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【レース回顧Vol.7】第61回京成杯

それにしても今年の重賞、ちょっと難し過ぎませんかね。1番人気が勝ったのは中山金杯のヒシイグアスのみ、8番人気以下の馬が3着以内に入り続けて3連複派の私は既に危篤状態。愛知杯は◎-○バッチリも痛恨の3着抜けで止めを刺され、日経新春杯で師体蹴り。で、この京成杯は上位2人気のワンツーフィニッシュも、タイソウ軸&3着テンバガー無印で無事爆散。はい。

中山のトラックバイアスは内外フラット。スローなら内ピタ、ハイなら外差しが基本線。前走でハナを奪った馬が3頭いるが、いずれも「先頭にいただけ」の馬で逃げ馬とは言い難い。各馬譲り合いのスロー、1,000M通過はここ2年並みの61~62秒台。内前から先に抜けた者勝ちと予想。

半分ビンゴ。1,000M通過は63秒7、想定よりもっと遅かった。エイカイファントムが先手を主張してきたがタイムトゥヘヴンが最内を活かしてハナへ。その後は手綱を締めてセーブ逃げへ移行。2ハロン目が10秒9で3ハロン目が14秒0。いきなり急ブレーキがかかったような感じ。こんな落差のある逃げは初めて見た。これにより前残りが確定、後ろから行った馬は詰み。

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1着△グラティアス(黄)は内枠を活かして内ピタ先行。じっくりと脚を溜め、4コーナーから直線に向く時に前がポッカリ開いていたのですかさずチャージ。ラチを頼って脚を伸ばすだけの簡単なお仕事だった。内容も勝ち時計も激緩のお遊びレベルで、今回の結果だけでは何とも評価し難い。

2着△タイムトゥヘヴン(青)は緩急を取り入れた逃げで後続を翻弄。誤算だったのは4コーナーで最内を締めなかったこと。1頭分の隙間からグラティアスに楽々抜けられてしまった。直線に向いて外に膨らむなど、まだ走りが幼い。今日の展開で2馬身半も離されていては先々しんどい。

3着-テンバガー(緑)はスタートから行き脚が付くも外を回らされて5番手。4コーナーで外から押し上げ、ヴァイスメテオールの外を回して直線へ。タイムトゥヘヴンが外に膨らんだ煽りを受けて一瞬追う手が止まったものの、体勢を立て直してゴール手前でヴァイスメテオールを交わした。

4着○ヴァイスメテオールはスタート後の行きっぷりが良くハナも奪えそうな感じだったが自重、単独4番手を追走。4コーナーで追っ付け、馬場の中央を通って進出。タイムトゥヘヴンの幅寄せをこなし、鞭を振るってこれを追いかけるも脚色は同じ。当初の位置取りだけで終わってしまった。

6着◎タイソウは跳びの大きい独特の走法で前に出てきて2番手の外。タイムトゥヘヴンが作り出した超スローに従順に付いて行った。ただ3コーナーを過ぎた辺りで手綱が動き始め、3~4コーナー中間点で既に全力押し。4コーナーで他馬に呑まれたところで勝負あり。跳びが大きくてズブい。

9着▲タケルジャックはゲートの中でモゾモゾしている時にスタートを切られて1馬身ほど出遅れ。完全に行きそびれて中団、その後の急激なペースダウンで首を上げて掛かってしまった。一貫して内を通って直線もグラティアスの通ったコースから追い上げたがラストは伸びを欠いた。

12着△ディクテイターは大外から気合いを付けていったが中団の外、道中ペースが緩んだところで抑えが利かなかったのか中団前まで上がっていった。4コーナーで押っ付けるも中団のまま、直線で内に入れたところで余力が尽きたのか、北村友一騎手は追わずに流していた。

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