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【レース回顧Vol.173】第82回皐月賞
レース結果・収支
1着【-】ジオグリフ(5番人気)
2着【◎】イクイノックス(3番人気)
3着【△】ドウデュース(1番人気)
4着【▲】ダノンベルーガ(2番人気)
・・・
6着【△】オニャンコポン(8番人気)
・・・
13着【○】キラーアビリティ(4番人気)
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17着【△】サトノヘリオス(11番人気)
・・・
馬複6点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:29,120/54,500(53.4%)
率直な感想
レースが終わってから言うのもアレだけど、何でジオグリフを無印にしてたんだろう?朝日杯フューチュリティSで◎にしてたのに。◎イクイノックスから紐5頭抑えて外すとか逆に難しいぞ。それにしても今回は外差しバイアスが強過ぎた。ダービーはフラットな目線で見直そう。
テーマの振り返り
非トライアル組の優勢続く→ビンゴ!
本番と同じ舞台で行われる弥生賞組がイマイチで、勝ち馬が【0・3・0・6】、単回値0・複回値88、2着馬は延べ8頭が出走して全滅と散々。スプリングS勝ち馬【1・0・2・6】、単回値41・複回値124、同2着馬【1・1・1・6】、単回値161・複回値86のほうが幾分マシ。外厩の活用により本当に強い馬はトライアルを使わない傾向が強くなりつつあり、結果としてそれが正解になっている。勝ち馬候補は非トライアル組から選びたい。
共同通信杯2着ジオグリフ、東京スポーツ杯2歳S1着イクイノックスによるワンツー。共同通信杯はもはや定番のローテだが、昨年11月のGII戦から直行しても通用したというのは結果的にトライアル(前哨戦)の価値を著しく貶めたと思う。「トライアルは本番前の叩き台ではなく、弱い馬が権利を獲るために存在する」と言っても良いかもしれない。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
開催最終週らしく外伸びにシフト。土曜後半の芝2レースはいずれも直線で外を通した馬が勝利。山藤賞はルメール騎手騎乗のローシャムパークが少頭数にも関わらず4コーナーで外を回していたが、あれは内の状態が良くないからこその意図的な騎乗。内ピタ先行は割引、外差しを狙いそうな馬にフォーカスを当てたい。逃げ候補のビーアストニッシド、デシエルトが共に外枠に収まり、これらが内を締めながらの先行争い。内枠に入った馬は位置を主張しないと後ろからの競馬になりそう。平均ペースで流れて、全馬一団からの叩き合い。基本は外差し。
レース指標
LAP:12.6-11.0-11.6-12.2-12.8-12.3-12.3-12.0-11.4-11.5
勝ち時計:1.59.7(良) テン3F:35.2 上がり3F:34.9
前日からの雨で外差しシフトが加速。このレースも例に漏れず、外差しのワンツースリー。内と外で伸びが全く違った。アスクビクターモアは単騎逃げに持ち込み、ペース配分もバッチリ嵌っていたのに簡単に交わされてしまった。6着オニャンコポンまでコンマ4秒差。通ったコースの差を考えるとまだ抜けた馬は存在しないという見立て。
好走・凡退馬寸評、補足
1着【-】ジオグリフ
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共に外寄りを進み、勝負どころで外を回すのは既成事実だった。
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共に持ったまま。この時点でこの2頭によるマッチレースだと悟った。
馬なりで楽に前に出していって、2コーナーでイクイノックスが外から押し上げていくのをみてすかさずこの後ろに入った。3コーナー過ぎまでイクイノックスの後ろを付いていき、4コーナーで外へ持ち出して並びかけた状態で直線へ。ただイクイノックスのほうが反応が良く、一旦は1馬身ほど抜けられたがゴール前で逆転。追う者・追われる者の立場なら後者が楽。開催最終週のボコボコした馬場の適性の差もあったかもしれない。
2着【◎】イクイノックス
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最初のコーナーまでに内に寄せて7番手付近、1~2コーナーで押し上げて5番手付近を確保。このポジショニングの巧さはルメール騎手ならでは。見通しの良いところを確保しつつ、馬場の悪いところと良いところの境界線を通って押し上げ。外にジオグリフの気配を感じつつ、直線で相手が来るのを待ってからスパートして一旦は完全に抜け出した。瞬発力性能はピカイチ。負けはしたが差は僅か。2戦2勝の東京なら十分逆転可能。
3着【△】ドウデュース
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何でこんなに面倒臭い競馬をするのだろうか。「武豊TV」で弁明が聞きたい。
スタートは五分に出ながら前には行かず、成り行きで後方3番手。馬群の後方を淡々と付いていって、3コーナー過ぎから速度を速めて捲り態勢。全くの馬なりで大外から追い上げに入ったが、前の2頭に先に抜けられて完全な後追いになってしまった。ラストの脚色は一番で、上がり3ハロンは33秒8の最速をマークしたがイクイノックスにも1馬身強及ばず。武豊騎手は「結果的に後ろ過ぎたかな。大事に行こうと思ったけど、流れなかった」とコメント。スペシャルウィークやアドマイヤムーン&オーラの時から何も変わっていない。キーファーズのオーナーは武豊騎手にぞっこんなので笑って許してもらえるだろうが、他の馬主なら激怒レベルの凡騎乗。
4着【▲】ダノンベルーガ
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ここより外に持ち出すのは不可能。やれることはやった。
五分のスタートを決めた上でアスクビクターモアらに行かせて5番手の内を追走。道中はボーンディスウェイの後ろにいて、3コーナーで内に寄せて進出。直線でアスクビクターモアに標準を定め、これに併せて競り落としたまでは良かったが外差しには抗えず。内伸び、せめてフラット、そもそも外枠なら勝ち負けできていた。着差は僅かにコンマ3秒。真価は新緑の府中で見たい。
6着【△】オニャンコポン
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自然な成り行きで好位を取られてしまった。
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大外から一気の追撃に出たドウデュース(青矢印)には抵抗できなかった。
スタートしてから徐々に外から締められ、イクイノックスに外から来られて後ろに押しやられてしまった。枠順のアヤもあるが、これは騎手の経験の差。道中は後方ながら被されない好位置を進み、3~4コーナーは馬場の良いところを通って直線も外へ。結果は前に届かず、ドウデュースにも交わされての完敗だったが、序盤のロスと外々を通った割によく詰めたと思う。この馬までがジオグリフとコンマ4秒差。今年の牡馬クラシック戦線は依然として実力伯仲。
13着【○】キラーアビリティ
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単独の出遅れだけでも痛いのにこれは可哀想。泣きっ面に蜂。
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ただでさえ手応え劣勢なのに、最内からでは勝ち目が無かった。
アオってゲートを出たところをグランドラインがヨレてきて後方からの競馬が確定。僅か1秒でレースが終わったと言ってしまっても過言ではない。3コーナー過ぎからダノンベルーガの後ろに付いて最内を通してきたものの4コーナーで次第に遅れ始め、直線は全く見せ場なく完敗。レースをさせてもらっていないので着順は度外視で良いだろうが・・・。
17着【△】サトノヘリオス
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テンションが上がりやすい馬で、これで冷静さを欠いてしまった。
スタートしてから行くのか行かないのかハッキリせず、次第に周りを囲まれてテンションアップ。向こう正面は外で多少折り合いを欠いていた。3コーナーから直線に向くところの手応えや勢いは悪くなかったが、直線に向いてからはスパートに反応せず、力なく後ろに下がっていった。多頭数で包まれる競馬では力が発揮できない模様。
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