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【レース回顧Vol.117】第41回ジャパンカップ

大阪杯、天皇賞秋の鬱憤が全部吹き飛ぶ2馬身差。これが本来のコントレイル。東京で、良馬場で、クラシックディスタンスで、まともな状態なら負けるわけがない。もうコントレイルに◎を打つ機会は永遠に巡ってこない。ラストランで◎を打てたことを誇りに思いたい。

20211128東京12R(1)

ブルーム・・・。出負け程度は想定内だったけどガッツリ遅れてますやん。キセキの行き脚が付かないのも想定内。どうせ途中から捲っていくんでしょ。そこまでは読めてるよ。で、何が行くんだろ。

20211128東京12R(2)

アリストテレスとシャドウディーヴァ?なるほど、横山親子ですか。ワグネリアンも前ですか。シャフリヤールとオーソリティも前付けを意識。コントレイルは幅寄せを喰らって中団待機を余儀なくされていた。

20211128東京12R(3)

結局アリストテレスがハナ。横山武史騎手は菊花賞をタイトルホルダーで逃げ切ったのが自信になっているのかな。ワグネリアンとシャドウディーヴァを挟んでシャフリヤールとオーソリティも前付け。

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1,000M通過62秒2のスローペース。で、やっぱり途中でキセキが動いた。レイデオロでもあるまいし、こんなところで動いても無駄だって(有馬記念に出てきたら相当面白いんじゃないのコレ?)。

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3コーナー手前。コントレイルとユーバーレーベンの間にスペースがある。コントレイルはこの時点で既にフリー。何で締めに行かないんだろう。忖度か?

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キセキは放っておくとして、スローなのに縦長なのが気になった。コントレイルは依然としてオーソリティとシャフリヤールの後ろに位置。しかし周りに馬がおらずいつでも発進OKの状態。

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オーソリティ(青)が万全の手応えで先頭を窺う勢い。シャフリヤール(緑)、コントレイル(黄)も直後で虎視眈々。この3頭による壮絶な叩き合いの予感。

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オーソリティがキセキを交わして先頭。そしてコントレイルとシャフリヤールが並んで追い込んでくる。ダービー馬同士の叩き合い!アツい!

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シャフリヤールは途中で苦しくなったのか外に張って失速。その間にコントレイルが抜け出し、オーソリティをも楽々捉えて先頭。・・・うん、もう言葉は要らないね。

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ゴール直前、福永騎手は首を細かく振った。感動のゴール。

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福永さん、吠えた!「・・・ッシャオラ~!お前が最強や~!」

スタートを出ればキセキがハナ。キセキが行かない(行けない)とスロー。いずれにせよキセキ以外は固まってスローで推移。後ろよりは前、外よりも内がベター。開催最終週でも後方から外を回していては間に合わない。内から先に抜けそうな馬に注目したい。

ビンゴ。やはりキセキは行かなかった。スローに陥って、前で速い脚を使った者勝ちの展開。オーソリティは内前先抜けという勝ちパターンに入っていたにも関わらず負け。何故か?それはコントレイルがいたから。

1着◎コントレイルはスタート直後に外から締められたものの動じず中団待機。向こう正面でシャフリヤールの直後を取って淡々と付いていった。スローにも関わらず縦長の展開でスムーズに運び、直線で外の進路を確保した時点で勝負あり。今回はモタれるようなところが一切無かった。

【◎】コントレイル
前述の通り坂路で抜群の動きを披露。叩き2戦目で良馬場の府中。昨年は外を回して2着だったが、今年は内を捌いて最短距離で勝ち切る。

2着▲オーソリティはスタートから内に入れて位置を主張し、最初のコーナーで4番手を確保。GIなのに緩い流れで、しかも縦長になってくれて前で楽が出来ていた。直線は何もしていないのに完全フリー、持ったままで先頭。オーソリティからしたら何故これで負けるのか謎なレベル。有馬記念に出てくるのならクロノジェネシスやエフフォーリア、タイトルホルダー相手でも勝ち負けできるはず。内枠を引けたら、という条件付きではあるが。

【▲】オーソリティ
前走は昨年より斤量を背負いながら着差を広げて完勝。府中適性の高さは疑いようがなく、相手もさほど強くないここは勝ち負け可能。

3着○シャフリヤールは好スタートを切り、スッと内に入れて好位を確保。スローで前付けジャスティス、道中も前にオーソリティを置いての追走。しかし直後をコントレイルに張られてしまい、直線の追い出しタイミングも完全に読まれていた。コントレイルに並ばれてからは馬が委縮したのか急に苦しくなって外に張って失速。強い弱いというより非力さを感じた。

【○】シャフリヤール
ハイレベル3歳世代のダービー馬。高速馬場で勝ち負けしてきた馬だけに前走は参考外。府中での差し比べなら古馬相手でも互角以上。

9着△アリストテレスはスタートから積極的に押してハナ奪取。押し出されて、というより明確に逃げを意識した乗られ方だった。スロー逃げで脚は溜まっていたものの、決して得意とはいえない瞬発力勝負で直線あえなく後退。他に逃げ馬がいないというのはこの馬にとって不運だった。

【△】アリストテレス
前付けで早めに勝負に行けるのがセールスポイント。併せた時の渋太さは菊花賞で実証済み。距離は問題無く、外から併せの形に持ち込みたい。

11着△ブルームは元々スタートは上手くない馬だということはリサーチ済みだったが、ここまでガッツリ出遅れられてしまうとどうしようもない。直線で一応ジリジリとは伸びていたが、後ろ過ぎて勝ち負けには全く加われなかった。内枠スローが叶っただけにスタートが勿体無かった。

【△】ブルーム
前走は4コーナーから動いて早めに勝ちに行ったところを大外一気で来たユビアーに交わされて2着。今回はスロー想定、内前からの先抜けが脅威。

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