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【レース回顧Vol.316】第90回東京優駿

レース結果・収支

1着【-】タスティエーラ(4番人気)
2着【◎】ソールオリエンス(1番人気)
3着【△】ハーツコンチェルト(6番人気)
4着【△】ベラジオオペラ(9番人気)
・・・
8着【○】ファントムシーフ(3番人気)
・・・
11着【△】サトノグランツ(7番人気)
・・・
17着【▲】スキルヴィング(2番人気)
・・・
馬単5点ハズレ 3連単8点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-2,300 累計回収/投資:62,090/73,600(84.4%)


率直な感想

ソールオリエンス、絶好のスタートから前へ。ね?追い込み馬じゃないでしょ?それはそうと外で何かが落馬。ドゥラエレーデ?買ってないからセーフ。・・・パクスオトマニカが大逃げしてる。ゆったりした流れだなぁ。これは前が残りそう。タスティエーラが先に抜けて、ソールオリエンスも来たけど届くか?なんか勢い無いぞ。最後に来たけどちょい足りない!ソールオリエンス負けた!タスティエーラは1円も買ってないのでアウト。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は火曜に14.5ミリの雨が降ったが水曜以降は好天。水曜に芝刈り、木曜から土曜にかけて連日散水を実施。含水率は4コーナー13.0%、ゴール前14.9%、日曜朝時点のクッション値は9.5。程良く水分を含んだ普通の良馬場。

  • 京都と同じく、開催最終週となる今週はCコースを使用。土曜7レース(3歳1勝C/芝1,400M)が1分20秒3、10レースの葉山特別(4歳以上2勝C/芝1,600M)が1分31秒6で決着するなど馬場の軽さが際立っている。ただベタな内前有利ではなく、中団から外の差しが効いている。バイアスはフラットからやや外寄り。

  • ペース想定:平均(1,000M通過60秒台)

  • ベラジオオペラ、ホウオウビスケッツ、トップナイフ、フリームファクシなど内枠に前付けしたい馬が揃った。外からグリューネグリーン、ドゥラエレーデも行きそうでそこそこ締まった流れを想定。展開は差し優勢。昨年よりも内前の残り具合が芳しくなく、前が適度に競り合ったところを差し込んできそうな馬に注目したい。

レース指標

LAP:12.6-10.7-12.0-12.6-12.5-12.4-12.8-12.4-11.9-11.6-11.9-11.8
勝ち時計:2.25.2(良) テン3F:35.3 上がり3F:35.3

レースの振り返り

ソールオリエンスが絶好のスタートから前を伺う。イイネ。ん?外に騎手が乗ってない馬がいる!ドゥラエレーデ落馬?ペースメーカーが1頭減ってしまった。ホウオウビスケッツが先手を主張したものの、1コーナーでパクスオトマニカが外から被せてハナ奪取。ホウオウビスケッツは口を割って落ち着かない。シーズンリッチ、メタルスピードと続いてタスティエーラは外の5番手。ソールオリエンスはその内の6番手。すぐ後ろにノッキングポイントがいて外には出せない状況。

スタート直後、躓いて前のめりになるドゥラエレーデ(白矢印)。
意表を突かれた坂井騎手は体勢を保持できず落馬・・・。
向こう正面、タスティエーラ(赤矢印)は好位の外を確保。
ソールオリエンス(青矢印)も包まれてはいるが理想的な位置取り。

・ドゥラエレーデ号は,発走直後につまずき,騎手が落馬したため競走中止。

競走中の出来事等(JRA発表)

パクスオトマニカは先頭で放置された状態で楽逃げ。2番手ホウオウビスケッツとの差は最大で10馬身ほど。それでいて1,000M通過は60秒4と遅くない。3コーナー手前でスキルヴィングが動いていったのを見てレイデオロしちゃうのか?と思ったが途中でストップ。ルメール騎手は仕掛けどころはここではないと判断した模様。この時点でソールオリエンスと内外並んだ状態。4コーナーでスキルヴィングが再加速して捲り上げ態勢。

4コーナーでスキルヴィング(黄矢印)が外から捲り上げに動く。
ハーツコンチェルト(緑矢印)も内からこれにしっかり付いて行く。
タスティエーラ(赤矢印)は前で持ったまま。
直後にソールオリエンス(青矢印)が構える。

直線に向いてホウオウビスケッツとタスティエーラが前との差を一気に詰めていく。あれだけあった前との差はラスト200M手前で消失。タスティエーラが先頭、ソールオリエンスがハーツコンチェルトを従えて詰め寄るもジリジリといった感じ。あ、これは届かない!並びかけたところがゴール。ソールオリエンスが負けたのは明らかだった。

直後のソールオリエンス(青矢印)の進路を消しながら追うタスティエーラ(赤矢印)。
一旦内に入れて、そこから左鞭を連発したのはソールオリエンスを意識したから?

想定ではもっと前が賑やかになると読んでいたが、実際はパクスオトマニカの単騎スロー逃げ。ドゥラエレーデは落馬、トップナイフ@横山親父はスタート直後に躓いてまた後ろから。フリームファクシとグリューネグリーンは行く気無し、ホウオウビスケッツは掛かって折り合い専念。皐月賞とは一転してゆったりペース。皐月賞で前付けして唯一勝ち負けしたタスティエーラが勝って当然の流れ。

結局のところ、この世代の牡馬は展開一つで簡単に着順が入れ替わるぐらい大したことがなかった。勝ち時計2分25秒2は先週のオークスよりも2秒1も遅く、9着ドゥアイズと同じ時計。オークスの1,000M通過は60秒フラットでペース的には似たような感じ。馬場的にも先週より今週のほうが速い時計が出る状況で2分25秒2は正直物足りない。

ハーツコンチェルトは3コーナー過ぎからポジションを上げてソールオリエンスとハナ差、内から勢い良く差してきたベラジオオペラもハーツコンチェルトとハナ差。上がり3ハロン最速をマークしたのはベラジオオペラ。皐月賞3番人気馬が一回ズッコケた途端に9番人気。そのベラジオオペラが差し構えただけでタイム差無しの4着に来れてしまう辺りにもレースレベルの低さが垣間見れる。

スキルヴィングも外を捲って勝負をかけてきたが直線で伸びる気配が無く、残り300M付近で諦めて流していた。まさかの大差シンガリ負け。そして入線後にルメール騎手が下馬した直後、首から崩れ落ちるように転倒。ルメール騎手がすかさず駆け寄って首筋を撫でても微動だにしない。そのまま急性心不全でこの世を去ってしまった。何の予兆も無く、みんなと同じように栄光のゴールに向かって走っただけなのに。残念でならない。合掌。

16頭の入線から遅れること3秒、スキルヴィングは鞍上が腰を浮かせた状態でゴール。

・スキルヴィング号は,競走中に疾病〔急性心不全〕を発症。

競走中の出来事等(JRA発表)

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