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【レース回顧Vol.25】第58回報知杯弥生賞ディープインパクト記念

ザ・前残り。いかにもトライアル~って感じのレースだった。誰もタイトルホルダーに鈴を掛けに行かない。レース前の時点で前が緩いって分かり切っていたはずなのに何で前に行かないの?ルメールだけだったな、分かってたのは。まあこういうところまで読んでタイトルホルダーを軸にしなかった自分が悪いんだけれど。

20210307中山11R(1)

大方の予想通りタイトルホルダーがハナ。ダノンザキッドはスタートから手控えたところ、テンバガーに先に入られて窮屈になっていた。

20210307中山11R(2)

1コーナーから2コーナーへ差し掛かるところ。シュネルマイスターが2番手。ああ、やっぱりルメール冴えてるなぁ。テンバガーも良いところを取れている。ダノンザキッドは内を捨てて外へ。

20210307中山11R(3)

距離不安があるシュネルマイスターが深追いしないのは分かるけど、タイムトゥヘヴンもテンバガーも当初の位置取りから変化無し。後ろにダノンザキッドがいたから動くに動けなかったのだろうが…。

20210307中山11R(4)

ダノンザキッドは5番手の外。ゼッケンの下の発汗が白い泡になって出てきていたが、折り合いは取れていて問題無さそう。ただこのままだと4コーナーで外に振られそう。大丈夫かな?

20210307中山11R(5)

タイトルホルダー(黄)が内ピタのまま直線へ。シュネルマイスター(青)も当初の位置取りを継続。ダノンザキッド(緑)はここまで押し上げるのが精一杯。まだ間に合う位置ではあるが…。

20210307中山11R(6)

普通の馬は自然と手前が替わるのだが、ダノンザキッドは直線に向いても左手前を継続。坂の手前まで左手前で走っていた。直線に入ってなかなか加速が乗らなかったのはこれが原因。

20210307中山11R(7)

しかもダノンザキッドは坂を登り切ったところで入った右鞭に反応して外に膨らんでしまった。ラストの勢いは2着に上がれそうな感じだったが、実際はこのロスがあって詰め切れなかった。これとは対照的に、タイトルホルダーはラチ沿い一杯を丁寧に走っていた。

無難にタイトルホルダーがハナ。ダノンザキッドも内枠を活かして早めの立ち回り。シュネルマイスターが大外から中団付近に寄せていって、中枠のワンデイモア、ホウオウサンデーは後ろからの競馬になりそう。1,000M通過は例年並みの61秒台、中団より前が理想。4コーナー過ぎからシュネルマイスターが捲っていってのロングスパート勝負。

ビンゴだが微妙。シュネルマイスターが進んで前に行くとは読めなかった。ルメール騎手はこのテの状況判断がピカイチ。そしてダノンザキッドが窮屈な内を避けて外に行ったのも読めなかった。そもそもタイトルホルダーの単騎が確実で、ダノンザキッドより前で競馬するのが分かっていたんだからもっと強気に攻めた馬券を買えば良かった、ということになる。

1着○タイトルホルダーの勝因は単騎で行けたこと。以上。とまあこれだけだと素っ気ないので補足しておくと、予想でも触れたクロス鼻革で操縦性がアップしたこと、中山での新馬戦で直線二の脚を使って逃げ切ったことがあったことなど伏線は沢山あった。要するに一本被りの馬がいても信念を持ってこの馬を買えたかどうかの話。私はまた養分への道を歩んでしまいました。

2着▲シュネルマイスターはスタートからソツなく2番手を確保することに成功。今回唯一のマイル戦経由馬で、行き脚が付き易かったというところを読めたかどうかといったところか。1,000M通過62秒6のスローで脚が溜まり、後ろが来る前にスパートすることができた。ただ脚が溜まっていた割に伸びは今一つ。やはり距離はこなす程度で、本番では厳しそう。

3着◎ダノンザキッドはスタートから自重気味、テンバガーに入られたところで即座に内を捨てて外に持ち出していった。4コーナーの捲り上げは上手くいったが直線に向いて逆手前でモタモタしたのは頂けない。手前替えの癖は馬具では直せないので厄介ではある。クラシックを前にして粗削りなところが足を引っ張り始めた。

7着△ワンデイモアは行く気をみせず後方待機を選択した段階で終了。今回はとにかく前に行かないと話にならなかった。展開読みとトラックバイアス考察でそれが分かっていたのにこの馬を買ってしまうのが馬券下手の証左。何故控えたのか、田辺騎手に訊いてみたい。

8着☆ゴールデンシロップもダノンザキッドと同様にテンバガーに先に入られて行きそびれた段階で終了。道中は前テンバガー、外ダノンザキッドで身動きが取れず、スローなのに中団で付いて回らされるという負けパターンに嵌ってしまった。強い弱い以前に駆け引きが出来なかったのは残念。

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