見出し画像

【レース回顧Vol.452】第29回マーメイドS


レース結果・収支

1着【-】アリスヴェリテ(4番人気)
2着【◎】エーデルブルーメ(1番人気)
3着【-】ホールネス(6番人気)
・・・
6着【○】セントカメリア(7番人気)
・・・
10着【△】コスタボニータ(3番人気)
11着【▲】インザオベーション(12番人気)
・・・
13着【△】ミッキーゴージャス(2番人気)
・・・
15着【△】タガノパッション(5番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:57,580/89,600(64.3%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

ほら、アリスヴェリテが行ったぞ。藤懸さん、ちゃんとイン死守で止めろよ。・・・あっ、先に行かれた!アリスヴェリテは競りかけられることなく先頭で一人旅。ペースもちょっと速いぐらい。これは止まらないパターンでは・・・。オワッタ。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 月曜から連日快晴で、毎日散水を実施しても馬場はカラカラ。土曜朝時点の含水率は4コーナー7.1%、ゴール前10.4%でクッション値は10.6。今週からDコースに替わったものの、土曜のレースを見る限りでは伸びるコースは外。

  • 8レース(3歳以上1勝C/芝1,800M)は各馬が内を空けて走っていて、前のほうにいた馬のワンツーで1分44秒4。稲荷特別(3歳以上2勝C/芝2,000M)も中央より外からの差しワンツーで1分58秒4。メインの米子S(3歳以上OP/芝1,600M)はトゥードジボンが1分31秒5で逃げ切り。通常の馬場より2秒ぐらい速い。夜間に雨が降ったものの、お湿り程度で影響はあまり無さそう。

  • 四国新聞杯でアリスヴェリテに先んじたベリーヴィーナスが最内枠を活かしてハナ。アリスヴェリテも軽ハンデを活かしたいところで、外枠からでも果敢に仕掛けてペースアップが濃厚。逃げ残りより差しが決まりそうな感じ。馬場が軽くて速いだけになるべく前を意識して早めに動きそうな馬に注目したい。

レース指標

LAP:12.1-10.9-11.8-11.8-11.7-11.4-11.4-11.6-12.0-12.5
勝ち時計:1.57.2(良) テン3F:34.8 上がり3F:36.1

レースの振り返り

昨夜から未明に降った雨で日曜は稍重スタート。午前中は未勝利戦と新馬戦とはいえ冴えない時計。ただ次第に速さを取り戻して、直前の芝のレース(皆生特別・3歳以上2勝C/芝1,600M)は1分33秒0で決着。外差しワンツースリーで、外が伸びる馬場であることは間違いない。エーデルブルーメが飛ぶ可能性は極めて低い。これは自信アリ。

5枠の2頭が出遅れ。ゴールドエクリプスはともかくコスタボニータは痛恨。岩田息子、やらかした。最内のベリーヴィーナスがスタートを決めてハナ。外からはインザオベーションと、アリスヴェリテ。やはり来た。ゴール版を通過するところでアリスヴェリテが僅かにベリーヴィーナスの前に出る。最高速度は一瞬だったが72.5km/hを記録。速度表示が出るようになってから、私がこれまでに見た中で最速。永島さんも必死だ。藤懸さん、イン死守で絶対アリスヴェリテを止めろ。・・・あっ、先に行かれた!

アリスヴェリテは1コーナーを単独で回って、ベリーヴィーナスとの差を広げての単騎逃げに移行。巡航速度は60km/h前後。溜めてる。それでいてベリーヴィーナスに6~7馬身のリード。向こう正面で10馬身程の大逃げ。うーむ・・・。1,000M通過は58秒3。今の馬場状態を考えると速過ぎるということもない。これは止まらないパターンでは・・・。

後続は詰めるタイミングを窺って基本的に動かない。川田さんだけが外を通ってジリジリ押し上げ。この辺りの判断力というか動けるセンスは国内最強。これは連対間違い無し。しかしまだ前とは差がある。2番手ベリーヴィーナスが追い鞭全開で一杯になる中、アリスヴェリテが後続に5~6馬身リードのまま直線へ。

アリスヴェリテが内に寄せて逃げ込み態勢。リードは依然として5馬身以上。エーデルブルーメは確実に来ているがまだ前とかなり差がある。外からもワラワラやって来たがアリスヴェリテの遥か後方。オワッタ。1分57秒2?これを差せっちゅーのは厳しいね・・・。

アリスヴェリテは2勝クラスを勝ったばかりとはいえ、その勝ち方が大逃げ。しかも今回と同じコースで1分57秒8をマーク。ここでも同じことをして残したに過ぎない。50kgだったらそりゃ行くしかないよね。持ち時計のある逃げ馬の恐ろしさを実感。想定では最内枠のベリーヴィーナスが抵抗すると考えたが、永島さんの思い切りがこの想定を上回ってきた。参りました。

エーデルブルーメは外を通り続けた上に3コーナー過ぎから動いて2着死守。アリスヴェリテと同じくらい強い競馬をした。というか、川田さんが上手過ぎる。動くならココ、といったセンスがズバ抜けている。今回のような大逃げ展開なら尚更。そりゃ格下でも1番人気になるよなぁ。外差し馬場でもあったし、今回はこの馬に◎を打つという選択肢しかなかった。

ホールネスも外差しで3着。5戦目にして初めて連対を外したものの、この馬も底を見せていない。まだ3勝クラスを走れるのは反則。川田騎手やルメール騎手に獲られないことを祈る。ファユエンも外差しで4着、ラヴェルは直線で外に持ち出して差し向けて5着。外差しというのは合ってたのよ。先頭を行くアイツがノーマークだった。

セントカメリアは後方から4コーナーで外に出しての外差し、と思いきやゴチャついて外に出せず馬群を捌きながらの追い上げ。おあつらえ向きの展開でこれは無念。インザオベーションは前に出していって外差しの餌食。改めて戦績をみると、どちらかと言えば先行寄りだった。勝手に外差ししてくれると期待してしまった。

愛知杯のワンツースリーは揃って二桁着順の惨敗。ミッキーゴージャスはこのペースをトップハンデで付いて行ったらそりゃ潰れるよねという感想しかない。タガノパッションは何がしたかったのかビジョンが全く見えなかった。やはり買い時は小倉開催の愛知杯だった模様。コスタボニータはスタートが論外。10kg増だったし、ここを叩いてクイーンS狙いか。


レース結果からの教訓

  • 逃げ馬はピンパー。今回はベリーヴィーナスが内を死守して止めると読んでアリスヴェリテを無印にしたが後悔は無い。「光る(=人気の)逃げ馬は疑え」を貫いただけのこと。次で取り返せば良い。

  • 高速時計で逃げ切ったことのある馬は時計が出る馬場で軽視不可。今回の馬場は夜間に一雨降っても良に戻った途端に再び高速化して前が止まらなかった。

  • 芝2,000Mの川田騎手は軽視不可。あの大逃げの中、3~4コーナーにかけて動けるセンスを持っているのは川田騎手ぐらい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?