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【レース回顧Vol.65】第26回ユニコーンS

はい、荒れるのは分かってました。粉砕者は良いとして、鯖とは痛いところを突いてきますね。『人気薄は加点法』でヨイショしたけど拾い切れなかった。それにしてもラペルーズの1番人気は本当に謎で、何か見落としているんじゃないかと心配になった。ルメール人気って凄いなぁと思った。

20210620東京11R(1)

スタートした瞬間、ラペルーズが外に膨らんでイグナイターに体当たり!クリーンスレイトとケイアイロベージはこの煽りをモロに受けて後ろに下がってしまった。

20210620東京11R(2)

ピンクカメハメハ、カレンロマチェンコ、サヴァらが内に切り込んで先行集団を形成。ゲンパチフォルツァはプロバーティオが壁になって進路を確保。

20210620東京11R(3)

スタートして30秒後、不意にピンクカメハメハの挙動がおかしくなり、内ラチに激突して落馬。北村宏司騎手が馬場の内に投げ出されてしまった。あまりの衝撃に何人かの騎手が後方を見遣っていた。大丈夫か…。
※ピンクカメハメハは急性心不全を発症し、そのまま息を引き取ったとのこと。合掌。

20210620東京11R(4)

プロバーティオ単騎先頭で3コーナーをカーブ。直後にゲンパチフォルツァ、カレンロマチェンコ、サヴァが構え、その後ろは内から順にティアップリオン、ローウェル、ルーチェドーロという布陣。ラペルーズはその外を回していた。

20210620東京11R(5)

4コーナーから直線に向くところ。サヴァ(青)が外前をガッチリ確保。スマッシャー(黄)は馬群の中、ケイアイロベージ(緑)はインコースに構えていた。クリーンスレイトとサンライズウルスはその後ろ。この位置は厳しい。

20210620東京11R(6)

前の4頭が後続を離しての追い比べ。カレンロマチェンコは手応え劣勢で後退、ゲンパチフォルツァもプロバーティオを抜けずに苦戦。サヴァだけが絶好の手応えから抜け出そうとしていた。え、鯖?

20210620東京11R(7)

サヴァが完全に抜け出して先頭。うーん。後ろからはスマッシャーがいい感じで差してきているが届くかどうか。遅れてルーチェドーロとケイアイロベージも差してくるがこれは届きそうにない。これらより後ろは論外。

20210620東京11R(8)

うん、余裕で届いたね。こりゃ強えーわ。って、何だこの時計は?昨年のカフェファラオよりコンマ5秒速いぞ。これは将来GI獲ってくるやつやね。坂井瑠星騎手は今年重賞2勝目、管理する吉岡辰弥調教師はこれが重賞初勝利。おめでとうございます。

芝スタートで3戦全てハナを奪っているカレンロマチェンコと同じく2戦連続でハナを奪っているプロバーティオによる先行争い。ローウェル、ピンクカメハメハと前に行きたい馬が軒並み外枠に集結。内を締めていく形になりそうでポジション取りは外寄りの枠がスムーズ。例年通りの前傾ラップで展開的には差し有利とみる。

普通にビンゴなのだが、結構鋭いことを書いていた。『内を締めていく形になりそうでポジション取りは外寄りの枠がスムーズ』って、突き詰めればサヴァ買えたやん。まあ上位3人気全部切って、スマッシャー以外に5頭買って、その中にサヴァがいないのだから自分の予想が悪いんだけれども。

1着▲スマッシャーは芝スタートを無難にこなして中団。周りはバラけて意外とフリー。馬群の中で飄々と付いていって、直線に向いたところで簡単に前が開いて普通にスパート。上がり3ハロン最速タイの脚で差し切った。距離をこなした上に好時計での勝利。今後も要注目。

【▲】スマッシャー
前傾ラップの差しはお手の物で、前走は後方から外を回して上がり3ハロン最速の脚で迫った。距離をこなせるならここでも十分狙いが立つ。

2着-サヴァは好スタートからスピードが乗って、3番手を楽々追走。4コーナーで外前を手応え良く上がってきて、直線半ばで早くも先頭に躍り出た。とにかく行きっぷりが良かった。未勝利戦でレコード勝ちしていて気になったが、長距離輸送がダメと決め付けて切ってしまった。あーあ。

【-】サヴァ
勝ち上がりは不良馬場の京都ダート1,400Mをレコード勝ち。寒椿賞も2着に3馬身差の完勝だった。ただ長距離輸送が入った2戦が完敗で狙い辛い。

3着-ケイアイロベージは発送直前に蹄鉄を打ち替えたり、スタート直後に不利を受けたりしながら終始内を立ち回って直線も遅れて伸びてきた。粗削りだがこの馬も素質を感じる。ボロカス難癖付けて切っていました。ここにお詫び申し上げます。

【-】ケイアイロベージ
デビュー前からセン馬でブリンカー装着。前走は大外枠で道中被されず好きなところで動けた。今回は中寄りの枠で乗り替わり。飛ぶ予感しかしない。

5着△クリーンスレイトはスタート直後に受けた不利で怯んでしまって最後方からの競馬。前は速いとはいえここまで後ろだとキツい。結局直線は追い上げている途中でレースが終わってしまった感じ。このクラスになると前は簡単に止まってくれない。

6着◎サンライズウルスは馬なりで中団を確保したかと思いきや、他に抜かれる形で気付いた時にはクリーンスレイトと並んで最後方付近。ここまで道中の行き脚が付かないとは想定外。直線に向いたところで単独最後方、上がり3ハロンはスマッシャーと並んで最速だったが虚しさしか残らなかった。

10着△ブラックアーメットは馬なりで中団付近からの競馬。道中はラペルーズとルーチェドーロの間で掛かり気味の追走、外に持ち出しても落ち着かず。4コーナーで外を回して直線に向いた時点で手応えが殆ど残っていなかった。今日のところはこの馬のリズムで走れなかった。

11着△ゲンパチフォルツァはスタートを決めた上に芝の上のダッシュも効いて3番手を取り切り成功。内を丁寧に回って直線で出し抜く算段だったが、前を行くプロバーティオがなかなか捕まらず、先にバテて後退してしまった。この馬にとっては時計が速過ぎた。

15着○カレンロマチェンコは幸先良くハナに立ったものの、プロバーティオに内からあっさり交わされて2番手。直線に向いて追い掛ける競馬ではやはり厳しく、外からサヴァに寄られた辺りで一杯になって下がっていった。あの下がり方を見る限りではマイルは長いと言わざるを得ない。

人気どころで切った馬についてもコメント。

【-】ラペルーズ
青竜Sはスタートで出負けして行き脚も付かず、最後方からの競馬で惨敗。気難しくアテにならない上、持ち時計も不足。今回も厳しいのでは。

1番人気13着。青竜Sで11着に負けていても、ヒヤシンスSを勝っていたから人気していたと推測するが、ヒヤシンスSはテン3ハロン35秒9-上がり3ハロン36秒0、勝ち時計1分36秒8と平凡そのもので何の評価も出来なかった。『人気どころは減点法』でバッサリ切って正解。

【-】ルーチェドーロ
2走前のブリンカー装着から差す競馬が定着。ただ端午Sはラスト1ハロン13秒5が示す通り、前が止まっただけで評価に値しない。

2番人気4着。端午Sで負けていたスマッシャーに単穴を打って、この馬を無印にしたのは端午Sでのルーチェドーロはコース取りの妙があったから。スマッシャーは後方から外を回して上がり3ハロン最速をマークしていたし、東京の長い直線ならスマッシャーが逆転できると考えた。これも正解。

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