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【レース回顧Vol.124】第73回阪神ジュベナイルフィリーズ

今から遡ること7年前。1番人気に推されたロカが出遅れて8着に沈んだ。あの時はキャリア1戦馬が1番人気というのに強い違和感を覚えて買わなかったので大事には至らなかった。ちなみにロカはハービンジャー産駒で、今回の1番人気ナミュールもハービンジャー産駒。まさかね。

・・・って、お前も出遅れるんかい!

まあ、こんなこともあろうかとこんな馬券も仕込んでおきました。

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13?そんなの買ってません。あーあ。・・・馬複10-11は万馬券?は?ウソデショ?馬複ではなく3連複を買い足して、人気どころに来られて穴目を外す。これぞそれみあクオリティ。はぁ・・・。

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ナミュールが出遅れるのはもはや運命だったのかもしれない。これは完全に終わった。「1番人気のハービンジャーは出遅れる」はメモしておく。まあ、こういうこともあろうかとサークルオブライフからも3連複で流しておいたからまだレースは楽しめる。

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トーホウラビアンが果敢に先頭、ウォーターナビレラも先頭に立ちかねないほど行きっぷりが良く2番手。直後もビッシリ付いてきていて、いかにも差し向きの展開。しかしナミュールは最後方。

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途中でダークペイジが仕掛けて先頭、ウォーターナビレラはすんなり引いて3番手。あら、意外と素直だな。サークルオブライフは中団後方の外。これはイイですね。ナミュールは内を突いてポジションアップ。せめてもの抵抗だけど、馬場の悪い内を通るのはちょっと・・・。

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600M通過34秒1。これなら差しが届く。しかしナミュールは小柄なのに外をブロックされて、心なしかソワソワしているように見えた。完全に終わり。で、スタティスティクス。サークルオブライフよりも後ろって・・・。

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ダークペイジ先頭、2番手トーホウラビアンのままで4コーナーをカーブ。3番手以降は一団。ナミュールのピンクの帽子は馬群後方。ここから来たら化物。本線は市んだので、サークルオブライフだけが頼みの綱。

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サークルオブライフ(黄)は早速外の進路を確保。ここからなら余裕で届きそう。ラブリイユアアイズ(青)は馬群の中から追い上げ態勢。ウォーターナビレラ(緑)を溜めを利かせてまだ追い出していない。

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ナミュールは内突きしか残されておらず、内回りとの合流点のスペースを使って一気に進出。ウォーターナビレラはまだ持ったまま。サークルオブライフは内にモタれてまだ追い出せていない。むしろすぐ前のベルクレスタの手応えが良い。

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ウォーターナビレラはここで初めて鞭が入った。外回りで内回りと同じような競馬。こんなに我慢が効く馬だったとは見くびり過ぎた。これはマズい。サークルオブライフはまだ押っ付けていてスパートしていない。ナミュールは最内からグイグイ進出。え?来るのかコレ?

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坂を上り切ったところでウォーターナビレラの勢いが落ち、大外からサークルオブライフが強襲。やっぱりこうなるか。ナミュールも最内から来ている。こ、これは期待していいのか?

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サークルオブライフ完勝。ウォーターナビレラの内からラブリイユアアイズが抜けてきて2着、ウォーターナビレラが踏み止まって3着。ナミュールは結局届かなかったが、この4着は驚きでしかない。まともにゲート出て外差しに向けていたら・・・。

何が何でもという逃げ馬は見当たらず、ここ2戦ハナを奪ったパーソナルハイが大外からハナに立つ。内枠のナムラクレア、ナムラリコリスも折り合いを気にしながら前へ。ウォーターナビレラは抑えを効かせながら先行集団に加わる。ベルクレスタ、ステルナティーアは中団以降、ナミュールは中団後方の外。サークルオブライフは道中後方待機。ファンタジーS組がレースを動かしそうで、ペースは平均よりやや速めを想定。直線で先に抜けたナムラクレア、ウォーターナビレラの外から差して来そうな馬を狙い撃ちたい。

