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【レース回顧Vol.278】第40回フェブラリーS

レース結果・収支

1着【◎】レモンポップ(1番人気)
2着【△】レッドルゼル(3番人気)
3着【○】メイショウハリオ(4番人気)
4着【△】ドライスタウト(2番人気)
・・・
8着【▲】ソリストサンダー(9番人気)
・・・
10着【△】ケンシンコウ(12番人気)
・・・
馬複5点的中!(9.7倍) 3連複10点的中!(26.3倍)
レース収支:+2,100 累計回収/投資:16,520/23,900(69.1%)


率直な感想

一部で「マイルは長い」と囁かれていたレモンポップが1馬身半差で完勝。距離が持たない根拠があるならまだしも、客観的に見て東京マイルで残れるだけのレースをしていたんだから(武蔵野Sで前を追いかける競馬をしてギルデッドミラーとハナ差)、◎にするしかなかった。難しく考えず、仮説に沿って忠実に。配当が安くてもロジック通りならそれで満足。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は月曜に弱い雨が降ったものの、火曜以降は快晴続き。ただ先週金曜の雨の水分が残っていたようで土曜は稍重で施行。含水率は4コーナー7.6%、ゴール前7.4%。

  • 土曜のダートは脚抜きが良く、下記の通り差しがバシバシ決まっていた。速い上がりが使える差し馬をマークすべきかもしれない。

1回東京7日目(2023年2月18日)のダート戦決まり手一覧。
  • ペース想定:やや速い(58~59秒台)

  • 明確な逃げ馬は不在だが、外枠にヘリオスとケイアイターコイズというやや速めの先行馬が入った。これらが内に寄せながら前に行くことで自ずとペースが上がりそう。前日の差し優勢傾向を引き継ぎ、決め手ある差し馬に注目したい。

レース指標

LAP:12.3-10.9-11.4-12.0-12.5-12.1-12.0-12.4
勝ち時計:1.35.6(良) テン3F:34.6 上がり3F:36.5

レースの振り返り

メイショウハリオが出遅れ&躓きのコンボで大きく出遅れ。目算で5馬身ほどのビハインド。レモンポップは抜群のスタートを切ったものの他に行かせて自重。ショウナンナデシコがハナ、ヘリオスとケイアイターコイズが2番手で並び、セキフウも早めの競馬を選択。レモンポップは5番手集団の一角、ドライスタウトが内で並走。

レモンポップは4コーナーで外のセキフウを牽制しながら進路を確保、直線に向いてからの挙動は根岸Sと同じく持ったまま。手綱の扶助だけで先頭に躍り出て、残り200Mを切ってから左鞭でスパート。外からレッドルゼルが急追してきたがゴール前の脚色は同じで、レモンポップがそのまま押し切った。

セキフウ(青矢印)に捲らせず、外前を確保するレモンポップ(赤矢印)。

レモンポップは中2週でも抜群の行きっぷりと手応えを残していて、見ていて全く危なげなかった。むしろ根岸Sよりも強い競馬をした。ただ勝ち時計1分35秒6、1,000M通過59秒1は標準レベルで、レモンポップ自身の上がり3ハロンは36秒3を要した。追ってきたレッドルゼルもスプリントでこその馬で、バリバリのマイラーなら差し切られていたかもしれない。距離は長いのではなく、こなせるといった表現が妥当。

レモンポップ(赤矢印)は完全に抜け出したタイミングで初めての鞭が入る。

前日の差し優勢馬場の傾向を引き継ぎ、2着レッドルゼルは4コーナー14番手、3着メイショウハリオは最後方からの追い込みだった。レッドルゼルはスタートを決めた上での後方待機で、直線に向いてからも追い出しをギリギリまで待っていた。前の動きを見極めつつスパートしてからは凄い勢いで伸びてきたが、ラストで勢いが無くなった。こちらは距離をこなせるのではなく、長い。

冷静に大外へ持ち出し、追い出しを待つレッドルゼル(赤矢印)。
この位置からすぐに追わないというのは通常あり得ないが・・・。

メイショウハリオは大きく出遅れたことで、却って道中不利を受けることなく進むことができ、直線で全力を出し切ることができた。まともに出ていたらドライスタウトのように直線で内の混雑を捌けなかったかもしれない。ただあのスタートでよく落ちなかったなと思う。躓いた時に完全にお尻浮いてたよね。

スタート直後に躓くメイショウハリオ。
鞍上の浜中騎手はギリギリのところで落ちずに踏ん張った。

ドライスタウトは道中レモンポップと同じ位置にいながら、4コーナーで外を確保できず馬群の中。直線はケイアイターコイズとヘリオスが壁で、レモンポップが抜けた後の進路に入って追い上げたが、逆に突き放されてしまった。予想の中でもドライスタウトの持ち時計の貧弱さを指摘したが、上がりの時計差がそっくりそのまま着差となって現れた。

速くも遅くもない流れで馬群がほぐれず、
直線で前が壁になるドライスタウト(赤矢印)。
レモンポップが抜けた後ろからスパートするドライスタウト(赤矢印)。
しかし非情にも差は開く一方。戸崎騎手の心境は複雑。

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