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【レース回顧Vol.279】第67回阪急杯

レース結果・収支

1着【◎】アグリ(2番人気)
2着【▲】ダディーズビビッド(3番人気)
3着【-】ホウオウアマゾン(6番人気)
・・・
6着【△】ルプリュフォール(4番人気)
7着【○】グレナディアガーズ(1番人気)
8着【△】ミッキーブリランテ(12番人気)
・・・
馬複4点的中!(24.3倍) 3連複6点ハズレ
レース収支:+1,430 累計回収/投資:18,950/24,900(76.1%)


率直な感想

このレースでグレナディアガーズに◎を打ちたくなるその気持ち、分かるよ。痛いほど分かる。阪神カップで2年連続連対だもんね。でもよく考えてみてよ。どっちも外差しだったよね。今の阪神は内前なんですよ。内前で強い競馬をしている馬がいたんだからそっちに◎打たなきゃ。競馬はよく出来た推理ゲームだと思う。アグリが過剰人気?私から言わせてもらうとグレナディアガーズのほうが人気過剰だった。


テーマの振り返り

阪神カップ連対馬がよくコケる→ドンピシャ!

阪神カップと同じコースで、格下げ戦になるにも関わらず成績を落とすケースが続出。単勝オッズ1倍台の断然人気を集めても普通に飛んでいる(2015年コパノリチャード6着、2017年シュウジ8着)。唯一連対した2020年2着フィアーノロマーノも3位入線からの繰り上がり(ダイアトニック2位入線後3着降着)だった。ちなみに阪神カップを経由してここで3着以内に入った8頭の阪神カップの着順は15着・10着・4着・3着・7着・4着・2着・7着。

今年もグレナディアガーズが単勝オッズ1.7倍の断然人気を背負って7着にぶっ飛んだ。阪神カップ連対馬をチェックしておいて、翌年の阪急杯に出てきたら軸から外すだけでお手軽好配ゲット。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週はずっとスッキリしない空模様で週半ばの散水は無く、金曜に8.5ミリの降雨を記録。含水率は4コーナー11.5%、ゴール前10.4%、土曜朝時点のクッション値は9.3、稍重でスタート。

  • 馬場状態は良好な状態をキープしており、バイアスは引き続き内前。土曜12Rの4歳以上2勝クラス(芝1,400M)は内前の2頭のワンツーで勝ち時計は1分20秒7とそこそこ速かった。外からの差し込みは相当しんどい。

  • ペース想定:やや速い(57秒台、テン3ハロン34秒台前半)

  • メイショウチタンが内から仕掛けない限りホウオウアマゾンが外から行き脚を利かせてハナ。アグリが馬なりで付いていって2番手。他に続きそうなのがメイショウチタン、ショウナンアレス、リレーションシップ辺りで、ペースは速まりそうだが前が手薄。実力上位のグレナディアガーズは前を掃除するような捲りは使わないので、ある程度前が残りそうな感じがする。

レース指標

LAP:12.0-10.6-11.3-11.3-11.2-11.2-11.9
勝ち時計:1.19.5(良) テン3F:33.9 上がり3F:34.3

レースの振り返り

ホウオウアマゾンが好スタートを決めるも、アグリの行き脚が強くこちらが前へ。内からメイショウチタンがハナを主張してきたのをみてアグリは2番手追走に切り替え。ホウオウアマゾン3番手、ダディーズビビッドが4番手の内で続く。グレナディアガーズも6番手の外と早めの競馬。ルプリュフォールは最後方ポツン。やはりそう来たか・・・。

直線に向いてアグリがメイショウチタンを交わして早くも先頭。直後からダディーズビビッドが抜け出して前を追う。3番手以降は離れて混戦。ダディーズビビッドがアグリとの差を詰めて、並びかけにいったところがゴール。

勝ち時計1分19秒5は一昨年レシステンシアがマークしたレースレコード1分19秒2に次ぐレース史上2位の高速時計。メイショウチタンこそ力不足で沈んだものの、4コーナーで前のほうにいた3頭のワンツースリー。見込み通りの高速内前決着で、後続の出番は無かった。

内前にいたこの3頭のワンツースリー。
こうなることが事前に読めていたのだから、前に行きそうな馬を買うだけ。

アグリの前走・六甲アイランドSはテン3ハロン33秒7、1,000M通過56秒4で、今回は33秒9と56秒4。アグリからすれば何も変わったことはしておらず、前走と同じ競馬をしただけ。内前先行で強そうな馬に◎を打つ。これで過剰人気と言われるのだからたまったものではない。勝つ裏付けのある馬を買わなければ競馬では勝てない。

グレナディアガーズがぶっ飛んだのは早めの競馬をしたことに尽きる。一昨年のマイルCSでぶっ飛んだのも前付けが原因。今の阪神で差し構えたら1着は無いので、勝ちに行く競馬を選択した岩田望未騎手の判断は悪くなかったが、馬がこれに応えられなかった。この馬が今回のメンバーで掲示板すら確保出来なかったというのが今の阪神の馬場状態を物語っている。トラックバイアスの分析は大事。

ダディーズビビッドはアグリらの後ろで脚を溜め、4コーナーもホウオウアマゾンを壁にして綺麗に立ち回れていた。スプリント戦並みに速い流れはむしろ好都合で、ゴール前の脚は特に目を引いた。高松宮記念に出てくるならアグリ共々有力。

ルプリュフォールはドリーム枠で買ったが、この馬場で最後方ポツンでは無理。上がり3ハロン32秒5というふざけた脚で突っ込んできたが当然間に合わず。目立つので今後も穴人気必至だが、末脚は良いものを持っている。昨年で言うところのナランフレグ枠。

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