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【レース回顧Vol.375】第43回ジャパンC


レース結果・収支

1着【◎】イクイノックス(1番人気)
2着【○】リバティアイランド(2番人気)
3着【△】スターズオンアース(5番人気)
・・・
5着【▲】タイトルホルダー(4番人気)
・・・
10着【△】ディープボンド(8番人気)
・・・
3連複6点的中!(6.0倍) 3連単9点的中!(11.3倍)
レース収支:+230 累計回収/投資:160,610/165,400(97.1%)


率直な感想

競馬だから何が起こるか分からないんだけど、まだイクイノックスが負けると考えていた人が多かったのが意外だった。天皇賞秋のあの勝ち方を見せられたら他の馬の単勝なんて買えないでしょ。天皇賞秋レコードの反動?4kg差?その見解、浅いです。イクイノックスにとってそんなのはハンデにもならない。それよりもパンサラッサの逃げが清々しくてなんか良かった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 土曜は1レースの未勝利戦で18頭立てのブービー人気馬があわや逃げ残りかけたり、メインのキャピタルSでドーブネが余裕で逃げ切ったり、最終レースも中段から内を通ったレッドロワが勝ったりと、逃げ差しに関わらず内が使える状態。最終レース(3歳以上2勝C/芝1,600M)の勝ち時計は1分32秒4と、最終週にしてはかなり速い時計が出た。

  • パンサラッサは普通に競馬をしても勝ち目が無いので目一杯の逃げを打って持続力質の流れを想定。タイトルホルダーが実質の先頭。そしてリバティアイランドとイクイノックスが隣同士。最初のコーナーの入り、4コーナーでの位置関係、そしてどちらが先に動くかの勝負になりそう。

レース指標

LAP:12.7-11.3-11.5-11.0-11.1-11.5-12.0-12.1-12.1-12.4-12.4-11.7
勝ち時計:2.21.8(良) テン3F:35.5 上がり3F:36.5

レースの振り返り

イレジンとトラストケンシンが出遅れた以外は綺麗なスタート。タイトルホルダーが押して出て行ったものの、パンサラッサがあっさり交わしてハナ。注目の内の2頭はイクイノックスが外に動いてフリーの位置を確保した一方、リバティアイランドは外が壁で出せずイクイノックスの後ろへ。少しイラついていた。スターズオンアースも早めに押し上げてリバティアイランドの外、5番手を確保。お、これはなかなか良いよ。

イクイノックスがすんなり外に出せたのとは対照的に、
リバティアイランドの外には2枚の壁があり出せず。
スターズオンアースは外枠から二強に離れずの好位を確保。

パンサラッサが逃げる逃げる。宣言通りの全力逃げ。最高速度は単独先頭に立ってから66.2km/hを記録。巡航速度は64km/hぐらいの緩めずの逃げ。こういうのは見ていて清々しい。仮にパンサラッサが居残っても文句言わない。タイトルホルダーが2番手で事実上の先頭、イクイノックスはそこから3馬身後ろで3番手。そこからまた4馬身ほど離れてリバティアイランドとスターズオンアース。ドウデュース、ディープボンドがこれらの1馬身後ろ。1,000M通過57秒6でも、タイトルホルダー以降は60秒ぐらい。これだったら前のほうで決まりそう。

イクイノックスはタイトルホルダーを視界に収めつつ単独3番手を追走。
リバティアイランド、スターズオンアースも一見すると絶好位だが・・・。

パンサラッサは昨年の天皇賞秋よりもリードを広げて逃げていた。直線に向いた時点で目算12~13馬身ぐらい。タイトルホルダーが一足早く追い出し開始。イクイノックスは残り400Mでまずタイトルホルダーを捕捉。持ったままで。はい?前との差はみるみる縮小、残り200M手前でパンサラッサを交わす。持ったままで。はぁ?後ろのほうでリバティアイランドが手綱をガシガシ押して鞭をバシバシ入れて死に物狂いで追っているのに、持ったままのイクイノックスとの差は開く一方。何だこれは・・・。

残り300M付近で鞭が入ったように見えたこのシーン、
単に鞭を持ち替えただけだった。
イクイノックスって実はサラブレッドではない・・・?

イクイノックスは3番手から上がり3ハロン最速の33秒5の脚を繰り出して4馬身勝ち。多分6割ぐらいの力しか使っていない。こんなん、どうやって負かすねん(呆れ)。「実はサラブレッドじゃない」説も浮上しかねない圧倒的な強さ。せっせと単勝を買いまくったお金持ちの人は2分そこらで3割の利回り。イクイノックスは1着賞金5億円に加えて報奨金200万ドルもゲット。有馬記念で更に5億円に加えて秋古馬三冠達成ボーナス2億円、貰っとく?

リバティアイランドはスタートして内が締められる前にイクイノックスと共に外に移動したところ、ディープボンドに寄られてテンションアップ。イクイノックスの後ろに入るしかなかった。イクイノックスが実質平均ペースで前に陣取る展開では万に一つの勝ち目も無かった。現時点では力の差があり過ぎる。まあ、生涯を通じても埋まることは無いだろうが・・・。

スターズオンアースはスタートを決めてそのまま前に出してきた。1コーナーからずっとリバティアイランドを徹底マーク。4コーナーではリバティアイランドより先に動いていた。完全に勝ちに来ていたが3着。掲示板に載った他の4頭が一桁馬番の中でスターズオンアースのみ二桁馬番。内枠を引けていたら・・・。

ドウデュースは緩めのスタートも焦らずラチに寄せてポジションアップ。最初のコーナーでリバティアイランドの後ろというなかなかの位置を確保。4コーナーまで一貫してインベタ、直線に向いて外に振り出す完璧な騎乗だったが結果として前が止まらず4着。ダービーで負かしたはずのイクイノックスは5馬身弱、コンマ9秒先にいた。

タイトルホルダーは想定よりもイクイノックスと差の無い2番手だった。イクイノックスが来る前にスパートしたもののあっさり捕まってしまった。実質平均ペースでリードを奪えていないとこうなっても仕方ない。ディープボンドはドウデュースと同じ位置を走っていたが、4コーナーで押っ付け始めて直線でフェードアウト。下がってはいなかったがジリジリとした伸びで目立たなかった。やはり東京は絶望的に合わない。

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