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【レース回顧Vol.87】第6回紫苑S

桜花賞でソダシとサトノレイナスにコンマ1秒差まで迫ったファインルージュが1番人気かな。って2番人気?1番人気はエクランドール?おい、お前ら正気か?エクランドールの前走の面子ちゃんと見ました?フィエールマンの全妹でルメールさんが乗るとはいえ、これは無理でしょ…。

20210911中山11R(1)

おーい!何やってんのホウオウイクセル!これはスーパー痛い出遅れ。スタートした瞬間に終了。これにより馬複7点張りのうち2点が消滅。これは出遅れ返還事案(ボートには一定の条件がありますが出遅れ返還があります)。

20210911中山11R(2)

外枠は総じてダッシュが付かず、内寄りの馬による先行争い。まずは想定通りアビックチアがハナへ。トウシンモンブラン、シャーレイポピー、メイサウザンアワー辺りも前を窺う。

20210911中山11R(3)

アビックチアが先頭、スライリーが外から交わしていって2番手。ファインルージュは6番手の外とまずまずの位置を確保。エクランドールは後ろから2頭目。最後方は思いっきり出遅れたホウオウイクセルで実質最後方。これはもう諦めてますね…。

20210911中山11R(4)

ファインルージュは縦長馬群の前目、包まれない外を余裕の手応えで追走。これで来なかったら距離。そう思えるほどのオーラが漂っていた。

20210911中山11R(5)

勝負どころで俄かに忙しくなっていくところで、ファインルージュは外目を馬なりで上がっていった。はい、勝った。頼むから2着来い。ホウオウラスカーズ遠いなぁ。ハギノピリナは進出遅い!エイシンチラーも後ろ過ぎる。

20210911中山11R(6)

ファインルージュ(黄)が抜群の手応えで早くも前を捉えに行く構え。これに呼応して外からホウオウラスカーズが押し上げてくる。内はアビックチアが居残り態勢で直後はゴチャッとしていた。スルーセブンシーズ(青)は完全に前が壁。ミスフィガロ(緑)は外の混雑の一段後ろ。

20210911中山11R(7)

ファインルージュの脚色が明らかに違う。そりゃそうだ。この馬はあのソダシと桜花賞でコンマ1秒差だった馬だぞ?みんな知らなかったの?ホウオウラスカーズも外からやってきていたものの、坂に差し掛かった辺りで勢いが無くなった。うーん。ハギノピリナ、エイシンチラーは後ろ。オワッタ。

20210911中山11R(8)

ファインルージュが完全に抜けて早くもウイニングラン状態。内の狭いところを縫って出てきたスルーセブンシーズ、大外から脚を伸ばしたミスフィガロはファインルージュの影さえ踏めない。まさに楽勝。

ここ3戦1,000M通過57~58秒台の速い逃げを打っているアビッグチアの単騎逃げ。スライリー、ホウオウラスカーズ、プレミアエンブレムら外枠の先行馬が内を締めていくことで内側は1コーナーでゴチャつきそう。隊列は縦長を想定。開幕週ということもあり4コーナ内前からの押し切り、または外前に取り付いての差し切りが有効。

評価保留。想定より外のスタートが遅く、アビックチアが溜めを効かせた逃げで1,000M通過59秒7。勝ったのは4コーナ外前のファインルージュ、2着は内の狭いところを割ったスルーセブンシーズ、3着は大外強襲のミスフィガロ。

1着◎ファインルージュは馬なりで出していって、最初のコーナーで上手く外に持ち出して好位の外を確保。終始楽な手応えで回ってきて4コーナー外前から難なく突き抜けて快勝。平均ペースで普通に距離が持ったし、秋華賞でも期待して良さそう。

【◎】ファインルージュ
フェアリーS勝ちはもとより、桜花賞でソダシとサトノレイナスにコンマ1秒差は明らかに格上。前付け経験が無いのが痛いが、そこは実力でカバー。

2着-スルーセブンシーズは行き脚が遅く内枠ということもあって強制的に馬群の中。4コーナーでも前が壁、直線半ばまで立往生。坂を上り切ったところでようやく進路を確保して突っ込んできた。ちなみに2019年の勝ち馬パッシングスルーの半妹だったということはレース後に気付いた。

【-】スルーセブンシーズ
行き脚が今一つだけに内枠は良くない。ミモザ賞は少頭数の大外から楽に進出できたのが大きく、ここでは参考外。

3着-ミスフィガロはスタートから馬群の後ろを付いて回り、4コーナーでも仕掛けず様子見。直線まで待って追い出したのが嵌った感じ。舌を越したまま走るなどまだまだ子供っぽいところがある。ちなみに死んだ種牡馬の仔は走るというが、この馬の母母馬は先日亡くなったブロードアピール。

【-】ミスフィガロ
5月の未勝利戦に続き、前走も空き巣同然の弱面で連勝して当然。平均ペース以上で流れてこれまでと同じ脚が使えるかどうか。

7着○ホウオウラスカーズは出負けして後方からの競馬。これにより中団の外を回らされ、4コーナーの追い上げで余計な脚を使わされる羽目に。結局直線外から伸びかけてガス欠。この馬は定期的に出遅れるようで、そこを計算に入れていなかった。

【○】ホウオウラスカーズ
行き脚軽快、前付けで連勝中。ここも楽に好位が取れそうだし、前走の勝ち時計も申し分無し。距離延長をこなせるならアタマまであり得る。

8着▲ハギノピリナはスタートを決めた上でいつも通りの後方待機。縦長の展開で自分からは動き辛く、結局3コーナー過ぎから動き始めたものの捲り切れず、脚色も周りと同じで完全に埋没。縦長想定の段階で買ってはいけない馬だった。反省。

【▲】ハギノピリナ
オークス3着といえど大外一気の決め打ちで半信半疑。ただ捲り上げる脚があるので東京より中山のほうが向いていそうではある。

13着△ホウオウイクセルは酷い出遅れで即終了。コメント無し。

【△】ホウオウイクセル
フェアリーSは外を回した分の差、フラワーCは内ピタ先行で出し抜き。今回はフェアリーSのような競馬になりそうで届くかどうか微妙。

14着△エイシンチラーはスタート直後によろめいて後方からの競馬。新潟記念のマイネルファンロンの如く無理せず後ろに控えさせて、4コーナーで一気に捲っていったが大外を回らされて直線に向いた時点で後ろから4頭目。行き遅れたのが敗因とはいえ、開幕週でこんな競馬したらダメ。

【△】エイシンチラー
前走はアオったスタートから後方待機、直線外に持ち出して差し切り。中山で前付けして勝ち負けの経験があり、乗り方一つで食い込み可能。

印を回さなかった馬についてもコメント。

【-】エクランドール
前走は半数が未勝利馬という空き巣同然の相手に辛勝。同じく2戦2勝で迎えたここで飛んだ半姉(2017年6着ルヴォワール)の二の舞濃厚。

1番人気17着。ルメール騎手は「スタートから全然進んで行かなかった。重賞ではまだ厳しい。」とコメント。はい、知ってました。しかしキヨラ(16着)にも負けるとは想定外の弱さ。次走自己条件でも普通に飛ぶと思う。

【-】メイサウザンアワー
フローラSは内前から狭いところを通ってスパートしてコンマ2秒負け。2,000Mは少し長い印象で、前付け可能とはいえ押し切れるか疑問。

3番人気6着。開幕週ということで内前を実践したものの道中は一段後ろにいて、直線は馬群の中でモタついてなかなか抜け出せなかった。やはり2,000Mは心持ち長い。

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