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【レース回顧Vol.331】第71回中京記念


レース結果・収支

1着【-】セルバーグ(8番人気)
2着【△】ディヴィーナ(2番人気)
3着【◎】ルージュスティリア(1番人気)
・・・
7着【○】ヴァリアメンテ(5番人気)
・・・
12着【▲】ダノンスコーピオン(4番人気)
・・・
14着【△】ホウオウアマゾン(9番人気)
・・・
馬複10点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:115,970/96,000(120.8%)


率直な感想

先行馬の数は揃っているけど明確な逃げ馬が見当たらない。こういう時にどういう馬を狙うべきか?をもっと突き詰めるべきだった。前がゴチャついたところを4角外前から掻っ攫う、という見立てだったのに後ろ過ぎるよ川田さん。なんで普通に構えてるの?それにしてもダノンスコーピオンはトップハンデで最後方からとか舐めてんの?いや、59kgが重過ぎて前に進んでいかなかったのかな・・・。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は金曜にパラついた以外はずっと晴れ。土曜を除いて連日散水を実施、火曜に芝刈りを実施。含水率は4コーナー12.8%、ゴール前11.0%、日曜朝時点のクッション値は9.7。

  • 今開催は前半4日がAコース、後半4日はBコースを使用。コース全周に渡って内の芝が剥げているが、豊明S(3歳以上3勝C/芝1,400M)が1分20秒8で決着しているように馬場は速く、内前の馬が結構粘っている。ただ押し切りまでには至らず、ゴール前で差してきた馬が逆転している。外差し一気では苦しくバイアスはフラットと判定。内を立ち回った差し馬の台頭に注意。

  • ペース想定:やや速い(1,000M通過58秒後半~59秒前半)

  • 明確な逃げ馬は見当たらないがシュリ、アドマイヤビルゴ、セルバーグ、アナゴサンと前付けしたい馬が内枠に集結。これにホウオウアマゾン、ウイングレイテスト、ルージュスティリアが加わって前は賑やか。後続も離れず付いていって、直線に向いての差し比べ。真後ろから差せる馬場ではなく、中団付近からの差しが有効。

レース指標

LAP:12.3-11.2-11.1-11.3-11.5-11.4-11.8-12.4
勝ち時計:1.33.0(良) テン3F:34.6 上がり3F:35.6

レースの振り返り

アナゴサンとセルバーグの先行争い。一旦アナゴサンが出て、セルバーグが追い抜いてのハナ。シュリ、ホウオウアマゾン、アドマイヤビルゴにカイザーミノルが直後に陣取り、ウイングレイテスト、サブライムアンセム、ヴァリアメンテにミッキーブリランテも差の無い追走。想定以上に前掛かりの流れ。速い。

ルージュスティリアは中団後方の外。前に行きたい馬が多かったので引くかなとは思ったけど引き過ぎ。ディヴィーナと同じ競馬したらマズいでしょ。最後方はダノンスコーピオン。アホか、お前トップハンデやろ。どこに付けとんねん。ペース速くて置かれたにしても、ここからでは届かんぞ。

セルバーグ(赤矢印)が強気にハナを取り切って快速逃げ。
ルージュスティリア(緑矢印)、ディヴィーナ(緑矢印)は届くかどうか微妙。
その後ろを進むダノンスコーピオン(黄矢印)は・・・。

ルージュスティリアは4コーナーで押し上げていくはず、と思って注視してたらいきなりガクッと来てスピードダウン、仕切り直しで外へ。この間にダノンスコーピオンにも捲られて最後方近くまで下がってしまった。はい、完璧に終わった。もう好きにしてくれ。

ディヴィーナ(青矢印)がルージュスティリア(緑矢印)を外から追い抜く。
外に行こうとしたルージュスティリアがディヴィーナに接触して減速。

・ルージュスティリア号の騎手川田将雅は,4コーナー手前での御法(前の馬に接触した)について戒告。(被害馬:8番・12番・13番)

競走中の出来事等(JRA発表)

馬場の三分どころを通ってセルバーグが逃げ込み態勢。シュリとアナゴサンが追いかける。開幕週ならこれで決まり。しかしこの日は外からの差しも決まり始めていた。ウイングレイテスト、ディヴィーナが外から揃って進出。しかしセルバーグがリードを取って逃げ切り濃厚。焦点は2着争い。ディヴィーナが抜けて2着、最後の最後にルージュスティリアが差してきて3着。

馬場の三分どころを通ってセーフティーリードを築くセルバーグ(赤矢印)。
最終週のセオリー・外差しでもディヴィーナ(青矢印)は2着まで。
ルージュスティリア(緑矢印)まで突っ込んできたところをみると
最終日になってようやく外差しに触れつつあった。

セルバーグはここまでハナを奪った4戦で全て3着以内というスキル持ちだったが、ここは他にも行く馬が揃ってるし、ハナは無理でしょと思って軽視していた。米子Sも直線入口で挟まれて失速していたのはリサーチ済みだったが手が出なかった。人気が落ちて軽視されたところで果敢にハナを奪わせた松山騎手の判断が冴えた。1,000M通過57秒4というハイラップで押し切ったセルバーグ自身のスピード能力も見逃せない。

ディヴィーナは得意の外差しに徹して今回も好走。ハイペースも外差し馬場も向いたがセルバーグの速さにやられた。ちなみにヴィクトリアマイルで人気薄で好走したから今回旨味が無いとか言っている人がいたが、来る馬は買わざるを得ない。マズくても嫌って外すよりはマシ。

ルージュスティリアは元々弱い(軽ハンデ&やや速い程度の流れ想定で買った)ので、ハイペースだと飛んでもおかしくなった。4コーナーでディヴィーナに突っかかる形になって失速(裁決は川田騎手に戒告)してもラストで差してきた辺りに成長が伺える。先ほどの話の繰り返しになるが、基本的に人気先行なので旨味は無い。

ウイングレイテストは控えて差し構え。4コーナーで外前を取る理想的な競馬だったが、ラストは牝馬のキレにやられた。ちなみにこれまで休み明け2戦目はプラス体重で出てきて好走していたが、今回は前走に引き続きマイナス体重での出走だった。

ヴァリアメンテはスタートから出していってインベタで好位を確保。4コーナーで押し上げて直線に向いてインの4番手。ここまでは想定通り。直線は外に持ち出しつつの追い上げだったがジリジリとした感じのままゴール。ハイペースである程度位置を上げたことで末脚が鈍ってしまった。まあ休み明けだし、こんなものかもしれない。

サブライムアンセムは今回も若干出遅れていたがマシな部類。位置取りもこの馬にしては前だったが馬群の中で頭を上げて掛かり気味。直線に向いても前を捌けず、まともに追えたのはラスト100Mぐらい。不利を受ける馬というのは、そういうところしか通れない馬だということ。非常に乗り難しく、馬券にするのが難しい馬だと思う。

直線入口では内にいたが、馬場の中央に持ち出して追うヴァリアメンテ(白矢印)。
サブライムアンセム(黄矢印)は終始包まれる不完全燃焼の競馬。

ダノンスコーピオンはスタート直後にベジャールにぶつけられてよろめいての立ち上がりで前の集団に遅れてしまい、ハンデが重くてリカバリーも効かない様子。道中はずっと外を走っていて、ただ漠然と付いて回っただけという印象しかなかった。毒が抜けたサソリなんて怖くない。次からは人気が暴落すると思うが、あまり買いたいとは思わない。

スタート直後にベジャール(13番枠)からぶつけられるダノンスコーピオン(12番枠)。
これで行き脚が付かず、最後方からの競馬を余儀なくされた。

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