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【レース回顧Vol.108】第59回アルゼンチン共和国杯

オーソリティは注文通りの前付けから楽勝。まあこれは想定内。マイネルウィルトスが厳しかった。何で人気してるんだろう、こんなもん消し一択だろと余裕をかましていたら直線で伸びてきて泣いた。「マイネルにデムーロ」はやっぱり勝負掛かりでしょ、キムラヨウヘイさん。フライライクバードは力負け。今回はどう乗っても3着が天井だった。

20211107東京11R(1)

マイネルウィルトスとトーセンカンビーナが僅かに出遅れたものの、概ね横一線のスタート。外のほうからボスジラとアンティシペイトがゆっくりと出を窺う。

20211107東京11R(2)

ボスジラが馬なりでハナ確定。アンティシペイトは2番手で落ち着いた。オーソリティがこれらの直後で4番手。そうそう、それでいい。

20211107東京11R(3)

フライライクバードはオーソリティを見ながら6番手の外を進む。これも良い位置。岩田望未君、今日はちゃんと乗ってるやん。その直後にマイネルウィルトス。あれ、いつの間にリカバーしたの?

20211107東京11R(4)

1,000Mを63秒6で通過し、馬群は密集。アンティシペイトは過剰に抑え過ぎのような。ただこのスローでは下手に動けないか…。

20211107東京11R(5)

ほぼ一団のまま直線へ。オーソリティ(黄)はアンティシペイトの直後で虎視眈々と追い出すタイミングを待っていた。フライライクバード(緑)はオーソリティの後ろで身動きが取れない状況。その点、マイネルウィルトス(青)は外前でフリー。

20211107東京11R(6)

オーソリティはアンティシペイトが内に入れてスパートしたのを見届けて、これを楽々と交わしていった。うん、やっぱりここでは力が違った。さて、相手。マイネルウィルトスがモタれながらもぐんぐん伸びてくる。あ、終わった。

20211107東京11R(7)

岩田望未騎手の追い方は親父と一緒でダイナミック。しかしマイネルウィルトスにはどうやっても追い付けなかった。勝ちどころか3着死守が精一杯。今回は前の2頭が強かった。しゃーない、次頑張れ。

逃げ馬不在。内からオウケンムーン、アドマイヤアルバが仕掛けて前へ。オーソリティも昨年と同様に前付け。ただでさえ内前ジャスティス馬場で、緩い流れが見込まれるだけに真後ろからではノーチャンス。中団より前にいないと話にならない。前々で切れる脚を繰り出しそうな馬に狙いを絞りたい。

ビンゴ。内からは何も出て行かず、外からボスジラとアンティシペイトが出る展開で想定通りのドスロー。4コーナーで6番手以内にいた馬によるワンツースリーで内前を立ち回ったオーソリティが完勝。直線外に持ち出したレクセランス、ディアマンミノルは注文通り(?)の差し届かず。

1着◎オーソリティはスタートして馬なりで位置を取りに行き、最初のコーナーで楽々4番手を確保。そのまま内を通り続けて、直線自分のタイミングで追い出して完勝。順当過ぎてコメントすることがない。GIでも変な枠(外枠)を引かされない限りそこそこやれるはず。

【◎】オーソリティ
GI2戦は外枠を引いた時点で脈無し。今回骨折明けでも昨年勝った舞台。57.5kgのトップハンデは想定内で、昨年同様の前付けで手堅く勝ち負け。

2着-マイネルウィルトスはスタートが遅かったが1コーナーから2コーナーにかけてリカバーしてフライライクバードの直後まで押し上げ。4コーナーで外から馬なりで上がってきて、外前の絶好位からスパート。手前が替わらず内にモタれながら走っていたが、手前が替わってまた加速して単独2着を確保。上がり勝負と2,500Mをいずれもこなしてきたのは意外だった。

【-】マイネルウィルトス
福島民報杯圧勝も特殊な馬場。札幌記念で差し込んで善戦も勝ち負けまでは遠かった。ここは距離も長いし、前付けしても足りない。

3着○フライライクバードは外の出方を見ながら一旦控えに回り、1コーナーで外寄りの位置を確保。オーソリティを見ながら脚を溜めたのは良かったが4コーナーで周りが壁。オーソリティが抜けた後を追っていったが交わすような勢いはなく、マイネルウィルトスにも振り切られた。結果的に力負け。

【○】フライライクバード
ムーンライトハンデは道中最内で脚を溜め、直線上手く外に持ち出して突き抜け。終いの脚はここでも通用するが、上手く進路を確保できるかどうか。

4着▲レクセランスはスタートを決めながら自重、最内枠ということで周りを囲まれる位置を追走。ドスローで中団の内、ここからどうやって抜けてくるのかと思って見ていたが、直線に向いても周りが壁。マイネルウィルトスが抜けた後から外に持ち出してスパートしたがいつも通りモタモタ。ゴールにかけてグーッと伸びてきたところがゴール。毎回このパターン。

【▲】レクセランス
元々反応が鈍い馬だが、ここ2戦は伸びている途中でレースが終わった感じ。直線距離が延びるここはチャンス。

8着△アンティシペイトはスタートから行く気になって、ボスジラの直後で2番手。緩い流れの中、行きたいのを我慢しながらの追走。直線でラチに寄せてのスパートでオーソリティらに抵抗したが、ラスト200Mを切ったところで失速。「先を予期して手を打つ」先行策は実らなかった。

【△】アンティシペイト
オホーツクハンデは直線大外を通って差し切ったが外差し馬場の恩恵あり。今の東京は内前が残る馬場で、絶好調男・横山武史騎手の乗り方一つ。

12着△サトノソルタスはスタートしてから加速が乗らず、後ろからの競馬が確定。そのまま後方を通らされ、直線に向くところでも後ろから数えた方が早い位置。馬場の内を通っての追い上げも勢いはなく、後方のままでレースが終わってしまった。スタート後の行き脚の無さが全て。

【△】サトノソルタス
オールカマーはスタートから行き遅れ、4コーナーで大外をぶん回して突っ込むも当然届かず。東京で内枠を引いた時はそこそこ来ている。

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