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【レース回顧Vol.391】第58回日刊スポーツ賞シンザン記念


レース結果・収支

1着【-】ノーブルロジャー(3番人気)
2着【◎】エコロブルーム(1番人気)
3着【-】ウォーターリヒト(17番人気)
4着【○】ラーンザロープス(10番人気)
・・・
9着【△】ケーブパール(11番人気)
10着【▲】タイキヴァンクール(8番人気)
11着【△】バレルターン(5番人気)
・・・
単勝3点ハズレ 馬複9点ハズレ 3連複7点ハズレ
レース収支:-1,900 累計回収/投資:1,260/5,700(22.1%)


率直な感想

前付けで勝ってきた馬が多くて馬場が緩いならパワー型の差しの出番でしょ、と読んだけどこうなりますか・・・。ノーブルロジャーが外から差してくるとか想定外。川田さんを舐めてました。ルメさんはポジショニングが甘く後追いの2着。絶好調時ならもう一段前にいて振り切っていたはず。ラーンザロープスは横山親父の作戦勝ち、と思いきや3着何だコレ?


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 京都は開幕から2日しか経っていないのに早くも馬場に傷みが出てきた。日曜10レースの新春S(4歳以上3勝C/芝1,400M)は1分22秒5と、開幕直後の馬場とは思えないぐらい時計を要している。ちなみにこのレースはサンライズロナウドが見事な外差しを決めた。

  • 開幕初日の京都金杯こそ直線内を通った馬のワンツースリーになったが、岩田親父によると「ラチ沿いギリギリのわずかな部分だけ硬い」とのことで、馬場が緩いというのは騎手達の共通認識になっている模様。

  • メイショウサチダケが大外から強気にハナ。スタートが速いノボリショウリュウ、ノーブルロジャー、タイキヴァンクール、エコロブルーム、フェリーニ辺りが好位を形成。人気どころを中心に前付けで勝ってきた馬が多く、馬場が緩いことを考えるとパワー型の差し馬が台頭しそう。

レース指標

LAP:12.2-10.7-11.4-12.1-12.0-12.0-12.2-11.9
勝ち時計:1.34.5(良) テン3F:34.3 上がり3F:36.1

レースの振り返り

メイショウサチダケが好スタート好ダッシュ。これが内枠なら単騎逃げ確定だったけど、大外枠からだと斜行になりかねないのでなかなか内に入っていけない。結局フェリーニとゼルトザームが邪魔になって外の2番手止まり。最高速度は69.6km/h。これでもハナに行けないのはちょっと可哀想。

ラーンザロープスが内から3番手。おお、これは良いのでは。エコロブルームは先行集団の直後の4~5番手。んー、ちょっとだけ甘い。もう一段前に行けないか?ショーマンフリートやナイトスラッガーは好位集団の外を通らされていた。これらは予想通り。切って正解。ノーブルロジャーは馬群後方の内。付いて行けていない様子。これも切って正解。他はなんかゴチャゴチャしてよく分からない。

ゼルトザーム、メイショウサチダケ、フェリーニと前3頭が並んで直線へ。エコロブルームはこれらの直後。ラーンザロープスもゼルトザームの後ろで虎視眈々。エコロブルームはちょっと遅れた。えっ?何やってんの?ラーンザロープス来そうなのに。いい加減起きて仕事してくれルメール!っと、来た来た。やれやれ・・・って、外からナニコレ?ノーブルロジャー?嘘やん。終わった。で、更に凄い勢いで突っ込んできたアンタ誰?うぉーたーりひと?コレは無理っしょ・・・。

ノーブルロジャーは初戦からの上積みが想定外でノーマーク。デビュー戦の内容が平凡で、ここでは完全にお客さんだと考えていた。4コーナーで既に外に振っていた川田さんの馬場読み力は半端ない。パレスマリス産駒は少ないのにこれで2頭目の重賞勝ち馬を輩出。日本での供用も始まるようで、これは今後看過できないかもしれない。

エコロブルームは直線で前が開くのを待っていて、一瞬置かれかかってからスパート。ノーブルロジャーとは通ったコースの差が出た。1,000M通過58秒4、レースの上がり3F36.1(レースPCI47.1=ハイペース)で位置取りの差も出たかもしれない。スタートは相変わらず速く、緩い馬場のハイペースで前付けして連対できたので今後も期待して良い。

ウォーターリヒトは最後方付近追走から4コーナーで捲り気味に進出、直線大外から一頭だけ違う脚色で突っ込んできた。これでも脚を余しているような感じ。それもそのはず、今回のメンバーで唯一にして最長の2,000Mを勝った馬。周りは1,400M~マイルの実績馬ばかり。タフな展開が見込まれるなら長めの距離経験を狙い打つという方法もあるんだなと思った。

ラーンザロープスは内ピタ先行、直線もゼルトザームの外に持ち出して上手く抜けてきた。エコロブルームとの◎○ワンツーキタコレ、と2秒ぐらいは思った。距離はマイルでギリギリなのかもしれない。それにしても10番人気の馬を買って17番人気の馬に交わされるとは思わなかった。競馬ムズ過ぎワロタ。

ケーブパール、タイキヴァンクール、バレルターンは特に見せ場らしい見せ場無し。ケーブパールとタイキヴァンクールは最長勝ち距離が1,400Mで、マイルのパワー差しには向いていなかった。バレルターンは4コーナー馬群の中でもがいていた。懸念していた通り馬場が合わなかった。


レース結果からの教訓

  • 川田さんは馬場読み(特に外差し)が上手い。この馬場なら下げて外を選択してくるぐらい朝飯前。

  • 新春のルメールさんは何故かポジショニングが甘く、勝てるレースも取りこぼす。単勝は少々危険。

  • 馬場が緩くて差し決着が見込まれる時は長めの距離実績(≒パワー型)馬に注目。17番人気で3着に入ったウォーターリヒトはメンバー中唯一2,000Mを勝っていた。

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