逃げ馬読み違いもビンゴ。途中でハナが入れ替わる展開でやや速い流れになり、好位~中団からの差しワンツー。ウォーターナビレラは溜めが効いた分踏み止まった。

1着○サークルオブライフはスタートを決めた上で他に行かせて自らは中団の外を追走。道中外目を立ち回ったことで直線外への誘導もスムーズ。直線では内にモタれて追い辛そうにしていたが、坂を駆け上がるところで右鞭連打で一気に伸びてきた。サンデー4×3持ちのエピファネイア牝馬はガチ。来年のクラシックはこの馬を中心に回っていきそう。

【○】サークルオブライフ
中山を捲り勝った後のアルテミスSは大外一気で差し切り。何でも出来てしまうのは強い証拠。外回りコースで前走同様の差脚を披露。

2着△ラブリイユアアイズはスタートから促して前に出していったものの深追いはせず、手綱を締めて我慢の競馬。直線に向いてすぐに追い出し、内回りとの合流地点でスパート。スパッと切れないながらも渋太く伸びる脚で前に迫っていった。溜めて伸びるのは京王杯2歳Sでチェック済だったが、ここまで渋太いとは想定以上。マイルでも全く問題無かった。

【△】ラブリイユアアイズ
京王杯2歳Sは差しに構え、直線で外に振るロスがありながら3着。ハイ・スロー・前付け・差し何でもこなせる。前で速い脚が使えればチャンスあり。

3着-ウォーターナビレラはスタートから行き脚が付いて労せず前へ。そのままだとハナに立ちかねない脚色だったが、鞍上が自制を促すとすんなり控えに回った。抑えが効いたことで直線半ばまでスパートを待つことができ、ラストの踏ん張りに繋がった。気分良く行って自滅するかと思ったが見くびり過ぎた。今回は何でもできる完成度の高い3頭が上位を占めた。

【-】ウォーターナビレラ
逃げ切り、番手追走、ハイペースと一戦毎に課題をクリア。ただ今回は直線が長い外回り。距離延長ローテで詰め損なうシーンも想定しておきたい。

4着◎ナミュールは2馬身程の致命的な出遅れ。完全に行き遅れ、リカバリーするにも内を通らざるを得なかった。直線も荒れた内を突いて上がってきたが詰め損なった。上がり3ハロンはサークルオブライフ(33秒9)を上回る33秒6。来春の巻き返しが今から楽しみ。但し牝馬三冠で飛びまくったダノンファンタジーの面影が見えなくもないので馬券購入の際は注意したい。

【◎】ナミュール
赤松賞はパーソナルハイのセーフティーリードを無にする末脚で完勝。時計も上がりも速く、欠点が見当たらない。外を回し過ぎない限り安泰。

6着△ベルクレスタはスタートから馬なりで静観、外枠ということもあり自然と後方からの競馬。外に壁が無い状態で抑えて脚を溜め、3コーナー過ぎから手綱を緩めてオート進出。直線入口で外前に到達して満を持してスパートしたにも関わらず、坂を上り切ったところで脚が止まってしまった。枠が外で、追い上げる競馬を強いられた分止まったということになるだろうか。

【△】ベルクレスタ
アルテミスSは前付けから満を持して追い出しながら差されるというある意味理不尽な負け。行き差し自在の脚は評価したい。

7着△ステルナティーアは行き脚が良く馬なりで先行集団に取り付いたが、ラブリイユアアイズに外から締められ、行き場を失くして後ろに下がってしまった。直線に向いても馬群の中、進出を促しても反応は薄く、流れ込むような感じでゴール。前走より時計を2秒以上詰めながら完敗。今回は途中の不利が無くても厳しかった。

【△】ステルナティーア
サウジアラビアRCはパドックから落ち着きがなく、レースでも折り合い重視で進んで詰め切れず。ペースアップはむしろ望むところ。

8着▲スタティスティクスは行き脚が無く、総じて出が良かった他の内枠各馬に置かれる形で後方へ。直線に向くところでも最後方の外を走っていてダメだと思った。行きっぷりが悪かったのは誤算だが、そもそも能力が足りていなかっただけかもしれない。

【▲】スタティスティクス
阪神外回りの未勝利戦で息の長い脚を繰り出して完勝。時計も大幅に詰めており、休みを入れて馬が変わった感。人気は全く無いが注目。

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