見出し画像

【レース回顧Vol.54】第16回ヴィクトリアマイル

前が詰まるかも?⇒最初から外に持ち出し
大阪杯の疲れがあるかも?⇒直線半ばまで持ったまま
結局、4馬身差の圧勝。『自分の◎は飛ぶ』とは一体何だったのか。

20210516東京11R(1)

リアアメリアがまた出遅れ。もうダメだなこのお馬さんは…。同じピンク帽のスマイルカナとレシステンシアは好スタート。内からはイベリスとクリスティが顔を覗かせている。

20210516東京11R(2)

イベリスは押しまくっていたのに前に出られず。外からスマイルカナが行き切ってハナ、クリスティが馬なりで2番手。レシステンシアは抑えて3番手に入った。ディアンドルもいい感じで5番手を進む。

20210516東京11R(3)

グランアレグリアは馬群の中かなと思いきや、既に外を走っていた。位置取りが少し後ろのような気がするけど、このフリー感から既にオーラみたいなものが滲み出ていた。

20210516東京11R(4)

4コーナーから直線へ。グランアレグリア(黄)は依然後方だが持ったまま。オーラが半端ない。前ではレシステンシアが先頭を窺っていた。ランブリングアレー(青)とマジックキャッスル(緑)は進路を模索している状況。

20210516東京11R(5)

残り400Mを切ったところでレシステンシアが先頭。グランアレグリアは依然として持ったまま。直後の内にいたランブリングアレーがその後ろを通って外に持ち出そうとしていた。マジックキャッスルもようやく進路が開けてスパート態勢。

20210516東京11R(6)

グランアレグリアに初めての鞭が入ったのはココ。ラスト200Mはとうの昔に過ぎて、ラスト100Mぐらい。何なのこのバケモノ?レシステンシアは一杯、俄かに差し台頭の流れ。

20210516東京11R(7)

鞭は2発だけ、ラストは押っ付けるだけでこの着差。高速府中マイルだと完全に役不足。2着は上手い具合に外に持ち出したランブリングアレー、3着は内からジワジワ伸びたマジックキャッスル。愛知杯ワンツーかよ。ディアンドルが普通に勝ち負けしかけたのには驚いた。

イベリスの逃げは阪神Cと京都牝馬Sが共にテン3ハロン34秒0、マイル戦のリゲルSと阪神牝馬Sは共に35秒台。NHKマイルCでテン3ハロン33秒9で逃げて惨敗しているだけに、ここはセーブ逃げを打つとみる。クリスティはスピード不足、スマイルカナは外枠。レシステンシアも外枠から仕掛けることは考えにくく、イベリスの単騎逃げと予想。例年の傾向通り(良馬場でテン3ハロン34秒以上)なら中団より前がウイニングポジション。

逃げ馬読み違い。イベリスの行きっぷりが悪く(※)、スマイルカナがすんなり先制。クリスティやレシステンシアは競りかけていかず、テン3ハロンは34秒3と標準的なペースに収まった。その分上がりが速くなり、瞬発力を要求される流れに。流石に真後ろからでは厳しかったが、中団からの差しが嵌った。
※イベリスは大差のシンガリ負け。レース後、JRAより「疾病(心房細動)を発症」と採決レポートあり。

1着◎グランアレグリアは序盤から外に持ち出して包まれ回避。中団後方を持ったままで回ってきて、直線半ばでもまだ持ったまま。さながら公開調教。上がり3ハロンはダントツの32秒6。力が違い過ぎて競馬になっていなかった。次走は安田記念を予定。普通に考えれば次も楽勝。

2着-ランブリングアレーは序盤から下げてグランアレグリアの直後を確保。直線はそのまま内に入っていって、グランアレグリアに寄せていく感じで外へ。グランアレグリアが抜けた後に出来たスペースから追い出して良く伸びた。前が一足先にやり合う流れも向いた感じ。差し決着に強い。

3着△マジックキャッスルは最内からある程度出して行って中団の内。手綱は締められていてあくまで直線勝負の構え。直線の進路確保は前走の詰まり具合からすればスムーズ。ただスパッとしたキレはみられず、ジワジワとした伸びに留まった。距離はもう少しあった方が良さそう。

6着○レシステンシアは大外から行き脚が付いて楽に前付け成功。先行する2頭の外を回らされる展開も許容範囲。直線持ったままで前の2頭を交わし、満を持してスパートしたが極限の瞬発力勝負に巻き込まれる形で相対的に沈んだ。この馬にとってはもう少し飛ばしていく流れのほうが良かった。

7着△ダノンファンタジーはスタートを決めた上で後方待機。話が違う…。後方で脚を溜めるどころか馬は行きたがってスタミナロス。直線は前が壁ですぐに追い出せず、ラスト周りに馬がいなくなったところを突っ込んでの7着。何一つ納得出来るところがない酷い騎乗。お金を返してもらいたい。

8着△デゼルは馬なりで中団馬群の中、グランアレグリアの直後でランブリングアレーと並んでの追走。直線は前にいたグランアレグリア目標で押っ付けていったが進まず、鞭連打のスパートで逆に離されて勝負あり。この馬にとってはこの流れでも速かった。ちなみに今日は真っ直ぐ走っていた。

9着△マルターズディオサはスタートから軽く促す程度で7~8番手。グランアレグリアが直後にいたことからするとちょっと後ろ過ぎ。直線に向いたところで周りを囲まれていたのを見てダメだと思った。横一線の追い比べては厳しい。阪神Cの先行策は単なる大駆けだったのだろうか。

11着▲サウンドキアラはスタートを決めて前に出るかと思いきや案外行けず7番手の外。4コーナー外前から直線は次第に内に押し込められ、スパートしてももがくだけで前に進まず、ラストは流すだけに終わった。この負けは弁解不能。昨年のこのレースがピークだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?