【競馬予想Vol.93】第67回産経賞オールカマー

2014年から1着馬に天皇賞秋への優先出走権が与えられるようになったが、過去10年でここをステップに天皇賞秋を勝ったのは2018年のレイデオロのみ。昔のように地方馬を呼ぶこともないし、今となっては存在意義がよく分からない一戦。2,200Mという距離感からして、エリザベス女王杯へのステップレースと考えたほうが良いのかもしれない。牝馬の重賞級が寄ってきているのはそのためか。

外枠からロザムールがハナ。レイパパレは宝塚記念で逃げに拘らない姿勢を見せたばかりで今回も控え想定も、ロザムールの逃げが緩いと我慢し切れず途中からハナに立つかもしれない。ウインマリリン、ウインキートス、セダブリランテスは内枠を活かして前付け。1,000M通過は61~62秒を想定。Cコース替わりで基本は内前だが、人気どころが総じて前ということで緩い流れに適性がある差し馬の台頭に注意しておきたい。

【○】ウインマリリン
外枠で不完全燃焼が続いた後の日経賞は枠・展開・立ち回り全てがこの馬に向いた。今回も内枠でスロー濃厚、上手く立ち回れば居残り濃厚。

【-】ウインキートス
目黒記念は内前天国の凡戦で評価に値しない。日経賞は道中大きな不利があり参考外も、札幌記念9着が本来の実力。ここでは力が足りない。

【▲】セダブリランテス
圏外に飛んだ3戦はいずれも1,000M通過60秒を割るハイペース。今回は2戦2勝の中山、スロー濃厚、内枠先行が叶う絶好枠。ガラリ一変に期待。

【-】アドマイヤアルバ
目黒記念で3着に入り大穴提供も、ドスローで内と前が残っただけのことで評価に値しない。そもそも今回前に行けるか怪しく、付いて回るだけか。

【-】ソッサスブレイ
ここ3戦は1秒以内負けに抑えていて、速い上がりを使えている。人気ほど悪くはないが、コース一周の2,200Mは合わない。

【◎】ランブリングアレー
年明け3戦は差して好走。中山牝馬Sで外差しもクリア。ハイペースマイルの後の距離延長スローなら自在に立ち回れそう。好位付けなら突き抜けも。

【-】ブレステイキング
中山は3戦2勝、セントライト記念4着と悪くはない。ただ今年に入ってからの2戦が散々で、ブリンカーも効果無しでは手が出ない。

【-】サトノソルタス
鳴尾記念は出負けして付いて行かされる競馬になり凡退。鉄砲駆け傾向で注意したいが、今回そこそこ前が強力で出番は無さそう。

【-】マウントゴールド
七夕賞は絶好の最内枠を引いたが、直線で前に追い付く感じがなく力不足を思わせた。今回距離延長の坂ありコースで一層苦しい。

【△】キングオブコージ
中山で後半ペースアップのレースを前付けで2勝。捲り上げ可能で外枠も好都合。1年振りがどうかだが、過去休み明けは動いている。

【△】グローリーヴェイズ
GI・GIIで上位争いを演じてきている馬で、今回のメンバーでは一枚上の存在。ただ意外と緩い流れの経験に乏しく、走り慣れない中山もどうか。

【△】レイパパレ
宝塚記念は番手で余裕の手応えを有しながら直線差し返されており、2,200Mはベストではない。行きたがる性格で、緩い流れもプラスではない。

【-】ゴールドギア
追い込み一手でアテにならない。ただ捲り上げは可能で、昨年以降3着以内に入った3戦は全て田辺騎手が騎乗しており、そこに期待する手も。

【-】アールスター
今のところ昨年の小倉記念だけの一発屋。外を回すと普通に届かないし、緩い流れだと付いて回るだけになっている。ここも付いて回るだけ。

【-】ロザムール
12番枠からハナに立った中山金杯で残せず4着。今回は更に外枠、距離も200M長く、ハンデも無し。この条件で残せるとは到底思えない。

【-】ステイフーリッシュ
心房細動で競争中止してから中4週で使うのは心配。しかも今回は枠が最悪で、内前取れずでは得意の2・3着も厳しい。

◎ランブリングアレー
○ウインマリリン
▲セダブリランテス
△レイパパレ、グローリーヴェイズ、キングオブコージ
馬複◎流し(5点)、3連複F◎-○▲-○▲△△△(7点)

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