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【レース回顧Vol.350】第71回神戸新聞杯


レース結果・収支

1着【-】サトノグランツ(3番人気)
2着【-】サヴォーナ(10番人気)
3着【◎】ファントムシーフ(2番人気)
・・・
5着【▲】ハーツコンチェルト(1番人気)
・・・
8着【○】マイネルラウレア(6番人気)
・・・
10着【△】シーズンリッチ(7番人気)
11着【△】ナイトインロンドン(5番人気)
・・・
馬複10点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:138,390/125,900(109.9%)


率直な感想

中山は雨が降って超高速から離脱したっぽいけど、阪神は高速にターボが掛かって「光」速化。ここでもレコードが出るとは・・・。サトノグランツが最初のコーナーで番手の内を取っていたのを見て外れたと思った。ファントムシーフの逃げには意表を突かれたけど、結果的にこれで良かったかもしれない。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 木曜から金曜にかけて計34.5ミリの雨が降ったが、土曜はクッション値9.2でスタート。高速馬場は維持されているようで、7レースの3歳以上1勝クラス(芝1,800M)で1分44秒8が出た。外回りコースは上がりの脚が無いとしんどい模様。なお、今週からBコースを使用。

  • 典型的な逃げ馬不在。先行しそうなのもサヴォーナ、ロードデルレイ、シーズンリッチと数えるほどしかいない上、有力どころを筆頭にスタートが遅い馬が多いメンバー構成。展開妙味は間違いなく前。後ろ過ぎると届かないかも。

レース指標

LAP:12.8-11.4-12.7-12.4-11.9-12.6-12.5-12.0-11.6-10.7-10.9-12.0
勝ち時計:2.23.5 R(良) テン3F:36.9 上がり3F:33.6

レースの振り返り

サトノグランツとファントムシーフが好スタート。ハーツコンチェルトはスタートこそ出るのだか初速が付かず今回も後ろから。さて、何が行くのかな。ファントムシーフが行って、外から来たシーズンリッチを行かせ・・・ない?えっ、ファントムシーフ逃げ?ユタカさん思い切ったな。で、サトノグランツがシレっと直後にいる。あー、これは外したっぽい。

結局のところ、最初のコーナーまでに内前にいた3頭がワンツースリー。
ハーツコンチェルト(黄矢印)は今回も行き脚緩く後方からの競馬。

ファントムシーフ単騎の後はシーズンリッチ、サヴォーナ、ナイトインロンドンの順。概ね想定通り。サトノグランツは徐々にポジションを落としていった。あくまで勝負は直線ということだろうか。ハーツコンチェルトはサトノグランツの外で若干持って行かれ気味。マイネルラウレアは今回も後ろから。1,000M通過61秒2は今の馬場状態とレースレベルを考慮すると遅い。4コーナーで馬群凝縮、前が3頭並んで直線へ。

4コーナーの位置関係。内前にいた3頭が順序を変えてワンツースリー。
レコードが出るほどの高速馬場で、外を通すメリット無し。

ファントムシーフがラチに寄せてスパート、1馬身ほどのリード。よし。シーズンリッチ後退、追ってくるのはサヴォーナ。うーん。大外からロードデルレイが飛んでくる。うーん。サトノグランツは内に入れるも馬群を捌けずまだ後ろ。よし。大外からハーツコンチェルトが飛んでくる。まあ、安いけど馬複貰っとくか。えっ、サヴォーナ差しちゃう?ハーツコンチェルトも届かない?で、赤い帽子が突っ込んできた?

内に潜らせておいて・・・外!
一瞬の判断でサヴォーナとロードデルレイの間を突きに行くサトノグランツ(赤矢印)。
川田さんの馬を切る=馬券ハズレ確定。

サトノグランツはスタートを決めて行き脚も良く、インを確保した状態で下げて直線勝負。4コーナーでのモタつきは一夏越してマシになっていた。直線も馬群を捌けずモタつきながらも最終的に突き抜け。ラスト3ハロンの推移は10.7-10.9-12.0で、ラスト落ち込んだところを掬い上げた。菊花賞は外枠を引いて外差しに賭ければいい線行きそう。

サヴォーナはファントムシーフが逃げる展開でシーズンリッチを挟んで3番手追走。高速馬場で前付けが有効、ラストチョイ差しで抜け出したところをサトノグランツに突っ込まれて2着。差したのに差され負け。ただダービー組の間に挟まっての2着は距離適性の高さの現れ。5戦連続で2,400M以上を使い続けていただけのことはあるなと思った。

ファントムシーフはスタートを出た後、馬なりでハナを確保していたので作戦としては良かったが、先頭に立つということは後続の格好の的となることを意味する。距離不安があるのに、前で粘り通せるのかなと思ったら案の定差され負け。マイペース逃げと高速馬場を味方に付けても3着が天井。決して弱くはないが、これ以上距離が延びるのはキツい。

マイネルラウレアは五分のスタートを決めて行き脚もまずまず。しかし道中の位置取りはサトノグランツより後ろ、4コーナーでゴリゴリ押しても後ろに下がっていった。こちらは一夏越して一層ズブくなった。何というか、真面目に走っていない。馬具矯正で治るのだろうか。

ハーツコンチェルトは課題の行き脚の無さが改善されておらず、今回も最初のコーナーで後ろから数えたほうが早い位置。道中外から押し上げていって中団の外、終始外を回して力づくで差しに行って届かず。負けるならこういうパターンだろうな、と考えたまさにそのパターン。ただ今日の馬場で外枠を引いて後ろから行って、外を通り続けてコンマ1秒しか負けなかったのは評価しておいたほうが良い。次走人気暴落なら買い。

シーズンリッチは2番手で楽に追走していたはずが、直線の追い比べであっさり失速。決め手が無さ過ぎて泣いた。ナイトインロンドンも直線に向いた当初からフラつき始めて加速が乗らず、外からロードデルレイらに来られたところで馬群に沈んでいった。これは決め手云々よりもレースレベルの差がありそう。

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