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【レース回顧Vol.355】第9回サウジアラビアロイヤルC


レース結果・収支

1着【▲】ゴンバデカーブース(3番人気)
2着【◎】ボンドガール(1番人気)
3着【○】シュトラウス(2番人気)
・・・
3連単4点ハズレ
レース収支:-400 累計回収/投資:138,390/131,900(104.9%)


率直な感想

競馬は予想よりも買い方だよね。この3頭しか勝負にならなさそうなことは調教を見れば明らかだったのに、勝つのはボンドガールかシュトラウスと決め付けてしまった。そしたらこの2頭が揃って出遅れるんだもんな。ボンドガールもシュトラウスもカリカリしていて微笑ましかった。若駒やなぁ。しかもゴンバデカーブースが最後方待機から突き抜け?競馬って面白ぇーなー(棒読み)。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 東京開催自体は6月4日(安田記念当週)、Aコースでの施行は5月7日(NHKマイルC当週)以来。コースのどこを通っても絶好、つまり最短距離を通ることができる内が有利。

  • 今週は水曜に19.5ミリの雨が降った以外は晴れ。金曜(開催前日)10時時点のクッション値は9.9と絶好のコンディション。ちなみに同じ開催前日のクッション値は昨年8.7、一昨年9.1だった。

  • 人気どころが揃って前付けの馬で内枠ゲット。マリンバンカー、レーヴジーニアルも前に行きたいがテンが速い訳でもなくほぼ全馬が固まって推移。結局のところ直線ヨーイドンで決しそう。

レース指標

LAP:12.2-11.1-11.6-12.0-12.3-11.7-11.2-11.3
勝ち時計:1.33.4(良) テン3F:34.9 上がり3F:34.2

レースの振り返り

ボンドガールの粗探しをしていてまず気になったのはスタートだった。まあデビュー戦だし、次は改善されるでしょと思ったらまたやらかした。シュトラウスはパドックで周回を重ねる毎にテンションが上がっていたし、この出遅れは想定内。ゴンバデカーブースはスタートを決めたにも関わらず後ろに下げていった。あれ?

ガッチガチの銀行レースで対象馬がみんな後ろって精神衛生上良くない。しかもシュトラウスもボンドガールも手綱を引っ張って行きたがりまくり。若駒やなぁ。ルメールさんと川田さんは上手くなだめていたけど、スムーズさを欠いていたのは否めない。ゴンバデカーブースは最後方でマイペース。これは余裕か?それとも決め打ちなのか?

馬群の中で落ち着かないシュトラウス(緑矢印)。
ボンドガール(青矢印)も時折口を割って落ち着かない様子。
ゴンバデカーブース(赤矢印)は最後方でマイペースの追走。

全馬が固まって4コーナーを迎える。シュトラウスとボンドガールは前が開くのかな?と思ったら、前を走っていたマリンバンカーが外に膨らんでスペース出現。空気読み過ぎやろ。直線に向く頃には落ち着きを取り戻したシュトラウスとボンドガール。後ろからゴンバデカーブースも押しながらやってくる。やはりこの3頭の争いっぽい。最内でレーヴジーニアルが粘ってるけどこれは時間の問題。

マリンバンカー(白矢印)が外へ逸走したことで内にスペース出現。
シュトラウス、ボンドガール「アザーッス!」

・マリンバンカー号の騎手岩部純二は,4コーナーで外側に斜行したことについて戒告。(被害馬:9番)

競走中の出来事等(JRA発表)

さあ、シュトラウスが追い出した、ボンドガールも追撃態勢。ゴンバデカーブースも頑張る・・・?!あれ?あっさり突き抜けたぞ?しかも最内のレーヴジーニアルがまた伸びた?おいおい、シュトラウスとボンドガールはこんなもんか?えー、完勝やんゴンバデカーブース。完全に見誤った。

外を通って残り200Mで完全に抜け出すゴンバデカーブース(赤矢印)。
敵失&後方決め打ち成功とはいえ、2馬身抜けは想定外。

ゴンバデカーブースはスタートを決めながら先行争いには加わらず、そそくさと後ろに下げていった。冷静さを欠いたボンドガールとシュトラウスとは違って折り合いピタリ。4コーナーでかなり押していたのを除けば完璧な競馬だった。敵失とはいえ2馬身差なら文句無し。ただデビュー戦は逃げ、今回は最後方から外差し。馬混みの中での競馬でどうなるかはまだ分からない。だって若駒だもん。次走単勝1.8倍とかで転んでも文句は言えない。

ボンドガールはゲート出が甘い。これはGIを狙う馬としては致命的。ラヴェルよりマシだが、阪神ジュベナイルフィリーズに出てきて外枠ならまた出遅れて飛びそう。追ってズブいところを見せたのは折り合いを欠いたからか、それともテン3ハロン34秒9で脚が溜まらなかったからか。桜花賞候補はこの馬かと思ったが、今回の負けを受けて大幅に後退。レガレイラ、チェルヴィニア、アスコリピチェーノ、ガルサブランカなどこの世代の牝馬は好素材が溢れ返っている。この馬ばかりに注目していられない。

シュトラウスは馬が若い。ボンドガールやゴンバデカーブースに比べて明らかにパドックで落ち着きが無かった。レースでは鞍上の指示を聞かずに暴走しかけていた。距離は短めのほうが良いのかもしれない。デビュー戦を勝ってからここまで寝かせた割にこれでは先が思いやられる。これもクラシックといった感じは全くしない。モーリスの仔は期待先行の馬が多い。

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