【競馬予想Vol.328】第59回七夕賞
今回のテーマ
これといったものが見当たらなかったので省略。
トラックバイアス分析・展開予想
今週は水曜に弱い雨が降った以外は概ね晴れて馬場が乾燥。日曜から金曜にかけて連日散水、火曜に芝刈りを実施。含水率は4コーナー11.6%、ゴール前10.6%、日曜朝時点のクッション値は9.2。当日も雨が降らない予報で、良馬場を想定したい。
土曜の芝は8レース中5レースで逃げた馬が連対と前が残っているが、メインの阿武隈S(3歳以上3勝クラス/芝1,800M)は最内を避けての進路選択がみられた。芝の使用率が高く、馬場の内が掘れてきて早くも外差しに触れつつある。
ペース想定:やや速い(1,000M通過59秒台)
前に行きたい馬が概ね外枠に集まり、内を被せながらの先行争い。控えると味が無いショウナンマグマがハナ、フェーングロッテンやセイウンハーデスは競りかけず番手追走を想定。平均ペースより少し速い程度なら、好位の外につけた先行勢が押し切ってしまいそう。
全頭分析
【○】エヒト
(+)昨年豪快に捲って2馬身半差の完勝。今回は行く馬多く展開向く。
(-)ハンデは昨年比で4kg増。昨年と正反対の最内からどう乗るか。
【-】ホウオウエミーズ
(+)マーメイドSは直線内突く器用さ発揮。今回も内枠引き不気味。
(-)前走は前が飛ばして相対的浮上。基本後ろ過ぎでアテにならない。
【-】バトルボーン
(+)府中Sは大外から先行して勝利。ここは内枠先行で押し切り視野。
(-)前走負かした面々が弱い。走法も大跳びで小回り合うか疑問。
【△】ククナ
(+)前々走56kg背負って牡馬相手に勝利。距離短縮で切れ味発揮。
(-)近走弱い相手にスローで勝ち負けレベル。内捌けるか少々不安。
【-】カレンルシェルブル
(+)福島民報杯は4角大外ぶん回しで完勝。小回りでの機動力評価。
(-)福島民報杯は勝って当然の雑魚メンバー。単純に相手強化課題。
【-】サンレイポケット
(+)ここ2戦は距離長過ぎで度外視。格落ち戦のここは狙う価値あり。
(-)GIIIでも差して届かずばかり。ハンデ重いのも良いとはいえない。
【-】トーラスジェミニ
(+)一昨年は2番手追走から押し切り勝ち。今更失うものは何もない。
(-)3戦連続で4秒以上離されての惨敗。既に競争馬としての能力消失。
【△】ガロアクリーク
(+)前走叩いてここ勝負。皐月賞3着、中山記念4着ぐらい走れば通用。
(-)追い切り見る限りは変わった感じがしない。引き続き様子見妥当。
【-】レッドランメルト
(+)中山金杯は外枠、ここ2戦は渋った馬場。今回は条件的に幾分マシ。
(-)先行出来るとはいえ淡泊。新潟大賞典も馬場考慮しても沈み過ぎ。
【-】グランオフィシェ
(+)前走渋った馬場の内から抜け出して勝利。戸崎騎手騎乗時2戦2勝。
(-)前走弱面相手にタイム差無し。開幕週の金鯱賞完敗で地力に疑問。
【-】フェーングロッテン
(+)鳴尾記念はラスト盛り返して僅差。直線二の脚発揮で粘り込む。
(-)年明け3戦はいずれも楽に主導権握る。今回は同型多く展開微妙。
【-】ショウナンマグマ
(+)昨年のラジオNIKKEI賞はハイペース逃げで僅差。ここも行くのみ。
(-)折り合わず自滅パターンもあり。距離もベストより1ハロン長い。
【-】ヒンドゥタイムズ
(+)鳴尾記念は高速内前馬場で外通って脚余す。外差し展開で即浮上。
(-)このところ行き脚遅く置かれ気味。外を回し過ぎるとしんどい。
【▲】テーオーソラネル
(+)岸和田Sは開幕週の馬場で馬群捌いて差し切る。好位付けで妙味。
(-)強い相手と手合わせ無し。ペース上がっても同じ脚使えるか微妙。
【◎】セイウンハーデス
(+)新潟大賞典は勝ちに行ってカラテと僅差。控える競馬もこなせる。
(-)今回同型多い上に外枠。距離ロス被っても粘り通せるかどうか。
【-】シフルマン
(+)とりあえず前に行ける。先行争いを見ながら進めそうなのは良い。
(-)好走は専らスローの居残り。追走から追い上げる競馬では期待薄。
結論
セイウンハーデスは3歳時にこぶし賞でスタニングローズ相手にあわやの逃げ切りを演じた後、2,000MのプリンシパルSを好位抜け出しで完勝。激しくぶっ飛んだのはプリンシパルSから中2週のダービー、明らかに距離不適ながらブリンカーを付けて勝負に出た菊花賞の2つ。一気の加速は苦手でもじわじわと追い上げる脚は福島向き。コース追いで6F80秒6-1F11秒0と追い切り気配は絶好。競り合い回避で平均ペース想定、外前からアッサリに期待。
エヒトは昨年大外枠から4コーナーで大外をぶん回して楽勝したが、今年は最内枠。しかも外枠に行きたい馬が集中することで序盤から内を締められて後方からの競馬になりそう。内を突くか、昨年同様外を回すか。後者なら飛ぶと思う。ちなみにAJCCは57kgを背負って2着に来たとはいえスローだった。平均ペース想定で背負う58kgは多少なりとも影響はある。
テーオーソラネルは今年に入ってブリンカーを外した途端に激変。2戦連続で後半1,000M57秒台のロングスパート戦を制している(ちなみにバトルボーンは4連勝中の後半1,000Mは全て59秒台)。息の長い脚は後半にかけて速くなりやすいローカル重賞で武器になり得る。直前は坂路で終い重点だったが、1週前にコースで6F79秒1-1F11秒4をマークして軽快そのもの。
ククナは元々マイル重賞を使っていた馬で、長めの距離を2戦使った後の距離短縮が効きそう。内が荒れてきて外に意識が向いたところの内突きというシチュエーションもアシスト。ペースはそれほど上がらない想定なので、内で脚を溜めての差し込みに期待したい。
ガロアクリークはまともに使えていないので評価が難しい。皐月賞3着、セントライト記念3着、中山記念4着馬がローカルGIIIでどこにもいないというのは想定し辛い。ただ調教を見てもあまり変わった感じはしない。如何にも穴人気して飛ぶパターンだが、この枠なら直線内に潜ってくれそうで無欲の差しに期待したい。
◎セイウンハーデス
○エヒト
▲テーオーソラネル
△ククナ、ガロアクリーク
馬複5頭ボックス(10点)
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