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【レース回顧Vol.35】第28回マーチS

アメリカンシードに絡んでいく馬はいるのか?って、絡むも何も行けてないやん。そりゃあ大外のベストタッチダウンが行くかもとは考えたよ?でも2番手ですら無いって、ルメールさん寝てたの?

20210328マーチSワイド3-14的中

いつもの私ならアメリカンシード流しだけ買って直線お通夜モードだったが、レピアーウィットからのワイドを保険で抑えていたので最後まで楽しめた上に丸坊主を回避。それにしても25.9倍ってめっちゃついたなコレ。断然人気馬がいるレースでのワイドは今後も前向きに検討したい。

20210328中山11R(1)

先行争い。レピアーウィットが絶好の飛び出し。大外からベストタッチダウンも前へ。うん。アメリカンシードは?3番手ですらない。ルメールさん何やってんの?

20210328中山11R(2)

最初のコーナーでベストタッチダウンが単騎先頭、2番手ナムラカメタロー。ライトウォーリアとレピアーウィットが3番手で並んで、アメリカンシードはその後ろ。う~ん。

20210328中山11R(3)

レピアーウィットは勝手に前に行きかけるぐらいの抜群の手応え。一方でアメリカンシードは砂を被って頭を上げたり落ち着かない様子。これは間違いなく飛ぶパターン。

20210328中山11R(4)

後方勢はどうか。ヒストリーメイカーは馬群の中からジワジワと追い上げ。メモリーコウは後方の外でジッとしていた。1,000M通過は59秒7、ハイペースで差しが決まる流れ。

20210328中山11R(5)

4コーナーから直線へ。レピアーウィット(黄)は当初の位置取りで勢いを増して早くも先頭を窺う勢い。ヒストリーメイカー(青)も早めの押し上げで先頭集団を捉える位置までやってきていた。メモリーコウ(緑)は外を通って追い上げ態勢。アメリカンシードは内に入れているがまだ5~6番手。

20210328中山11R(6)

レピアーウィットは先に抜け出したナムラカメタローを坂下で捉えて先頭。ヒストリーメイカーが追って、メモリーコウも大外から追い縋る。アメリカンシードは坂を迎えるまでに失速して馬群に呑まれていった。

今年はダート転向後に前付けで圧勝続きのアメリカンシードが登場。GI開催の裏でルメールさんを確保してガチで勝ちに来ている。ここも圧勝するのか?それとも飛んでしまうのか?今回はこの馬がどうこうというより、この馬に仕掛けていく馬がいるかどうかを見るレースだと思う。

典型的な養分思考。「この馬がどうのこうのというより」という時点で、逃げて圧勝続きの馬が上位クラスでどういう走りをするかという考えに及んでいない。ワンペースの馬はかき乱されると脆い。ダート戦では得てしてこういうことが起こり得る。思い起こせばベストタッチダウンの初重賞挑戦時も同じだった(逃げて3連勝、アンタレスSで単勝2.0倍の1番人気に推されて14着にぶっ飛び)。

1着○レピアーウィットは昨年とは打って変わってロケットスタートを決めて楽々と好位を確保。道中は抜群の行きっぷりで、直線の坂で抜け出した後も渋太さ発揮でヒストリーメイカーに抜かせなかった。速い流れで、中山ダートで安定して1分51秒台をマークしていた速力も十分活かせた。

2着-ヒストリーメイカーは出たなりの位置で中団の外、そこから道中少しずつ位置を上げていった。4コーナーで追い鞭を入れて捲り上げ、レピアーウィットの直後からすかさずスパート。追い通しでも前に迫れたのは重賞戦線で揉まれてきた経験値の成せる業か。

3着△メモリーコウはスタート正常も行き脚が付かず中団後方の外。道中は動かず脚を溜めることに専念、4コーナーで勢いをつけて追い上げ。ただ脚を溜めていた割に弾けず、逆に前の2頭に離されてフィニッシュ。単独3着は確保したが完敗の内容だった。

7着△スワーヴアラミスはゲート入りからゴネ倒すなど気乗りが悪く、スタートして出鞭を入れても進んで行かず中団馬群の中。道中ずっと追っ付け気味で、手応えが悪いながらも直線で頑張っていたが勝ち負けには遠く及ばなかった。休み明けの影響か、馬が走る気になっていなかった。

10着△マイネルユキツバキは躓き加減のスタートで行き遅れ、ダッシュも全く効かず後ろから2番手からの競馬。前が速くて追い上げるのも大変で、4コーナーで急いで追い上げても捲り切れず。外を通り続けて最後はバテてしまった。今日のところは行きっぷりの悪さが目に付いた。

12着▲ダノンファストは特に促さず後方からの競馬。3コーナー過ぎから動いて捲り上げ態勢も大外に振られ、直線の坂に差し掛かったところで急激に勢いが落ちてしまった。この馬も外を通り続けてのガス欠。そもそもこの時計を真後ろから差すのは物理的に無理。

14着◎アメリカンシードは他に先制されて付いて回らされるだけになり、直線に向いて程なく失速。道中で落鉄していたらしいがそれだけではここまで負けない。ワンペースで圧勝続きのダート連勝馬はハイリスクローリターンでしかない。これをレース前に指摘できるようになれば養分卒業に一歩近付く。頑張ろう。

なお、大外から果敢にハナを奪い、ハイペースを演出したベストタッチダウンは直線走路で転倒し、そのまま息を引き取ったとのこと。合掌。

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