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【レース回顧Vol.155】第40回ローレル競馬場賞中山牝馬S

レース結果・収支

1着【-】クリノプレミアム(15番人気)
2着【-】アブレイズ(12番人気)
3着【▲】ミスニューヨーク(1番人気)
・・・
6着【△】ルビーカサブランカ(2番人気)
7着【○】ドナアトラエンテ(6番人気)
・・・
10着【△】クールキャット(7番人気)
・・・
16着【◎】ゴルトベルク(8番人気)
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:25,570/31,900(80.2%)


率直な感想

何だこりゃ(笑)。クリノプレミアムは前走直線で不自然なほど追ってなかったから怪しいなとは思ったがアタマで来るとは。2着のアブレイズを拾うのも厳しいし、軸にしたゴルトベルクはシンガリ負け。ここまで綺麗に外すと却って清々しい。


テーマの振り返り

前走重賞勝ち馬を過信するな→ビンゴ!

重賞を勝つ位強いはずなのに、このレースでは前走重賞勝ち馬がよくコケる。重賞を勝った反動、ということなのだろうか。荒れるレースでもあり、中心視は避けたい。ちなみに前走重賞で2~4着だった馬は【4・4・4・20】、単回値111・複回値108で現在4年連続連対中。

前走重賞勝ちのミスニューヨーク(1番人気)3着、ルビーカサブランカ(2番人気)6着。ちなみに勝ったクリノプレミアムは前走重賞シンガリ負けだった。

ネイティヴダンサー系種牡馬の激走に注意→保留

ネイティヴダンサー系種牡馬の産駒で5歳以下の馬は【3・4・1・5】、単回値306・複回値343と半数以上が連に絡む大活躍をみせている。該当馬は思考停止で買い。

キングズベスト産駒ミスニューヨークが3着。激走というより順当に来ただけ。むしろ他の該当4頭のうち3頭は13着、14着、16着とボロボロだった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

直線走路は概ねフラットだが、3コーナーから4コーナーにかけて土埃が舞うなど内側の傷みが目立ってきた。この中間は降雨無し、水曜に芝刈り、水曜と木曜に散水を実施。土曜7時時点のクッション値は先週土日とほぼ同じ9.8(標準)。終始内ピタだと3~4コーナーでスタミナが削られそう。初ブリンカーのロザムールに直近5走全てハナのローザノワール、シャムロックヒルにスマイルカナと前に行きたい馬が揃ったものの、最内のロザムールがラチを頼りにハナは譲らず、外からローザノワールらが付いていく形。ロザムール主導の流れで平均ぺース。4コーナーで前がゴチャつきそうで、後方待機や外枠勢は外に飛ばされそう。前で流れに乗った者勝ちか。

レース指標

LAP:12.1-11.7-12.4-12.2-11.8-11.6-11.5-11.7-11.8
勝ち時計:1.46.8(良) テン3F:36.2 上がり3F:35.0

ロザムールが最内枠を活かして先マイ、シャムロックヒルは先手主張も2番手まで。スマイルカナとローザノワールは追いかけるだけで何も出来ず。ロザムール主導の流れで1,000M通過60秒2、4コーナーで馬群密集までは想定内。直線固まっての追い比べになり、最内からミスニューヨークが抜け出しかかったところへ外からアブレイズ、クリノプレミアムが強襲。4コーナー外前からのワンツーで大波乱。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】クリノプレミアム

アブレイズ(青矢印)の後ろから外に持ち出すクリノプレミアム(赤矢印)。
ミスニューヨーク(緑矢印)は最内強襲で距離を稼ぐナイス騎乗だったが及ばなかった。

大外からスタートを決め、ゆったりと内に寄せて中団外からの競馬。3コーナーでアブレイズの後ろから外に持ち出し、ジリジリとした脚だったがラストまで勢いが落ちずに差し切った。外枠で揉まれず行けたこと、悪くなり始めている内を通らなかったことが勝因。

2着【-】アブレイズ

先行勢が明確で内に切り込むように進路を採ったことで、外の3頭の入りがスムーズに。

スタートはよろめいて今一つだったが、最初のコーナーまでに好位の外を確保。ただ単に内に寄せるだけで中団の前に付けることが出来た。3コーナー過ぎから前が動いていくところも馬なりで付いていって、4コーナーで早めに押っ付けてスパート。他からの干渉を受けず走り切った。同馬もクリノプレミアムと同じく、揉まれない外で全力を出し切れたことが好走要因。

3着【▲】ミスニューヨーク

4コーナーで最短距離を通って追い上げるミスニューヨーク(赤矢印)。
前を行くロザムール(青矢印)は最内を締めずに走っていた。
1・2・4~6着は全て外(白丸内)。内から来たのはミスニューヨーク(赤矢印)のみ。

スタートは五分に出たが行き脚が遅く中団からの競馬。下げずに中団の内に居座っていて、直線で内から抜け出す算段。4コーナーで内から押し上げていき、ドリフトをかけるような感じで内ラチに張り付いてスパート。これで一気にポジションを上げ、ロザムールを内から交わして一旦は完全に抜け出した。大外一気の後は最内強襲。今回上位に来た馬で内を通ったのは本馬のみ。負けはしたが力は誇示した。

6着【△】ルビーカサブランカ

ルビーカサブランカ(赤矢印)出遅れ。これで後手確定。
内枠のクールキャット(青矢印)、シングフォーユー(青矢印)は詰み。

軽く飛び上がるようなスタートで出遅れ。武豊騎手はリカバリーに行かず、1コーナーを回るところで最後方。前はロザムールの単騎逃げ。これでは届かないと思った。3コーナー過ぎからの外を通っての追い上げも様子を見ながらで、直線に向くところでも後ろから数えたほうが早い位置。終始安全運転で惜しくも何ともなかった。

7着【○】ドナアトラエンテ

直線で前が詰まって捌けないドナアトラエンテ(赤矢印)。

好スタート好ダッシュ、内枠を活かして前目のポジションを確保。道中内で脚を溜め、4コーナーで周りが動き出しても追い出しを我慢。手応えを残して直線に向いたものの、直線でシャムロックヒル、ローザノワールが壁になり抜け出せず。最後の最後に進路が開いたが間に合わなかった。手応え的にはもう少し上位に来れたはずで悔やまれる。

10着【△】クールキャット

内枠から出遅れたことで自動的に後ろからの競馬。4コーナーでも後方の内、直線に向いたところでもまだ後方。直線は分厚い壁に阻まれ、外に持ち出して追いかけるも全く及ばず。ポテンシャルはあると思うが、このスタートではどうしようもなかった。

16着【◎】ゴルトベルク

スタート直後に芝に引っ掛かって踏ん張るような仕草をみせて行き遅れ。後方から馬群に突っ込ませて中団を確保したが、周りを囲まれて動けず。それでいて手綱が動き出すのが早く、4コーナーでほぼ一杯。手応えが悪過ぎて、直線に向いたところで最後方近くまで下がってしまった。前に追い付けないことを悟った津村騎手は強く追わず流していた。コース取りもさることながら、単純に馬が弱過ぎた。

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