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【レース回顧Vol.157】第56回報知杯フィリーズレビュー

レース結果・収支

1着【△】サブライムアンセム(2番人気)
2着【◎】ナムラクレア(1番人気)
3着【○】アネゴハダ(4番人気)
・・・
8着【△】アドヴァイス(9番人気)
9着【△】ゼロドラゴン(13番人気)
・・・
14着【▲】サウンドクレア(10番人気)
・・・
馬複5点的中!(7.9倍) 3連複10点的中!(16.9倍)
レース収支:+980 累計回収/投資:28,050/34,400(81.5%)


率直な感想

サブライムアンセムのコース取りと直線の捌き、スパートのタイミングバッチリ。池添さん上手い。ナムラクレアは道中の位置取りからして飛んだと思った。アネゴハダは完全勝ちパターンだったが上位2頭が鮮やか&強過ぎた。マイシンフォニーは距離伸ばしたら勝てるでしょ。


テーマの振り返り

関東馬は大苦戦中→ビンゴ!

2012年は関東馬のワンツーだったが、連対は2013年2着ナンシーシャイン、3着以内は2014年3着エスメラルディーナが最後。2018年は紅梅Sを含む3勝馬モルトアレグロ(1番人気)が10着、2020年もアヌラーダプラ(3番人気)が9着、ケープコッド(4番人気)が8着に沈んだ。

関東馬はラブリネスオーバー(14番人気)の5着が最高。キミワクイーン(5番人気)7着、ウィリン(7番人気)15着と穴人気していたところが切れた。

新馬・未勝利脱出直後の馬はしんどい→ドボン

新馬・未勝利勝ち直後の馬は全くダメということではないが、上位クラスを使っていた馬のほうが来るというシンプルな帰結。人気どころを買うのはハイリスクノーリターン。

6戦目にして未勝利を脱出したばかりのサブライムアンセム(2番人気)が勝利。ちなみに1勝馬は5年連続勝利(2019年はノーワンとプールヴィルが同着優勝、後者は2勝馬)。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

依然として速い時計が出る馬場状態。差しが効くようになってきているが、上位馬のコース取りは概ね内。外を回して後方一気では届かない。基本は内前、差すにしても馬群を捌きつつといった感じ。コンクパールがハナ、アドヴァイス、ナムラクレア、ラブリネスオーバー、テイエムスパーダらも前へ。行き脚の良い馬が揃っていて、展開妙味は差し。いかに距離ロス無く回って来れるかの勝負。

レース指標

LAP:12.0-10.5-11.0-11.4-11.5-11.7-11.8
勝ち時計:1.19.9(良) テン3F:33.5 上がり3F:35.0

コンクパールがハナ、テイエムスパーダがしっかり付いていってペースアップ。テン3ハロン33秒5は過去10年で2番目に速い流れ。この激流を好位で立ち回ったアネゴハダが抜け出したところへサブライムアンセムとナムラクレアが強襲。この2頭の争いは内を捌いたサブライムアンセムに軍配。勝ち時計1分19秒9は昨年シゲルピンクルビーがマークしたレースレコード1分20秒7をコンマ8秒更新。時計が速く、外を回すと届かない馬場継続。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】サブライムアンセム

内をキープしながら3コーナーを迎えるサブライムアンセム(赤矢印)。
ナムラクレア(青矢印)はこの前方外を進む。
4コーナーを回るところでもサブライムアンセム(赤矢印)は内をキープ。
ナムラクレア(青矢印)は外に持ち出していく。
キミワクイーン(緑矢印)が外に行った瞬間、スリーパーダ(青矢印)との間から
猛然とスパートするサブライムアンセム(赤矢印)。

よろめくようにスタートを出て、行き遅れる形で後方待機。ハイペースを見越して道中動かず、4コーナーでも前詰まり覚悟で一貫して内をキープ。直線も当初はスリーパーダとキミワクイーンが壁だったが、キミワクイーンが外に行った一瞬の隙を突いてスパート。この時既にナムラクレアが外から追い出しに入っていて、内外分かれての追い比べになったが、内で脚を溜めていた分サブライムアンセムが抜け切った。池添騎手の冷静なコース選択が冴えた。

2着【◎】ナムラクレア

トラックバイアス無視、外から追い込みに入るナムラクレア(赤矢印)。
サブライムアンセム(青矢印)は馬群の中、アネゴハダ(緑矢印)は理想的な内前。

スタート後の行き脚が鈍く、コンクパールらが飛ばしていったことで相対的に中団に置かれてしまった。馬群の中で余裕の無い追走、これは飛ぶんじゃないかと思った。包まれるのを嫌って4コーナーで外に持ち出し、直線でフリーの位置からスパート。内の争いをあっさり交わし、先頭に立つかというところでサブライムアンセムに抜けられて届かず。外を回してタイム差無しのアタマ差。負けて尚強しといった内容。

3着【○】アネゴハダ

スタートから行き脚が付き、テイエムスパーダの後ろに入って追走。速い流れに余裕で付いていき、直線に向いたところで綺麗に前が開くという絶好の展開。正直これで勝てないのは可哀想。その位、酒井騎手は完璧に乗ったと思う。月並みだが上位2頭が強かった。

4着【-】マイシンフォニー

すぐ前にいたモチベーション(青矢印)がフラフラ走っていて、
マイシンフォニー(赤矢印)は若干外に振られてしまう。

絶好のスタートを切ったものの、周りが速くて相対的に後方からの競馬。道中はサブライムアンセムと並んで追走、4コーナーは進路を確保すべく外へ。この時、内にいたモチベーションが外に膨らみ気味で、この影響を受けて更に外へ。直線に向いたところでナムラクレアより後ろでは厳しかった。それでも4着に来るのだから力はある。

8着【△】アドヴァイス

スタートから行き脚が付いて内の3番手を確保。コンクパールの真後ろに付けて最短コースで直線に向いたものの、そこから急にフォームが崩れて一杯。ハイペース追走が堪えた模様。ラストにかけて勢いが無くなっていて、1,400Mでも長い印象を受けた。

9着【△】ゼロドラゴン

スタートは五分に出たが、横山典弘騎手は例の如く後ろに下げていった。どこまで下げるのかとみていると、ポツンではなくサウンドクレア、ラブリネスオーバーと並んでの最後方待機。4コーナーでサウンドクレアは外へ、ラブリネスオーバーは内から追い上げにかかっても静観、遂に単独最後方(ポツン)。ダメだこりゃ。全く無駄な馬券を買ってしまった。猛反省。

14着【▲】サウンドクレア

この馬を分かり易く表現すると「遅いメイケイエール」。口向きが悪いというより馬混みが嫌いなようで、道中馬の後ろに入れようとすると頭を上げて抵抗。4コーナーで外を捲って上がっていったところ、内にいたマイシンフォニーに過剰に反応して外に吹っ飛んでジ・エンド。馬が幼くて話にならない。強い弱い以前の問題。

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