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【レース回顧Vol.216】第7回紫苑S

レース結果・収支

1着【◎】スタニングローズ(1番人気)
2着【-】サウンドビバーチェ(2番人気)
3着【▲】ライラック(6番人気)
4着【○】サークルオブライフ(3番人気)
・・・
6着【△】ニシノラブウインク(5番人気)
7着【△】シーグラス(9番人気)
・・・
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:111,360/100,800(110.5%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

スタニングローズは勝つには勝ったがしんどい勝ち方だった。むしろサークルオブライフがあの馬体で4着に詰めてきたことに驚いた。今回の上位は秋華賞で同列に扱ったほうが良さそう。ところでコーセー・ミウラは何やってんの?寝てたのかな。前に行けよ。


テーマの振り返り

※2016年レース創設。

重賞出走経験はほぼ必須→ビンゴ!

昨年は新馬戦と1勝クラスを連勝しただけのエクランドールが1番人気に支持されて17着、2017年も同様に2戦2勝のルヴォワールが2番人気に支持されて6着に終わった。むしろ重賞出走経験がありながら人気薄という馬が絶好の狙い目で、2020年2着パラスアテナ(10番人気)、2019年2着フェアリーポルカ(6番人気)などはこのパターン。

終わってみれば春勢力が4着までを独占。重賞未出走ながら人気を集めたサンカルパ(4番人気)は9着に凡退。

距離延長組は苦戦→ビンゴ?

距離延長組が苦戦しているというよりは、オークスに代表される距離短縮組【3・3・3・23】と同距離組【3・1・1・18】が勝ち負けしているといったほうが正しいのかもしれない。距離延長であれば芝2,000Mにおける好走実績が欲しい。なお、距離延長かつ芝2,000Mでも連対が無かった2017年2着カリビアンゴールドはオークスに出走経験があった(11着)。

前走オークス組が4着までを独占したが、2着サウンドビバーチェは直前に放馬して出走除外、実質チューリップ賞からの直行。何とも言えない。

逃げ脚質は苦戦→ドボン

開幕週初日のレースということで行った者勝ちを連想するが、むしろ差しがよく効いている。逃げ脚質の馬は評価を落としたい。

今年に関しては行った行ったの前残り決着。サウンドビバーチェの逃げが絶妙だった。なお、オークスで逃げの手に出たニシノラブウインクは何故か控えて6着凡退。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

中山は4月17日(皐月賞)以来の開催。5か月近く開催が開き、例年通り野芝オンリーの高速馬場。水曜に10ミリ、木曜に27.5ミリの雨が降ったことで含水率は4コーナー15.3%、ゴール前15.2%とやや水分を含んでいる。クッション値は金曜朝時点で9.0。超高速で前が止まらずというような馬場ではなく、トラックバイアスはフラットでみておきたい。ニシノラブウインク、コルベイユ、サンカルパ、サウンドビバーチェ、スタニングローズと前付けしたい馬が多いだけに差しに注意したいところ。

レース指標

LAP:12.2-11.4-12.3-12.2-12.7-12.3-11.7-11.4-11.4-12.3
勝ち時計:1.59.9(良) テン3F:35.9 上がり3F:35.1

複数頭が固まった先行争いからサウンドビバーチェが抜け出してハナ。前が固まって差し向きの流れになるかと思ったが1,000M通過は60秒8と落ち着いた流れに。サウンドビバーチェも脚が溜まっていて簡単に止まらず、直線に向いたところで早くも並びかけてきたスタニングローズと猛烈に競り合ったままゴール。ライラックは後方からよく伸びたものの僅かに捉え損なった。なお勝ち時計1分59秒9は過去6年の良馬場では最も遅く、昨年よりも1秒7遅かった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【◎】スタニングローズ

4コーナーを持ったままで上がってくるスタニングローズ(赤矢印)。
サンカルパ(青矢印)も持ったままだったが、格が違うよね・・・。

五分のスタートから馬なりで内に寄せて外の3番手。道中サウンドビバーチェに付かず離れず付いていって、4コーナーで持ったままで4角外前を確保したのを見て楽勝かと思ったが、サウンドビバーチェの二枚腰に大苦戦。鞭が入ってもなかなか反応せず、正直負けたかと思った。最後の最後に交わすのはこぶし賞、フラワーCと同じ。次は叩き2戦目で安泰、とは言えない。

2着【-】サウンドビバーチェ

外枠から1コーナーまでにハナを奪い切るサウンドビバーチェ(赤矢印)。
これは内枠先行勢の怠慢。何で抵抗しないの?

スタートは普通、行き脚もそれほど速くなかったが、最初のコーナーまでにハナを確保。内枠の先行馬は全く抵抗せずサウンドビバーチェの後ろへ。押しても前に出られなかったエバーハンティングはともかく、ニシノラブウインクやコルベイユが阻止に行かなかったのは謎。道中は一切絡まれずのマイペース逃げ、直線でラチに張り付いて二の脚発揮。確かに横山武史騎手の誘導は上手かったが、どこか釈然としない。

3着【▲】ライラック

3コーナー手前でサークルオブライフ(青矢印)とシーグラス(緑矢印)が先に動く。
ライラック(赤矢印)は相対的にこれらの後ろへ「後退」。

スタートは五分に出たが行き脚は緩く、今回も後方からの競馬。道中は馬群中央の外に付けて自在に立ち回るかと思いきや、先にサークルオブライフとシーグラスに動かれてこれらの後ろへ。結局この時の後手が最後に響いた。スタンド前発走でスタートを決められたのは収穫。

4着【○】サークルオブライフ

普通の状態になくても、普通に4角外前を確保するサークルオブライフ(赤矢印)。
一応は「競馬」になっていた。

プラス体重は成長分と解釈できなくもないのでまだ分かる。マイナス22kgってどういうこと?パドックを見ると腹が巻き上がっていてヤバいと思ったが、返し馬はいい感じだった。今回も当然のように出遅れて後方からの競馬。4コーナーまでにサンカルパの直後まで押し上げて、直線外から末脚を伸ばしたが更に後方外からやってきたライラックに交わされた。この状態でコンマ2秒しか負けなかったのは驚き。次走以降、ここを使ったことで変わるかどうか。

6着【△】ニシノラブウインク

コルベイユ(青矢印)に来られて行き場を失くすニシノラブウインク(赤矢印)。
コーセー・ミウラ、それは無いわ・・・。

スタートを決めて何もせず前に出て来れたのに、サウンドビバーチェがやってきたのを確認すると何故か抑えにかかり、すぐ外のコルベイユに割り込まれて行き場を失くして後退。4コーナーでスタニングローズらの背後を取り、フラワーCとは逆にスタニングローズを追いかける競馬になったが結局離されて終了。スタニングローズを差せる訳ないだろ。中山開幕週で内枠を引いて行き脚も付いたのに前に行かないとは・・・。

7着【△】シーグラス

4コーナーで大外を通るシーグラス(赤矢印)。
ライラック(青矢印)のほうが手応え・反応共に断然上。格が違うよね・・・。

スタートで出負けした上に行き脚が全く付かず、サークルオブライフと並んで最後方を追走。この時点で八割方終了。3コーナー過ぎからのスパートは中途半端で捲り切れず、4コーナーでライラックに張られて外に膨らんで完全に終了。ここまで行き脚が緩いとは・・・。

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