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【レース回顧Vol.42】第30回アーリントンC

毎日杯や桜花賞の結果からして、高速馬場ならディープインパクト産駒を買っておけば間違いない。週初めの段階ではグレイイングリーンで鉄板だと思った。しかしレース当日は朝から雨…。全く止む気配無し。完全に終わったけど、他の上位人気も怪しいし、初志貫徹で◎グレイイングリーン。

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グレイイングリーンはスタートを五分に出たものの、内の各馬も好スタート。主導権を握ったのはピクシーナイト。へぇ~、ここも積極策で行くのか。ホウオウアマゾンはスッとこの後ろに付けた。

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2番手以降は混戦。ホウオウアマゾンを筆頭に内バクシン、外ワールドバローズとショウリュウレーヴ。この外の2頭は掛かり気味。リッケンバッカー、レイモンドバローズはこれらの後ろを追走。グレイイングリーンは位置を取りに行って中団の外。

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ピクシーナイト先頭のまま直線へ。ホウオウアマゾンは2番手で絶好の手応え。あ、これ勝っちゃうね。グレイイングリーンは既に追い通し。でも前に行けない。あ、これはダメだね。

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内回りとの合流地点を過ぎ、ホウオウアマゾン(黄)が満を持して追い出しを開始。直後のレイモンドバローズ(緑)もこの後を追う。後方からはリッケンバッカー(青)が馬群を捌きつつ進出の構え。大外からはジャスティンカフェが伸びてくる。グレイイングリーンはガクッとスピードが落ちて後退。あーあ。

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馬場は完全に外伸び。ホウオウアマゾンは大阪杯のレイパパレのように馬場の良い外を通って独走態勢。リッケンバッカーはホウオウアマゾンよりも外に振り出し、ホウオウアマゾンの直後から追ったレイモンドバローズを交わした。ピクシーナイトは最後に捕まって4着。正攻法だとこんなものか。

ハナ候補は最内に入ったトーホウディアス。ホウオウアマゾン、ジュリオ、バルドルブレイン、レイモンドバローズ辺りも差がなく続き、ピクシーナイトは周りの出方を窺いながら前付け。有力どころを含めて全体的に前掛かり気味。1,000M通過は58秒台で展開的には差し有利の状況だが、馬場が重いので追い上げは困難とみて前付けの馬を中心に見立てておきたい。

前付け中心の見立てはビンゴ。1,000M通過59秒2は馬場を考慮してもやや速い程度で、前に付けてバテなかった馬が上位に来た印象。掲示板に挙がった5頭のうち4頭までが4コーナーで4番手以内に付けた馬で占める結果に。リッケンバッカーも4コーナー7番手で、これより後ろはノーチャンス。

1着○ホウオウアマゾンはピクシーナイトを行かせて2番手を追走。速くもなければ遅くもない流れを余裕で付いていって、直線も馬場の良い外に持ち出してからスパートする余裕があった。ただ今回は展開と馬場が向いたというのが率直な感想。

2着-リッケンバッカーはスタートで押してホウオウアマゾンの直後に取り付き成功。3コーナー過ぎから少し抑え、直線に向くところでは周りが壁。しかし手応えは持ったままで明らかに絶好。ワールドバローズを行かせてからこの外に持ち出してよく伸びた。ミスプロのクロス持ちということで渋った馬場で本領発揮だった模様。本番も渋った馬場なら一考の余地あり。

3着-レイモンドバローズはスタートでスッと出て、道中はリッケンバッカーと並んでの追走。4コーナーで若干持って行かれ気味のように見えたが、前のホウオウアマゾンが良い目標になり、直線も余裕を持って追い掛けることができていた。今日の馬場は前付け絶対ジャスティスだった。

4着▲ピクシーナイトはスタートを決めた上で自らハナへ。無理した様子はなく、他にハナを主張する馬がいなかったことでそのまま単騎逃げが成立。今回は内前バイアス無しでどこまで頑張れるかが焦点だったが、ホウオウアマゾンにほぼ無抵抗で交わされての負け。単騎で行けてこれでは物足りない。せめて3着は確保してもらいたかった。

5着△ワールドバローズは外枠から積極的に出して行って幾分掛かり気味の追走。ただ位置取りは枠順を考えれば最高。ホウオウアマゾンの外に取り付き、直線でホウオウアマゾンの仕掛けに併せてスパート。しかしここから伸びなかった。力が及ばなかった。

7着△サトノラムセスはスタートを決めながらそそくさと下げていって最後方。岩田親父、なにやってんの。これはアカンやろ。ずっと最後方で付いていって、直線に向いてもまだ後ろ。坂下で外に進路を切り替えてスパートして突っ込んできたが遅かった。前走の成功体験がこうさせたのか…。

8着△ショウリュウレーヴはスタート一息から押してポジションを取りに行き、レイモンドバローズの外まで押し上げたものの折り合いは今一つ。直線に向いてからの手応えも悪く、外からジャスティンカフェが迫ったところで盛り返したがそこから前に行けなかった。距離延長が堪えたかもしれない。

17着◎グレイイングリーンはスタートを決めながら大外から前を取り付けることができず、押っ付けて中団の外。4コーナーで外を通って位置を上げていったがこれで完全に余力が尽きてしまった。高速馬場で真価を問いたかっただけにこの馬場ではどうしようもなかった。残念でならない。

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