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【レース回顧Vol.249】第73回チャレンジC

レース結果・収支

1着【◎】ソーヴァリアント(1番人気)
2着【-】ルビーカサブランカ(4番人気)
3着【-】エヒト(8番人気)
4着【△】サンレイポケット(7番人気)
5着【△】エアファンディタ(9番人気)
・・・
8着【○】ビーアストニッシド(6番人気)
9着【▲】レッドベルオーブ(3番人気)
・・・
馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:131,530/139,100(94.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

ソーヴァリアントはハイペースでも涼しい顔で付いていって直線あっさり抜け出し。これはGI級。来春の大阪杯は貰ったようなもの。このまま有馬記念に殴り込んでもいい線行くのでは。


テーマの振り返り

※2017年より1,800Mから2,000Mに距離延長、ハンデ戦から別定戦に変更。

若い馬が勝ちやすい→保留

2017年1着サトノクロニクルは菊花賞10着、同3着ブレスジャーニーは菊花賞12着、2018年3着ステイフーリッシュは菊花賞11着から巻き返しており、ここ3年は前走で前付けして勝ち負けしていた3歳馬が順当に勝っている。

ソーヴァリアントが3歳だった昨年に続いて連覇達成。今回唯一の3歳馬ビーアストニッシドは8着敗退。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は火曜に57.5ミリというかなりまとまった量の雨が降ったがその後は持ち直し、木曜・金曜と散水を実施して含水率10%をキープ。土曜朝時点のクッション値は9.8で、先週に引き続き絶好のコンディションを維持。内前が残るというより、時計が速過ぎて後ろからだとしんどい。後方から外を回しそうな馬は大幅割引。今回は最内に入ったレッドベルオーブの逃げで速い流れからの高速戦を想定。基本前付け、差すにしても中団より前にいないと厳しい。外差しは論外で、徹底的に嫌いたい。

レース指標

LAP:12.6-10.6-11.6-11.6-11.3-11.9-11.9-11.6-12.2-12.2
勝ち時計:1.57.5(良) テン3F:34.8 上がり3F:36.0

レッドベルオーブが例の如く緩めずの逃げ。ソーヴァリアントは離れた3~4番手追走、4コーナーで前を射程圏に入れて直線持ったままで交わして独走。2着は内を立ち回ったルビーカサブランカ、3着は道中ソーヴァリアントの後ろにいたエヒトで、後方から外を回したヒンドゥタイムズは圏外。勝ち時計1分57秒5は今年の阪神芝2,000Mでダントツの最速、過去5年のこのレースの中でも2018年エアウィンザーがマークした1分58秒3をコンマ8秒更新。相変わらずの「内が使える速い馬場」。後方外を通すのは敗退行為。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【◎】ソーヴァリアント

前がバテバテになる中、全くの馬なりを継続するソーヴァリアント(赤矢印)。
ここでは完全に役不足だった。

スタートを決めた上で他に行かせて4番手の外。レッドベルオーブがバカ逃げを打って、3番手ビーアストニッシドの直後を付いていく展開。案の定前は4コーナーまでに一杯になり、ビーアストニッシドの手応えも鈍り始めたがソーヴァリアントは依然として馬なり。直線に向いて手綱を少し動かしただけであっさり先頭、完全に抜け出してから鞭を2発入れて独走。相手が弱過ぎて競馬にならなかった。GIIIなんて走っている馬ではない。一刻も早くGIで走っているところを見たい。有馬記念に出てきたら買う。

2着【-】ルビーカサブランカ

終始一貫ロス無く乗られたルビーカサブランカ(赤矢印)だったが2着まで。

行き脚の無さはいつも通り、ラチに寄せて後方待機。その後も一貫して内を進み、4コーナーもラチに張り付いたままビーアストニッシドの後ろまで来て、直線に向くところでビーアストニッシドが外へ行って進路出現。レッドベルオーブとタイセイモンストルの間から難なく抜け出してきたが今日のところはこれが天井。今日の馬場でGIで通用しそうな馬が前にいて交わせる訳がない。

3着【-】エヒト

直線に向くところで外に持ち出すエヒト(赤矢印)。
最初から外を回したヒンドゥタイムズ(青矢印)は圏外。
これは知り過ぎていたので2番人気でも余裕で切らせてもらった。

スタート・行き脚共にまずまずだったが、内枠ということもあり楽に好位の内を確保。なるべく前、なるべく内。今回はレッドベルオーブが飛ばし過ぎて前者の優位性はなく、後者がモノを言う結果になった。4コーナーで余裕が無いように見えたが、直線に向いてから外に持ち出してよく伸びた。今の阪神は後方から外を通すとアウト。昨年の朝日杯フューチュリティSのジオグリフのような競馬はご法度。道中内→直線外持ち出しは最善ではないがセーフ。

4着【△】サンレイポケット

行き脚は悪く、ポジショニングで相対的に置かれて中団馬群の中という中途半端な位置取り。縦長の展開で仕掛けが早くなり、4コーナーで既に押し通し。直線で確実に追い上げてきたがジリジリとした伸びに留まり、ラストはエヒトと同じ脚色になった。何というか、全体的に平凡だった。

5着【△】エアファンディタ

直線に向いたところでサンレイポケット(青矢印)に
ぶつけられるエアファンディタ(赤矢印)。

スタートでよろめいて後方からの競馬。ハイペース追走はお手の物とはいえ、初距離でこのペースは不安。4コーナーで周りを囲まれて身動きが取れず、直線に向いたところでサンレイポケットに押されて仕掛けがワンテンポ遅れてしまった。ただこの不利が無くても、この馬場で差しはやはり厳しかった。

8着【○】ビーアストニッシド

スタートから早速ラチに寄せて先行態勢を確立したものの、レッドベルオーブが飛ばしていってタイセイモンストルも強気の競馬を仕掛けたため中途半端な立ち位置になってしまった。道中脚を溜める余地が一切無く、4コーナーで早くも後退気配。スローで残すのは上手いが、時計勝負になると脚の遅さ(瞬発力を含む)を隠し切れない。距離も1,800Mぐらいまでのほうが良さそう。

9着【▲】レッドベルオーブ

2走前に幸騎手が使った「禁断の大逃げ」の代償で溜めが使えなくなり、ガーッと行って垂れるだけの馬になってしまった。コーナー4つでも全く緩めず、むしろ加速していったのを見てダメだと思った。ブリンカーか去勢しない限り今後も同じ競馬をしそう。

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