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【レース回顧Vol.110】第26回東京中日スポーツ賞武蔵野S

ソリストサンダーは昨年▲にして2着、フェブラリーSやエルムSでも◎にしていたほど評価していた馬だったが、今回は無印にした。理由は昨年に比べて追い切りの時計が落ちていたことともう一つ、人気していたから。昨年11番人気の馬を今回3番人気で買ったら負けだろと思ったが、買わなかったので負けた。まあエアスピネルも切ったし、どっちみちハズレ。

20211113東京11R(1)

何かが1頭大きく出遅れた!・・・レピアーウィットか。買ってないから良し。ボートレースではこのような大きな出遅れの場合は返還されるが、競馬にはそれが無い。理不尽過ぎでしょ。こんなに出遅れるって分かってたら誰も買わないって。

20211113東京11R(2)

リアンヴェリテは行き脚が鈍く、出鞭連打で何とかハナ。ヒロシゲゴールドが馬なりで2番手、バスラットレオンも芝スタートで行き脚がついて3番手。ダイワキャグニーも外枠から芝の部分を長く走って4番手を確保。先行集団は想定通りの面々。

20211113東京11R(3)

エアスピネルは先行集団から少し離れた外、6番手付近を追走。ソリストサンダーも外目の追走。スマッシャーがこれに体を並べて脚を溜め、タガノビューティーは最内を追走。進路は確保できている様子。この時点では。

20211113東京11R(4)

レピアーウィット以外は一団の状態で直線へ。ソリストサンダー(黄)は終始外からそのまま外へ。エアスピネル(青)は馬群の中から内を突く構え。オメガレインボー(緑)はこの後大外に持ち出すか。白い帽子のタガノビューティーは密集する内を割れるかどうか。このままだと怪しい。そのすぐ後方の内にいるワンダーリーデルも同じ。

20211113東京11R(5)

もうこの時点でソリストサンダーが勝つのが分かった。何故ならば持ったままだったから。目の前はフリーだし、先行勢の手応えも怪しいし、どうやっても勝つパターン。エアスピネルも楽な手応えだったがなかなか前が割れず四苦八苦。タガノビューティーに至っては完全に周りが壁で何も出来ない。あーあ。これは100%飛ぶパターン。

20211113東京11R(6)

ソリストサンダーが満を持して追い出してあっさり先頭。エアスピネルはソリストサンダーが抜け出すのを見計らってその後ろに回して抜け出し態勢。タガノビューティーは一旦下げて大外に振る荒業に出たが間に合いそうにない。チーン。

20211113東京11R(7)

昨年の2着馬と3着馬がワンツー。後方から差し向けたオメガレインボーが上がり3ハロン最速をマークして3着。タガノビューティーは内を捌けずという、ある意味想定通りの負け方。

リアンヴェリテがここもハナを主張。芝スタートを活かしてダイワキャグニー、バスラットレオンも前へ。これらにワイドファラオ、ヒロシゲゴールド、テイエムサウスダンらも続き、そこそこ締まった流れになりそう。テン3ハロン通過は34秒台前半、例年通りの差し決着を想定。

ビンゴ。リアンヴェリテがハナを主張してテン3ハロン通過34秒4。4コーナーで馬群が密集しての差し比べ。内が密集したことで、内に構えた差し馬は伸びてくるスペースが無かった。枠順と位置取りが明暗を分けた感。

1着-ソリストサンダーは大外枠から流れに乗り、誰にも邪魔されず中団付近を追走。4コーナーをスムーズに回ってきて、直線外のフリーの位置で馬なり待機という勝ちパターンを構築して完勝。大外枠は割引材料どころか強力な支援材料だった。

【-】ソリストサンダー
中1週ながら最終追い切りで猛時計をマークしていた昨年に比べ、南部杯から中4週の今回は平凡。大外枠も割引材料。

2着-エアスピネルも外枠から普通に前に出てきて楽々6番手の外。ソリストサンダーと違ったのは4コーナーで内のほうに入っていったこと。ここですぐに内を割れていればというところだったが、完全に塞がって立往生。結局ソリストサンダーが抜けていく後ろに振って抜け出してきたが後追いに終わった。

【-】エアスピネル
昨年の武蔵野S(3着)、フェブラリーS(2着)はいずれも3か月の休み明け。久々で得意の差しに向けた南部杯が案外で、ピークを過ぎた感あり。

3着▲オメガレインボーはスタートを決めた上で控えて後方待機を選択。勝負どころで上がっていく馬が大半を占める中にあって後方待機を継続、大きく出遅れたレピアーウィットを除けば実質最後方に鎮座。直線で外に振って追い込みに徹して突っ込んできた。思い描いていた通りの競馬ができた。

【▲】オメガレインボー
昨年は初ブリンカーも先行して大敗。ここ2戦は小回りコースを活かした早め進出で好走。構えた分は弾けるし、ここも差し向ければ通用。

4着○ブルベアイリーデは周りが速くて中団後方という位置取り。4コーナーで手を動かしながら進出、直線は左右を挟まれる位置から後半渋太く抜け出してきたがオメガレインボーに差し負け。上位には遠く及ばなかったがそれほど悲観する内容でもなかった。

【○】ブルベアイリーデ
シリウスSは内から丁寧に立ち回るも若干距離が長かったか。同コースは差して2勝、タガノビューティーに僅差の2着あり。引き続き注目。

6着◎タガノビューティーはまずまずのスタートから中団へ。道中は進路があるように見えたが、4コーナーで抜け出すスペースが無くなり、外に持ち出そうにもブルベアイリーデやワイドファラオらが壁。この2頭を行かせた上でこの後ろから強引に外に振る羽目に陥って負け。敗因は「枠」。

【◎】タガノビューティー
届かず連発だった馬がこの1年で4勝。石橋脩騎手騎乗時は【6・1・0・1】、飛んだ1回は阪神。東京ならどんな流れでも差し届く。ここは盤石。

7着△ワンダーリーデルはスタートからスッと下げていつも通りの後方待機。4コーナーで内からスルスル上がってきて、直線もラチ沿いから追い上げたものの、案の定先行集団の後ろまで来て立往生。外の勢いが良いのを見て外に振ったものの完全に後追い。この馬も敗因は「枠」。

【△】ワンダーリーデル
一昨年の勝ち馬で昨年は4着。前走は久々かつ59kgと一応の言い訳は付く。真後ろからしか行けないのがネックも、東京マイルという舞台設定は向く。

11着△スマッシャーはスタートから流れに乗って中団、道中は外にソリストサンダーを置く位置を追走。ただ4コーナーのペースアップでソリストサンダーらに置かれ、直線に向いたところで後ろから数えた方が早い位置まで下がってしまった。古馬相手では完全に力不足。

【△】スマッシャー
グリーンチャンネルCはこの馬にしては前付けの競馬で直線不発。今回叩き2戦目で主戦の坂井騎手に手が戻る。差す競馬に戻せば勝ち負け。

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