見出し画像

【レース回顧Vol.19】第55回小倉大賞典

「過去に重い印を回していた馬が出てきたらとりあえず買っとけ」

これはアメリカジョッキークラブCでそれまで買い続けていたヴェルトライゼンデを無印にして3連複を取り損ねた経験から発せられたマイ格言である。

このレースでは近走で◎を打っていた馬が2頭出ていた。

テリトーリアル・・・中山金杯
デンコウアンジュ・・・中日新聞杯

テリトーリアルを中山金杯で買ったのは、中日新聞杯でスローに泣いたからであり、中山金杯でスローを回避できたら巻き返せるでしょという読みだったのだが、中山金杯もまたスローでキレ負け。今回は愛知杯でハイペースを演出したディアンドルがいるからどう考えてもスローはない。でも軸にしなかった。

何故こうなるのか。これを克服しないといつまで経っても勝ち組になれない。何のために軸の他に補助輪を設けているのか。穴狙いで不安だからいつもの軸も抑えて安心するためでしょ。しっかりしろ!このままだと「平凡」2頭軸で、赤字だけが増えていく。

ここにまた一つ、新たなマイ格言が生まれた。

「当てようとするな。敢えて外しに行け」

今回で言えばシンプルに、テリトーリアルから流して「外しに行けば」良かったのである。根拠が明確に示せる穴馬を見出した上で、その馬を軸に据えて「外しに行く」。自分の弱い心に打ち勝つには外しに行くしかない。来週からは頑張って外しに行きたい。絶対に外すぞ!という強い信念を持って予想する。

独り言終わり。それでは改めてレース回顧をお楽しみください。

20210221小倉11R(1)

先行争い。トーラスジェミニが押して先手を主張。一方でディアンドルは持ったままでスーッと前に出てきた。テンのスピードはディアンドルのほうが上。

20210221小倉11R(2)

しかしトーラスジェミニが内を取り切ってハナを確定。ディアンドルは外を回らされて2番手まで。ここからディアンドルはどう動く?

20210221小倉11R(3)

トーラスジェミニはハナを譲る気配無し。これを外から追い抜くのは現実的ではないと悟ったディアンドルは2番手で落ち着いた。2コーナーから向こう正面に向く時点で既に縦長。

20210221小倉11R(4)

4コーナー付近でトーラスジェミニの手応えが怪しくなり始め、ディアンドルが外から交わしに行く。後続からはテリトーリアルが迫ってくるがまだ距離がある。その後ろからも追い上げが急になってきた。

20210221小倉11R(5)

事前リサーチの通り、ヴィクトリーロードは外前。ディアンドルがめっちゃいいなぁ。まずい。◎ヴァンケドミンゴは最内を通っていてアウト。○フェアリーポルカは外前にいたのでこれに期待するしかない状況。

20210221小倉11R(6)

小倉は見た目以上に芝が丈夫なので内からでも来れなくはない。デンコウアンジュが内から伸びてきたのを見て蛯名!と思ったが、相対的に外が伸びる馬場でテリトーリアルとボッケリーニが抜け出した。フェアリーポルカは直線半ばで勢いが無くなって終了。紐ワンツー。ぴえん。

トーラスジェミニの逃げが想定されるが、テンの速さならディアンドルが上。しかし大外枠。トーラスジェミニがハナに立った後ディアンドルが追い抜くという展開を想定。1,000M通過は58秒5ぐらい。前傾ラップでバテない脚を持ち、4コーナーで外前が取れそうな馬に狙いを定めたい。

まずまずビンゴ。トーラスジェミニが最初のコーナーまでにハナを取り切った後、ディアンドルに抜かせずオーバーペースの逃げを展開。1,000M通過は58秒フラットと想定より速かったが、ディアンドルからすれば後続を離しての楽逃げ態勢には変わりなく、美味しい思いをしていた。

1着△テリトーリアルはスタートから押して前に行く姿勢を明確に出して3番手。前が飛ばす展開を単独3番手で追い、4コーナーでも前を強く追いかけていった。ここ2戦とは明らかに違う力強い伸び脚。こういう泥臭い流れでこそ力を発揮するタイプ。馬券は獲れなかったが、予想通りだったので満足。

2着△ボッケリーニは出たなりで中団の外。速い流れにも柔軟に対応、外にいたので進出もフリーで4コーナーで難なく外前へ取り付き成功。テリトーリアルより外にいた分捉え損なったが、上がり3ハロンは最速タイの34秒6。中日新聞杯でスローをこなして今回もほぼ勝ちに等しい内容。強い。

3着-ディアンドルはトーラスジェミニにハナを譲って2番手追走、4コーナーでトーラスジェミニが一杯になったタイミングで先頭に立って4コーナー外前から押し切り態勢。前半のリードがモノを言いかけたが、外の伸びがこれを上回った。

6着▲カデナは行き脚が付かず後方2番手の内を追走。4コーナーに差し掛かっても後方馬群の中で満足に追えず。直線も外が壁で出せず、馬場の中央から追い上げたが伸び切れなかった。昨年はロス覚悟で外に持ち出してからスパートしていたが、今回はそのような余裕が無かった。

8着○フェアリーポルカは好スタートから楽に5番手を確保。4コーナーからの追い上げタイミングも適正、テリトーリアルを追って外前を確保しつつ直線へ。しかし追い出すと右鞭を入れているにも関わらず内にモタれて伸びず。牡馬相手だとこんなものか…。人気どころに対する減点法は厳格に!

9着◎ヴァンケドミンゴはスタートで出たにも関わらず抑えて後方待機、後方4頭目の内。前が飛ばして縦長なのに、このポジショニングはどうなのか…。ずっと内を通っていて、どうやって追い上げるのかと見ていたらそのまま内へ。何やってんの。こんなのを軸にした自分を殴り飛ばしたい。

11着△バイオスパークは馬なりで出していって中団馬群の中。ハイペース追走は得意ではないらしく終始余裕無し。4コーナーでは周りが壁で満足に追い出せず、コーナリングもぎこちなく直線に向いてもまだ後方の内。直線は内から地味に差し込んできていたが勝ち負けには遠く及ばなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?