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【レース回顧Vol.413】第42回ローレル競馬場賞中山牝馬S


レース結果・収支

1着【-】コンクシェル(5番人気)
2着【△】ククナ(4番人気)
3着【-】シンリョクカ(6番人気)
・・・
8着【▲】アレグロモデラート(10番人気)
・・・
10着【△】ルージュエクレール(13番人気)
11着【◎】ラヴェル(7番人気)
・・・
16着【○】ヒップホップソウル(2番人気)
単勝2点ハズレ 馬複10点ハズレ
レース収支:-1,200 累計回収/投資:15,960/33,600(47.5%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+1,100


率直な感想

芝が跳ねまくる緩い馬場でフィアスプライドなんて来る訳無いでしょ。大衆は前走が1着だったら何でも飛び付くから面白い。って、前走勝ってた馬が勝っちゃった。フィールシンパシーが引いてドスローの前残り決着。唯一外を回して上位に来たククナは強かったけどここが引退戦・・・。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 中山は良馬場でも芝が跳ねるほど緩い馬場。木曜から金曜にかけて雪が降り、金曜朝時点のクッション値は6.2と激渋。土曜朝時点のクッション値は8.1と幾分持ち直したが、冷たい北西からの風ではこれ以上の良化は望めそうにない。軽い芝の実績はアテにならずパワー重視。

  • 前走が消化不良、矢作厩舎所属の古川騎手が乗るグランスラムアスクがハナ。ターコイズSでハナを奪ったフィールシンパシーはこの枠から逃げはしんどく2番手まで。緩い馬場想定で内前の行った行ったは否定。外が使える馬場なら緩い流れで脚を溜めての4角捲りが妙味。

レース指標

LAP:13.0-12.0-12.4-12.2-11.9-11.3-11.9-11.7-12.6
勝ち時計:1.49.0(稍重) テン3F:37.4 上がり3F:36.2

レースの振り返り

5枠の2頭が仲良く大出遅れ。アレグロモデラート、さようなら。内のほうではキタウイングがクリノプレミアムに弾かれて後ろから。内からシンリョクカが出を窺うところへ外からフィールシンパシーが勢い良く進出。この間からコンクシェルも出てきての先行争い。しかし最高速度は63.7km/hとマイルド。馬場が緩くてスピードが出ないにしても、フィールシンパシーがあっさり引いて拍子抜け。押せばハナ行けただろ・・・。

コンクシェルが先頭で2馬身リード、フィールシンパシーが外2番手、シンリョクカが内3番手。結局この3頭が1・3・4着の前残り決着。ヒップホップソウルは外4番手で掛かり気味。折り合いがアレなのは相変わらず。コスタボニータは6番手の外だが付いて行かされている感じ。ラヴェルは中団の外。序盤前に行けていたのにここか・・・。フィアスプライドもこの近くにいたものの、スローを見越して徐々に上がっていく構え。

後ろにいた何頭かが3コーナー手前で痺れを切らせて上がってくるのが見えた。これは相当緩いっぽいね。1,000M通過61秒5。やっぱり緩い。フィアスプライドは緩い流れに翻弄されて先頭に立ちかねない位置取り。これとは対照的に手応えを蓄えながらククナが捲ってくるのが見えた。あー、イイわ。これはイイ。続いてアレグロモデラート。これもイイけど後ろ過ぎ。ラヴェルはあまり動かず内に入れそうな感じ。良さそう。

コンクシェルが先頭キープ、フィールシンパシーとシンリョクカがこれを追う。フィアスプライドは伸びない。やっぱりね。これは知り過ぎていた。ラヴェルは内でゴチャついて出てこれない。あ、オワッタ。外からは唯一ククナが伸びてくる。これは差し切ったらアツいけど・・・。無念、半馬身届かず。

コンクシェルはこれまでのレース振りからも分かるように、後続を離して行けた時は強い。今回はフィールシンパシーがあっさり引いてくれたお陰で重賞としてはかなり緩いペースで逃げることができた。母父ガリレオ(母父父サドラーズウェルズ)ならこういった馬場は上手い。

ククナはこの展開・この馬場で外を通して勝ち負けまで持ってきたのだから間違いなく強い。もう少し流れていれば差し切っていただろうが・・・。シンリョクカは日経新春杯で前で突っ込んだ競馬をやった後で、スローになって前で残せた。ただ今回は枠順が良かっただけで、これで次走人気なら切り。フィールシンパシーは結果的に枠順が堪えた。しかし1コーナー、何であんなに簡単に引いたのか?

ラヴェルは乗り方としては悪くなかったが、直線内でゴチャついた挙句馬場に脚を取られて終了。ダメ元で大外を回してもらいたかった。ルージュエクレールはこの展開で後ろからでは当然出番無し。アレグロモデラートはスタート失敗で差して届かず。問題はヒップホップソウル。4コーナーで既に手応え一杯だったのはあんまりだと思った。調教は走っているのに、実戦だとまるで別馬。精神的なものだろうか。


レース結果からの教訓

  • 馬場が軽いか緩いかの一方に振れている場合は逃げに注意。軽いと時計が速くなって前が止まらない、緩いと後ろから追い上げてこれない。

  • 芝の硬さ・緩さを予想に織り込むのは有益。ターコイズSは内前が残った高速馬場、今回は芝が跳ねて時計が出ない馬場。フィアスプライドは前者の馬場では強かったが後者の馬場では未知数。こんなのを疑わずに1番人気でホイホイ買ってたら長期的に見て絶対負ける。

  • 緩い馬場ではサドラーズウェルズ系の血が活きる。今回は三代前にサドラーズウェルズを持っていたコンクシェルが逃げ切り勝ち。「雨が降ったらハービンジャー」に近い使い勝手。

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