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【レース回顧Vol.171】第31回アーリントンC

レース結果・収支

1着【◎】ダノンスコーピオン(1番人気)
2着【-】タイセイディバイン(7番人気)
3着【-】キングエルメス(4番人気)
・・・
5着【△】ディオ(3番人気)
6着【△】トゥードジボン(5番人気)
・・・
9着【○】アスクコンナモンダ(8番人気)
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12着【▲】ドンフランキー(6番人気)
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馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:28,050/51,400(54.6%)


率直な感想

ダノンスコーピオンは馬群の中でめっちゃ冷静だった。ここでは力が抜けていた。しかし相手がいない。タイセイディバインもキングエルメスも最初はテーマ(下記)に従って印を回そうとしたよ、というか回してたよ。でも最終確定は無印。これが流れ。


テーマの振り返り

朝日杯FS出走経験馬に注目→ビンゴ!

同じコースで行われるGIに出走した経験が活かせる。2018年1着タワーオブロンドン(朝日杯FS3着)、2020年1着タイセイビジョン(同2着)、3着プリンスリターン(同5着)、2021年1着ホウオウアマゾン(同9着)とそこでの着順は不問。

今年も朝日杯フューチュリティS出走経験馬のダノンスコーピオンが順当勝ち。共同通信杯(7着)を経由していても結論は同じだった。ちなみにもう一頭の該当馬トゥードジボンは直線で前が詰まる場面があって6着まで。

距離短縮馬は苦戦、距離延長馬は穴で妙味→ビンゴ!

距離短縮ローテで最後に勝ったのはきさらぎ賞4着を経由した2012年のジャスタウェイ(2番人気)。距離延長組は人気薄で来やすく、2019年は12番人気イベリスが勝ち、11番人気トオヤリトセイトが3着で波乱。昨年も7番人気レイモンドバローズが3着に入った。

2着タイセイディバイン(7番人気)、3着キングエルメス(4番人気)は共に距離延長組。距離短縮組はダノンスコーピオンこそ勝利したが、ジュンブロッサム(2番人気)は4着、ディオ(3番人気)は5着に敗れた。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

先週は内前ジャスティスで外を通すと詰め切れない馬場だった。木・金曜と雨が降ったものの、土曜7時30分時点のクッション値は9.9と先週日曜7時30分時点の10.0とほぼ同じ。トラックバイアスは先週までの内前優勢傾向を踏襲しそう。ただ今回は内枠に入った馬を中心に前に行きたい馬が多く、展開的には差しに注目したいところ。

レース指標

LAP:12.1-10.6-11.6-12.0-12.2-11.3-11.1-11.8
勝ち時計:1.32.7(良) テン3F:34.3 上がり3F:34.2

ジャスパークローネが果敢に仕掛けて単騎逃げ。各馬さほど離れず付いていって、ほぼ一団で直線へ。タイセイディバインが早めに仕掛けて敢然と先頭に立つも、ダノンスコーピオンが外から突き抜けて勝利。馬場は依然として良好で、勝ち時計は先週の桜花賞をコンマ2秒上回った。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【◎】ダノンスコーピオン

勝負どころに差し掛かっても一団。ダノンスコーピオン(赤矢印)は馬群の中。
タイセイディバイン(青矢印)の直後から外に持ち出すダノンスコーピオン(赤矢印)。
タイセイディバインが先に抜け出してくれたのは好都合だった。

スタートしてから外から速攻で締められて馬群の中。道中は一団で身動きが取れず、直線に向いても周りが壁。ただ幸いにもすぐ前にいたタイセイディバインがフリーの位置から勝ちに行ってくれたことで抜け出すスペースが出現、そこからラスト200Mできっちり差し切った。あの位置取りからよく差し届いたと思う。

2着【-】タイセイディバイン

スタートから積極的に内に切り込みながら前に行くタイセイディバイン(赤矢印)。
直線に向いたところでガラ空きの絶好位を確保したタイセイディバイン(赤矢印)。
真後ろにいるのはダノンスコーピオン(青矢印)。

スタートから押して内に入っていき、ヒルノショパンの後ろに入れて6番手付近を確保。4コーナーまでは桃帽の3頭が壁だったが、直線に向いたところで綺麗に前が開いて追い出し放題に。松若騎手は何度か後ろの様子を窺って、ダノンスコーピオンの気配を感じないのを確認してからスパートして勝ちに行ったが、見えないところから飛んで来られて負け。単独先頭に立った際、内に馬がいなくなって内にヨレたのが痛かった。

3着【-】キングエルメス

開始1秒で1馬身前にいるキングエルメス(赤矢印)。
直線に向いても暫く馬なりを継続。
前が開いたところで満を持してスパートするキングエルメス(赤矢印)。

スタートから抜群の飛び出しで難なく前付け。道中は他に行かせて4番手の内、脚を溜めつつ直線に向き、暫く持ったままを継続。メイケイバートンとジャスパークローネの失速に合わせてこの間からスパートして抜け出しかかったが、外2頭のほうが勢いがあった。伸びそうで伸び切れなかったのはやはり距離か。課題の頭の高さは許容範囲。

4着【-】ジュンブロッサム

直線に向いたところで後方外を回さざるを得なかったジュンブロッサム(赤矢印)。
ここから差の無い4着に来たことを評価すべきか?

若干出負けした上に外の馬が先手を主張したためこの後ろに入って後方待機。一団の競馬とはいえ、直線に向いたところで最後方は厳しく、ラスト200Mを切ったところで一気に突っ込んできたが届かなかった。上がりハロン33秒3は最速。加速にややモタついた辺りからすると距離はもっとあった方がいい。

5着【△】ディオ

トゥードジボン(青矢印)が内へ斜行。
ディオ(赤矢印)が煽られ、ジャスパークローネ(緑矢印)の進路が無くなる。

スタート直後にメイケイバートンに締められて馬群の中。そのままラチ沿いまで寄せていって内から抜け出す算段も前が詰まって抜けられず。ラストは内に押されながら追い上げたが間に合わなかった。持ち時計は大幅に更新しているし、この馬のベストは出せたと思う。

6着【△】トゥードジボン

キングエルメスとは対照的に行き切れず、道中もどこか手控え気味。キングエルメスの直後で楽な手応えを有していながら周りが壁で全く追い出せず。その上外へ内へと急激に蛇行。内に斜行した際、ジャスパークローネの進路に影響を与えたとして福永騎手には過怠金が科されてしまった。馬名とは裏腹に全てが上手く行かなかった。

・トゥードジボン号の騎手福永祐一は,最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金50,000円。(被害馬:3番)

競走中の出来事(JRA発表)

9着【○】アスクコンナモンダ

スタートも行き脚もまずまずだったが馬群に囲まれて次第にポジションを落とし、直線は前が壁。ただ当初から手応えイマイチで、進路を確保していても突き抜ける感じはなかった。高速決着ではコンナモンなのかもしれない。

12着【▲】ドンフランキー

のっそりとゲートを出てしまい、次々に外から前を横切られて後方からの競馬。終始後方の外を通らされ、直線大外から追い上げに入ったがジリジリとしか伸びず終戦。周りが速い馬だらけだとコンナモンなのかもしれない。

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