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【レース回顧Vol.193】第27回マーメイドS

レース結果・収支

1着【-】ウインマイティー(10番人気)
2着【◎】マリアエレーナ(4番人気)
3着【○】ソフトフルート(1番人気)
・・・
9着【△】ヴェルトハイム(6番人気)
・・・
11着【▲】アイコンテーラー(9番人気)
12着【△】クラヴェル(8番人気)
・・・
馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:71,440/75,000(95.2%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

みんなが「軽量だ~、ステイブルアスクだ~、トウシンモンブランだ~、ヴェルトハイムだ~」と騒ぐと全部飛ぶってのはお約束。これで「軽量馬は来ない、やっぱり実績馬」に転換してくれればいいけど、過去10年のデータでまだまだ残るから来年も過剰人気かな。それはそうと、和田騎手上手過ぎでしょ。完全にやられた。


テーマの振り返り

ハンデ50~51kgの人気薄が大活躍→ビンゴ!

負担斤量50~51kgで連対した9頭のうち、昨年2着クラヴェル(5番人気)を除く8頭は7番人気以下の人気薄だった。2013年7着ハワイアンウインド(3番人気)、2019年11着ダンサール(4番人気)、2020年4着ナルハヤ(4番人気)など、人気を集めると飛ぶ傾向がみられるので注意したい。ちなみに負担斤量49kg以下は【0・0・0・13】、負担斤量52kgは【0・0・0・16】で、特に後者は人気を集めて飛びまくっている(3番人気以内5頭が全て圏外)ので要注意。

今回は格下が人気しまくってみんなぶっ飛んだのでテーマとしては当たり(ビンゴ)という判定にした。今回のテーマで一番言いたかったのは「軽量馬は人気が無かったら買え」ということ。冷静に考えて、重賞で3勝クラスの馬、それも芝は未勝利戦でしか勝っていない馬を単勝6.8倍で買いたいか?


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

阪神は2月12日から5月1日まで12週連続で開催。前半8週はAコース、後半4週はBコース、1か月半開いた今開催はBコースを使用。この中間は火曜日に11.5ミリの雨が降ったぐらいで、土曜朝時点のクッション値は9.3。土曜の芝は概ね内枠先行優勢で、真後ろからの差しはNG。明確な逃げ馬不在で先行馬自体も少なく、展開的には前有利。差し一本に構えそうな馬は大幅に評価を下げたい。前残りで穴狙いが吉。

レース指標

LAP:12.3-10.9-12.5-12.0-11.7-12.0-11.8-11.6-11.7-11.8
勝ち時計:1.58.3(良) テン3F:35.7 上がり3F:35.1

「前残りで穴狙いが吉」って書いておいて、ウインマイティーが無印なのは何故か?言い訳になるけど、一旦は紐に加えていたけど、行き脚がそれほどなくて置かれるんじゃないかという読みで切ってしまった。・・・人気薄を切るなよ!黙って買え!リアアメリアも4着に粘るなど、展開予想は概ね当たりだった。その意味でソフトフルートが差し込んで勝ち負けに加わってきたのは意外だった。川田騎手のコース取りが神過ぎた(後述)。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】ウインマイティー

周りが壁の状態ながら好位で脚を溜めるウインマイティー(赤矢印)。
直線に向いたところで進路を確保済みのウインマイティー(赤矢印)。
マリアエレーナ(青矢印)は外を回して若干ロス。

スタートから普通に前に出てきて、外からの馬に被されながら4番手の内を確保。ハギノリュクスの後ろ、外はリアアメリアが壁で身動きが取れなかったが、脚はじっくり溜まって楽な手応えで直線へ。追い出したい時には前はガラ空き、リアアメリアを交わしてからは独走だった。前に行ければそりゃ残るわなという感想しかない。これを紐でも買えなかったのは痛恨。

2着【◎】マリアエレーナ

最初から内を確保しているウインマイティー(青矢印)に対し、
マリアエレーナ(赤矢印)は先行勢の外を捲る必要があった。

スタートから前に出て行って、内外の出方を見ながらこれらの後ろへ。ウインマイティーとは1~2馬身の位置を走っていたが、追い上げるには先行勢の外を回すしかなく、直線に入ったところでウインマイティーとの差が広がってしまった。結局この時に出来た差を埋められずに終わった。斤量差が1kgあったとはいえ、差が付いたのはコース取り。つまりは枠順の差。

3着【○】ソフトフルート

4コーナーでガラ空きの内を通って追い上げるソフトフルート(赤矢印)。
一方、最内枠なのに大外をぶん回すスルーセブンシーズ(青矢印)。
直線で外に持ち出し、マリアエレーナ(青矢印)と併せるソフトフルート(赤矢印)。
やれることはやった印象。

スタートを決めながら一切前に行く気は無く、抑えて後方からの競馬を選択。1コーナーで後ろから3頭目の内。そのまま淡々と内を進み、4コーナーで最内を通って追い上げてきた。今回は前が塞がることが一切無く、外に持ち出してマリアエレーナに併せていったのも絶妙だった。しかし何故かマリアエレーナには勝てない。これで新潟牝馬S、愛知杯に続いて3連敗。

9着【△】ヴェルトハイム

時計が速くて内前が残る馬場なのに、後方外を回したらそりゃ来ないよ。
トウシンモンブラン、クラヴェル、ヴェルトハイム、スルーセブンシーズ。

出脚が全く無く、1コーナーを最後方で通過。道中追い上げるポイントは無く、無策のまま4コーナーで大外をぶん回して当然届かず。これまで外を回す競馬しかしてきておらず、ここもこういう競馬になるのは必然だったのかもしれない。これは西村騎手を責めてはいけない。責めるべきはこの馬を買った自分自身。

11着【▲】アイコンテーラー

4コーナーを迎えるまでに一杯になり後退するアイコンテーラー(赤矢印)。

スタートから押して前に出てきたが行き切れず、外からの馬に割り込まれて中団の外。位置取りが不本意な上、道中の追走にも余裕が無く、4コーナーを迎えるまでに一杯になり後退。これでは競馬にならない。今回で9~13頭【4・0・2・0】、14頭以上【0・0・0・8】となり、周りに馬が多いと走らない模様。少頭数時に買いたい。

12着【△】クラヴェル

ザ・論外カルテットの皆さん。お疲れさまでした。

スタートは何とか決めたものの行き脚皆無で今回も後ろからの競馬。3コーナー手前から少しずつ押し上げ、4コーナーも捲り気味に上がってきたが前から離され過ぎていて何の意味も無かった。ウインマイティーが前で上がり3ハロン34秒9の脚を使ったのに対し、クラヴェルは35秒8。直線で逆に突き放された。今回は後方外を回しそうな馬を買ったら負けだった。

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