【競馬予想Vol.105】第164回天皇賞・秋

コントレイル、エフフォーリア、グランアレグリアの3頭が単勝2~3倍台で拮抗して「三強」を形成。この3頭から素直に行くか、一角崩しを狙うか。ギャンブルなんだから攻めないと面白くないんだけど、根拠もなく無理に穴狙いするのは愚の骨頂。「来てほしい」は予想ではない。くれぐれも「来る根拠があるから買う」を心掛けたい。

2021天皇賞・秋当日8時時点天気予報

東京競馬場はレースの時間帯に雨が降る見込み。ただ降水量からしてお湿り程度でレースへの影響は無さそう。神戸新聞杯のような雨の量は勘弁してもらいたい。

平成(1989年)以降、このレースにおいて上位3番人気までの組み合わせで決まったのは次の3回。

【1989年】
1着スーパークリーク(2人気)単勝4.5倍
2着オグリキャップ(1人気)単勝1.9倍
3着メジロアルダン(3人気)単勝5.5倍
【1997年】
1着エアグルーヴ(2人気)単勝4.0倍
2着バブルガムフェロー(1人気)単勝1.5倍
3着ジェニュイン(3人気)単勝9.6倍
【2008年】
1着ウオッカ(1人気)単勝2.7倍
2着ダイワスカーレット(2人気)単勝3.6倍
3着ディープスカイ(3人気)単勝4.1倍

今年は2008年に近いオッズ構成。小倉記念と朝日チャレンジカップ(当時)を連勝し、一角崩しを期待された4番人気ドリームジャーニーは10着、札幌記念を制した5番人気タスカータソルテは17着のシンガリ負け。後方一気に賭けた11番人気カンパニーがディープスカイにハナ差届かずの4着だった。

今回も三強以外が三強にまともにぶつかっても敵わないのは火を見るよりも明らか。ポタジェやカレンブーケドールのような相手なりに走る馬では三強の下になるのは自明の理。一角崩しがあるなら大逃げか後方一気といった極端な戦法を採る馬しかあり得ない。ただ今回は逃げ馬が見当たらず、何が行くのかも定かではない。となれば直線大外一気に全振りする馬か、三強と手合わせが無い馬の一発に期待するか。

【直線大外一気に全振りしそうな馬】
ユーキャンスマイル(2019年に上がり3ハロン最速の脚でコンマ6秒差4着)
サンレイポケット(毎日王冠で上がり3ハロン2位の脚でコンマ4秒差6着)
【三強と手合わせが無い馬】
ポタジェ
トーセンスーリヤ
サンレイポケット
カイザーミノル
ムイトオブリガード
ラストドラフト
ヒシイグアス

両方に共通するのはサンレイポケット。重賞は新潟大賞典勝ちのみで実績不足だが、毎回やっていることは一貫しているし、前が早仕掛けに出てくれればチャンス到来。ユーキャンスマイルは一昨年のこのレースで4着に来ているし、大逃げ展開だった昨年のジャパンCを除けば東京ではそこそこ走っている。

逃げ馬不在。内からトーセンスーリヤが押し出されるようにしてハナ。エフフォーリアも早めの競馬になりそう。他に前付けしそうなのもカイザーミノルぐらいで前が手薄。コントレイルも早めに出していくかもしれない。グランアレグリアは中団外から直線までに外前へ。展開的には内ピタ先行が嵌るシチュエーションだが、内がゴチャつきそうなだけにむしろ外差しが有効か。

【○】コントレイル
三冠は全て内寄りの枠から勝っており、捌きは問題無し。レース間隔が開いたのも予定通り。今回は東京でのポテンシャル上昇に期待したい。

【-】カデナ
当然のように出遅れて行き脚もなく、後ろを付いて回るだけ。内突きに賭けた昨年の大阪杯で4着があるが、これ以上を望むのは酷。

【-】モズベッロ
行き脚がなく後ろからの競馬になるのがネック。馬場が渋れば他が苦にする分伸びてこれるが、今回そこまで馬場が悪化するかどうか。

【-】ポタジェ
現役屈指のズブ馬でスパートしてもなかなか加速しない。全5勝全てで手綱を取っている川田騎手が乗るのは心強いが、一気に来られると苦しい。

【▲】エフフォーリア
ダービーは内から先に抜けて勝ちに行ったところを僅かに差された。距離短縮で3戦3勝の2,000M、前付けから速い脚を繰り出してどこまでやれるか。

【-】トーセンスーリヤ
函館記念は前がへばったところを出し抜き、新潟記念は外差しの流れに乗っただけ。東京、ましてやGIでは力不足は否めない。

【-】ワールドプレミア
天皇賞春は高速内前馬場を外から差し切るという強い勝ち方。距離不足ということはないが、このクラスで時計勝負になるとしんどい。

【☆】サンレイポケット
実績不足は否めないが、毎回差し向けてしっかりとした脚を使っている点を評価。叩き2戦目【0・2・1・0】、内がゴチャつくようならチャンス。

【◎】グランアレグリア
昨年の安田記念でアーモンドアイに2馬身半差つけた化物。嵌った時の脚は桁違い。掛からないし、ワンターンコースなら2,000Mでも割引不要。

【-】カイザーミノル
毎日王冠は内ピタで果敢に攻めたがラスト失速。明らかに距離の壁に当たったような負け方。更に距離延長で2kg加算ではどう考えても厳しい。

【-】ムイトオブリガード
このところ後ろを付いて回るだけで見せ場無し。今回は距離も短いし相手も強い。なお今回は29戦目にして初のブリンカー装着で臨む一戦。

【-】ラストドラフト
過去2回は半年の休み明けを叩いた次走で2着に来ている。毎日王冠の結果を度外視するにしても、一度叩いただけでこのメンバー相手に連対は疑問。

【-】ペルシアンナイト
札幌記念は早めの競馬から差し向けてソダシにコンマ1秒差に迫る好走。ただいかにもローカルらしい乗られ方で、東京では誤魔化しが効かない。

【-】カレンブーケドール
前付けすると何かに交わされ、差し向けると僅かに届かない。外枠を引いた今回は差し向けそうだが、また届かずの結果に終わりそう。

【-】ヒシイグアス
使い込むと疲れが出る体質で戦線復帰が遅れ、結局ここが復帰戦。中間の調整過程を見ても万全の状態とは言い難く、ひとまず様子見。

【☆】ユーキャンスマイル
一昨年のこのレースでは上がり最速の脚を使いながら後ろ過ぎて届かずの4着。与えられた大外枠から後方一気に全振りしてどこまでやれるか。

◎グランアレグリア
○コントレイル
▲エフフォーリア
☆サンレイポケット、ユーキャンスマイル
馬複◎○▲ボックス(3点)、3連複F◎○▲-◎○▲-◎○▲☆☆(7点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?