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【レース回顧Vol.129】第38回ホープフルS

重賞一つ勝つのに苦労している騎手が乗っていた馬にテン乗りして今年GI5勝目。横山武史が凄いのか、岩田望未がツイてないのか。キラーアビリティとサトノヘリオスの二択で後者を採っていたなら間違いなくツイてない。

20211228中山11R(1)

グランドラインとボーンディスウェイが好スタート好ダッシュからハナを窺う。オニャンコポンも前へ。内からキラーアビリティも前を窺う。

20211228中山11R(2)

内枠を活かしてグランドラインが先頭、ボーンディスウェイが少し離れた2番手に付けて、キラーアビリティが早くも3番手。オニャンコポンはその外4番手。コマンドラインは後方馬群の内。ここから届くのか?

20211228中山11R(3)

オニャンコポンの後ろは内からラーグルフ、ジャスティンパレス、タイラーテソーロ。今の馬場ではこの辺ぐらいにいないと厳しい。

20211228中山11R(4)

コマンドラインはマテンロウレオと共に後方を進む。1,000M通過60秒1は想定したよりかなり速い。グランドラインがこんなに引っ張るとは想定外。しかし外差しに向けるとしんどい。

20211228中山11R(5)

キラーアビリティは4コーナーで馬なりのまま前との差を詰めていった。一方でオニャンコポンは付いて行けず後退。う~ん、オワッタ。

20211228中山11R(6)

やはり4コーナー内前で上位独占。キラーアビリティ(黄)はこの位置でまだ馬なりで勝利確定。ラーグルフ(緑)も終始内前の立ち回りで手応え十分。ジャスティンパレス(青)はキラーアビリティの背後を取って追い上げ態勢。コマンドラインはまだ後方。これは届かない。

20211228中山11R(7)

キラーアビリティが内で粘るボーンディスウェイを交わして先頭。直後からはラーグルフとジャスティンパレスが追ってきたぐらいで、その後ろは離れた。オニャンコポンは完全に失速、コマンドラインも後方のまま。

20211228中山11R(8)

キラーアビリティは残り100M鞭無し、しかし手綱は促す手は緩めず。直線でこれだけ離せば十分。最後にマテンロウレオが突っ込んできたが後のカーニバル。遅いよ、親父。外伸び馬場なら3着はあったかな。

明確な逃げ馬不在。ボーンディスウェイは前走内枠からたまたまハナに立っただけだが、他が行かなければ再度行きそう。スタートが良いオニャンコポンが2番手に入り、内からグランドライン、コマンドライン、サトノヘリオス辺りも前へ。1,000M通過は例年並みの62秒台前後、これを後ろから差すのは相当厳しい。前々に付けてかつ上がりの速い馬を中心に据えたい。

ペース読みハズレ。グランドラインの逃げが想定より速く、直線は上がりを要する持久力戦。掲示板に上がった5頭はいずれも直線で内を通っていた。開催最終週でも内が伸びる変な馬場。

1着○キラーアビリティは内枠からスッと好位に付け、締まった流れに順応。4コーナーを持ったままで回ってきた時点で勝ち確定。内枠が良かったこともあるが、力の差は歴然。朝日杯フューチュリティS3着のダノンスコーピオンとクビ差だった馬で、ここでは役不足だった。

【○】キラーアビリティ
小倉の未勝利戦は4コーナー大外ぶん回しから大楽勝。萩Sは先に抜けたところを差されて惜敗。力が要る中山の馬場で同じ競馬が出来れば勝ち負け。

2着△ジャスティンパレスは変な体勢でゲートを出てしまい若干後手。道中はキラーアビリティらの一段後ろ、ラーグルフとタイラーテソーロの間に入れての追走。4コーナーで押っ付けてキラーアビリティの外に持ち出して追撃。直線で内に入っていってまた外に振り直すロスがありつつ、キラーアビリティを追って2着。直線はキャリアの浅さが出たか。

【△】ジャスティンパレス
デビュー戦は直線ヨーイドンの競馬で完勝、黄菊賞は逃げた馬を直線一杯を使って差し切り。多頭数で位置を取れるかだが、クリスチャンなら大丈夫。

3着-ラーグルフは五分のスタートを切り、内枠を活かして5番手の内を確保。想定よりも流れが速くなり、4コーナーの攻防が俄かに忙しくなっても馬なりを継続。終始内ピタで内が残る馬場のアシストも効いた。芙蓉Sの勝ち時計が2分00秒9で、今回自身の走破時計が2分01秒0。この馬なりに走った。

【-】ラーグルフ
デビュー戦は出遅れて付いて回っただけ。芙蓉Sも軽く出遅れるも4コーナーを軽く捲って快勝。決め手は確かだがこの枠から遅れるとしんどい。

6着△マテンロウレオはスタートから行く気をみせず後方外を追走。4コーナーの追い上げは外を回し、直線に向いてからも追い出しを極力待って、坂を駆け上がったところでスパートするも届かず。能力の片鱗は見せたが、正直勝ちに行く騎乗ではなかった。

【△】マテンロウレオ
デビュー戦は内で脚を溜め、直線で狭いところから抜け出して快勝。揉まれて馬群を割る競馬を経験して勝ったことはここでも武器になりそう。

11着◎オニャンコポンは伸び上がるようなスタートで遅れかけたがすかさずリカバーして3番手。しかし最初のコーナーで内からキラーアビリティに行かれて自身は外の4番手。この時から付いて行かされている感アリアリで、4コーナーで忙しくなった辺りから付いて行けなくなった。ペースアップの競馬に全く対応出来なかったのは誤算だった。

【◎】オニャンコポン
スタートが上手くスッと好位が取れるし、直線に向いても追い出しを待つ余裕がある。戦法的に直線が短い中山のほうが向くし、ここは期待したい。

12着▲コマンドラインは前脚を上げたタイミングでスタートを切られ、早々に前を締められて後方からの競馬が確定。最初のコーナーで外をマテンロウレオとフィデルに蓋をされ、道中はずっとマテンロウレオに張られて外に出したくても出れなかった。結局追い上げるタイミングを逸し、後ろを付いて回るだけで終わった。内枠から行き遅れると大抵こうなる。サンデーレーシングはジオグリフとの使い分けに完全に失敗。使うレース逆だろ。

【▲】コマンドライン
新馬戦は直線で進路を選んで楽勝。サウジアラビアRCはスローを見越して自ら動いて押し切りも負かした相手が微妙。小回りは効きそうだが過信禁物。

印を回さなかった馬についてもコメント。

【-】サトノヘリオス
デビュー戦は相手強過ぎでノーカウント。ここ2戦は狭いところから抜け出してレコード勝ちと本領発揮。ただ今回は中1週で追い切り緩く見送り。

3番人気13着。スタートは出たものの、外の馬に先に入られて後方からの競馬。道中は丁度中団、4コーナーで捲りをかけて直線外からの追撃で雰囲気は良かったが、直線に向いて次第にストライドが小さくなってフェードアウト。外を回したら終わる馬場だったし、この馬に関しては中1週で長距離輸送が入るという時点で無理だと思った。あの追い切りでは買えない。

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