【競馬予想Vol.70】第57回七夕賞
七夕賞と言えば枠連7-7。こんな安直な馬券を買う人は意外と多く、毎年代替馬複との乖離が生じている。今年も例に漏れず、枠連と馬複で3倍近い乖離が生じている。ちなみに七夕賞で枠連7-7が当たりになったのは56回の歴史で1回(1986年)しかない。
福島で行われた直近9年の結果。殆どまともに決まっていない。その手元にある1番人気・2番人気・3番人気の3連複馬券、ハズレ確定だから破って捨てていいよ。
直近9年で7番人気以内から3着以内に来た馬について短評してみる。
距離短縮または延長、軽ハンデで前に付けて残るが主な穴開けパターン。
2012年1着アスカクリチャン(14人気)
京都金杯6着、東京新聞杯10着と使った後、5か月振りの競馬。
2012年3着ミキノバンジョー(7人気)
前走福島TVOPを初めて逃げ切り勝ち、七夕賞でも逃げ。
2013年2着トレイルブレイザー(7人気)
直近5戦アメリカ遠征2戦、有馬記念、ドバイ遠征2戦、ハンデ58kg。
2013年3着タガノエルシコ(14人気)
前年の朝日CCで13番人気で3着、近走差し不発、8歳。
2014年2着ニューダイナスティ(10人気)
前走阪神ダート2,000Mで10着、ディープインパクトの芝替わり。
2015年2着ステラウインド(8人気)
年明け4戦全て2,500M以上、距離短縮で差し嵌る。
2015年3着マデイラ(16人気)
7戦連続1秒以上負け、前走後方不発、52kgの軽ハンデで前に行って残る。
2016年3着オリオンザジャパン(11人気)
芝は前々走で使って以来2走目。前々走は上がり最速、ここも上がり最速。
2017年3着ソールインパクト(7人気)
2勝クラス勝ちから格上挑戦。直近10走で3着以内8回。
2018年1着メドウラーク(11人気)
直近2走はマイル戦でいずれも1秒以上負け。ここで捲り差し炸裂。
2018年3着パワーポケット(12人気)
主戦場はダート。芝長距離や障害戦、ダートマイルを経由してハンデ50kg。
2019年3着ロードヴァンドール(12人気)
阪神大賞典3着、天皇賞春12着からここへ。大幅距離短縮で粘り効く。
2020年2着ブラヴァス(7人気)
前走新潟大賞典は4着。格下と思われたのか、何故か人気にならず。
内からロザムール、トーラスジェミニが先行争い。マウントゴールド、ブラックマジック、ショウナンバルディなど内枠を中心に前は賑やか。ただ馬場が渋っていてペースはさほど上がらず。道中は縦長、3コーナー過ぎから後続が詰めていく。今の福島はハイペースでも前が残っており、先週同様内前有利で考えておきたい。差しは捲りをスパイス程度に加えたい。
人気どころは減点法を厳格適用、人気薄は良いところを見つけて褒める。
【-】マウントゴールド
都大路Sは58kgを背負い、緩いペースからそのまま居残り。内枠時の成績が良く、この最内枠は僥倖。しかし今回は同型多数で展開的にしんどい。
【-】ロザムール
自らハナを奪えると渋太いが、付いて行かされると脆い。内枠を引けたのは大きいが、逆に外から被され気味に来られるとその時点で詰みそう。
【-】ワンダープチュック
エプソムCは出負けして終始外を回しての結果で已む無し。決め手自体は上々。ただ捲り上げる器用さはなく、ここも内を割れるかどうか。
【○】トーラスジェミニ
ここ4戦いずれも厳しいペースで前付け。ただ2,000Mは【1・0・0・4】、唯一の勝ち鞍は2歳時のスロー。安田記念からの格落ち効果でどこまで。
【-】ブラックマジック
勝ち上がりは総じて緩々ペース、ダイヤモンドSは押し出されての逃げでガス欠。強い競馬を全くしておらず、ここも付いて回るだけ。
【-】ショウナンバルディ
小倉大賞典、福島民報杯で厳しい競馬をしてきた後、ここ2戦はスローで前残り。内前有利の馬場を活かしたいが、今回は同型が多く狙いが下がる。
【-】カウディーリョ
小回りコースで勝ち上がってきているのは評価。ただ昨年の函館記念の内容を見る限り、揉まれる競馬ではまだ足りない。
【-】アールスター
昨年の小倉記念がまさに内突き。しかしその後は5戦して差脚不発。スタートがそれほど速くないので、この枠から位置が取れるか疑問。
【△】クレッシェンドラヴ
福島だと内外から華麗に捲って上位に来る。ここ3戦はGIで度外視可。ただ今年は内前馬場だし、初の58kgで捲り切れないかもしれない。
【▲】クラージュゲリエ
鳴尾記念は前有利の展開で失速という不甲斐ない内容。集中力を欠いたということなのか、今回は初ブリンカー。再度前々の競馬で好走期待。
【◎】スカーフェイス
左回りは7戦全敗、右回りに限れば【3・2・0・2】。格上挑戦でハンデも極端に軽い。決め手は上々、中団前ぐらいに付けられれば熱い。
【-】ツーエムアロンソ
年初の寿Sで軽量を活かした差し切り勝ちで大穴提供。今回は寿Sよりも軽量の53kg。ただ捲り上げには対応しておらず、前が止まってくれないと辛い。
【-】プレシャスブルー
忘れた頃にやって来る生粋の穴馬。結果はともかく捲り上げにも対応可能。ただ内前対応は微妙で、外を回すようなら厳しい。
【-】ワーケア
新潟記念は超スロー、富士Sは超ハイペースで何もさせてもらえず。今回は前2走よりはまともな競馬が出来そうだが、通用するかどうかは別。
【-】トラストケンシン
3走前から極端な距離短縮、延長ローテを敷いて今回また短縮。ショック療法を試している感アリアリ。ただ真後ろからの馬でここも差し届かないか。
【△】ヴァンケドミンゴ
クレッシェンドラヴ以上に福島ラヴ。というか福島以外ではほぼ来ない。ただ外捲りメインで今回大外枠、内前馬場で届くかどうか微妙。
◎スカーフェイス
○トーラスジェミニ
▲クラージュゲリエ
△クレッシェンドラヴ、ヴァンケドミンゴ
3連複◎1頭軸流し(6点)
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