着【-】トゥラヴェスーラ

直線に向いたところですぐ前にいたグルーヴィット(青矢印)が外へ行き、
トゥラヴェスーラ(赤矢印)の前に進路出現。手綱を右に引いて内へ切り込んでいく。
ダイアトニック(青矢印)の真後ろにつけて内から抜け出すトゥラヴェスーラ(赤矢印)。
グルーヴィット(緑矢印)は結局内に振り直すも完全に後手。

行き脚上々で、馬なりで好位4番手付近に付けたもののその後自重。4コーナーで後ろから数えた方が早い位置まで下がったが、最内を立ち回って相対的にポジションアップ。ダイアトニックとの間にいたグルーヴィットをどう捌くかというところでそのグルーヴィットが外に行ってくれたことでダイアトニックの背後を取ることができ、この直後に滑り込んで上手い具合に抜け出ることに成功。決め手比べならこの中でも上位で、この2着は実力通りだと思うが、コース取りは上手く行き過ぎ。

3着【-】サンライズオネスト

スタートから積極的に仕掛けず、周りの出方を見ながら次第に前へ。3コーナーでヴィジュネルの外に付け、直線に向いてこれを交わして2番手。モントライゼも難なく捉えて先頭、と思いきやダイアトニックに抜け出され、逆に離されてしまった。レース振りは何ら問題無く、単純に勝った相手が強かった。

4着【△】リレーションシップ

直線で比較的スムーズに外の進路を確保したリレーションシップ(赤矢印)。
ただこれでも後手だった。

行き脚が良く、押して2番手集団に加わったがその後自重して中団付近へ下げていった。4コーナーでは前が壁、直線も前が壁になりつつも外のスペースに上手く誘導してすかさずスパートに入ったが、内を立ち回った上位3頭には届かなかった。この騎乗で3着すらないというのは可哀想でもある。

5着【▲】グレイイングリーン

直線で大外に振り出すグレイイングリーン(赤矢印)。前が止まってくれないのでこれは悪手。

スタートは五分に出たが周りが速く、道中は後方3番手を追走。4コーナーで前が固まっていて、そのまま外へ振り出しての追い上げ。しかし何もかもが後手で、ラストの脚色も周りと大差無かった。今回は後方脚質と枠順、そして力負けが半々といったところ。

7着【○】グルーヴィット

スタートから上手く前の集団に加わり、3コーナーでダイアトニックの背後を取ることに成功。最高に美味しい状況かと思ったが、直線に向いて何故か外へ。バテて下がりつつあったヴィジュネルの気配を感じ取って再度内に振った時には既にトゥラヴェスーラが抜け出そうとしていた。最初からダイアトニックに付いていけば良かったのに…。折角の内枠を活かせず残念。

8着【-】タイセイビジョン

道中後方外を進むタイセイビジョン(緑矢印)。
内が残って時計も速いのに、こんなところから差し届かなくて当然。

スタートでよろめいてサンライズオネストにモタれかかって後方からの競馬。行き脚もなく無策のまま後方外を追走し、4コーナーで外を通って直線も外からの追い上げ。前付けのダイアトニックが上がり3ハロン34秒2の脚を繰り出した高速馬場。タイセイビジョンは後ろから行って34秒8。全く話にならなかった。

12着【△】モントライゼ

スタートで痛恨の出負け。外から焦らず押し上げ、20秒後にダイアトニックからハナ奪取。手応えを残しつつ直線に向いたが、僅かに外へ膨れてしまい、そこをダイアトニックに突かれてしまった。トゥラヴェスーラにも交わされ、サンライズオネストにも前をカットされたがその頃には既に一杯だった。枠順が既に厳しかっただけに、僅かとはいえ出遅れは余計だった。

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