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【レース回顧Vol.10】第26回シルクロードS

他の馬は一切見ず、スタートからシヴァージだけを凝視。おお、中団付近まで無理なく押し上げて、4コーナーでもスムーズ。よっしゃ。直線に向いた時点で勝利を120%確信。非の打ちどころの無い完璧ライド。新春中京開催の福永さん=神、いわゆるゴッド。

9Rからみんな外を意識しまくり。馬が外を走るのではなくて、人が外を走らせる。特に福永騎手と松山騎手の2人は新春中京開催で頼りになる。福永騎手は天竜川特別でも外を意識しており(オールザワールド5着)、負けはしたが戦法は徹底している。ただ9Rと10Rは馬場の中央を通った(通らせた)馬が勝って外を回した馬は2~3着。中央から差せそうな馬にも注目したい。

20210131中京11R

ビンゴ!シヴァージ(黄)は直線に向いたところで中団外、前から5馬身ぐらいの位置にいて勝利確定。ライトオンキュー(青)は馬場の悪いところに突っ込んで先頭に立ったがシヴァージの強襲に抗えず。ラウダシオン(緑)はすぐ前のクリノガウディーが内に寄った後から伸びてきた。

トラックバイアスは明確に外。内を通ったらアウト。モズスーパーフレアは内ピタ逃げ粘りパターンのお馬さんで、スプリンターズSも内が伸びない馬場でお構いなく内を通ってアウト。今回も明らかに向いていない。セイウンコウセイが内枠を引いたのも厄介。内を空けての追い比べなら前に行くメリットが無いので、ベタだが中団以降の狙い撃ちが正解なのでは。

これもビンゴ!シヴァージが外から突き抜け。モズスーパーフレアは内ピタで走れないと脆い。かといって内を立ち回れば減速必至。しかも「光る逃げ馬」(1番人気)。今回はモズスーパーフレアを買った大衆のお金を合法的にぶんどれた。これでモズスーパーフレアは次走以降人気暴落必至。逃げ馬は光らなくなった時こそ買いなので警戒は怠らないようにしたい。

1着◎シヴァージはスタートから無理のない範囲で手綱を動かして中団の外。この馬としては積極的なポジショニング。4コーナーでスーッと動いて4コーナー出口で加速しながら直線へ。先頭までは5馬身程、馬場のいいところを通って末脚一閃。何でこれまでコレが出来なかったんだ…。高松宮記念は定量57kgになるが、福永騎手が乗るなら勝ち負け。

2着△ライトオンキューは好スタートを決めて内ピタ先行。ずっと馬場の悪いところを走っていたが、元々洋芝で勝ち負けしていた位で苦にしていなかった。直線はみんな外に行ったのでがら空き、手応え良く内から抜け出して先頭に立ったものの、シヴァージの末脚にやられた。力の要る馬場のほうが合っている。

3着▲ラウダシオンはスタートから気合いを入れて前へ。この距離でも何なく前に行けるのはスピードのある証拠。直線は馬場の中央で前フリー、追って確実に伸びたが外のシヴァージの勢いが断然で抗えなかった。この距離でも前受けで通用したのは評価したい。

10着△タイセイアベニールは外のクリノガウディーのダッシュに気後れして離れた最後方へ下がってしまった。その後のリカバリーも内に突っ込ませていて、そのまま直線に向いて内突きへ移行。戦法的には面白かったがトラックバイアス的には最悪の騎乗。やはり内からではサッパリ伸びなかった。

14着△エイティーンガールは好スタートを決めながら行く気をみせず控えに回って最後方。いやいや、下げ過ぎでしょ。坂井瑠星さん何やってんの?4コーナーで外を通って押し上げ、直線に向いて大外最後方。以前のシヴァージの指定席。これは鞍上の乗り方に問題あり。ノーカウントが妥当。

15着○トゥラヴェスーラは軽く押して中団の外を確保したと思いきや、ハミをガッツリ取って引っ掛かってしまった。岩田康誠騎手は手綱を短く持って引っ張り通しだった。直線に向いてからは体が外に張って全く追えず、ラストは観念して流していた。ちょっと不可解な負け方。

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