【レース回顧Vol.51】第43回新潟大賞典
抑えが効かない逃げ馬を新潟に出しちゃアカンね。ペース速過ぎですわマイスタイル。ちなみにボッケリーニが沈んだのは私が◎を付けたからに違いない。前走ハイペースを追走してたやん。
マイスタイルが楽々と先頭、って内からバスカヴィルがやってきた。おいおい、要らんことするなよ。トーセンスーリヤ、ポタジェも前へ。ボッケリーニはその後ろ。
マイスタイルはバスカヴィルにハナを譲る気は毛頭なく、並ばれる前にペースアップで対抗。馬群はあっという間に縦長。う~む、こんなので最後まで持つのか?
前は飛ばして等間隔で並んでいるのに対し、後方集団は密集。サンレイポケットは後方内で虎視眈々の追走。ダノンマジェスティは出遅れて後方外から追い上げ態勢。
4コーナー付近からボッケリーニの手応えが怪しく、直線に向いたところで早くも鞭が飛んでいた。その前で昨年の覇者トーセンスーリヤは持ったまま。うん、ボッケリーニ終わったね。
マイスタイルは最内で力尽き、代わってバスカヴィルが先頭。馬場の中央は壮絶な叩き合い。内からサンレイポケット(黄)、ポタジェ(青)、ボッケリーニ、トーセンスーリヤ、サトノソルタス(緑)。
5頭の叩き合いから抜けたのはサンレイポケット。トーセンスーリヤが2番手の気配。一番劣勢なのはボッケリーニ。ですよね~。もういいよ、ハズレ慣れた。
ゴール前はこんな感じ。ポタジェはエンジンの掛かりが本当に遅い。今回も最後の最後にグイッと伸びたが僅かに及ばなかった。
このメンバーならマイスタイルが先制。これに続くのがトーセンスーリヤ、ポタジェ、ダノンマジェスティ辺りならマイペースでの単騎逃げが成立。1,000M通過は例年並みの60秒台を想定。メンバー構成を見渡す限り脚質の偏りは見られず、展開面の有利不利は無さそう。
ドボン。1,000M通過57秒1。マイルのハイペースを経験した直後の馬を新潟芝2,000Mのスタートに放り込んだらこうなるのか…。バスカヴィルが仕掛けてきたのも想定外。ラスト1ハロンは13秒3を要し、さながらサバイバルレースの様相。こうなると必然的に後ろから行った者勝ち。
1着△サンレイポケットは一貫して馬群後方の内を通り、最後の直線はガラ空きの内を突いてスパート。すぐ前で競り合いが起きる状況がピッタリ嵌った。ラストは流石に脚が上がり、ポタジェに迫られてのゴール。もう一杯一杯だった。
2着△ポタジェはロケットスタートを決めて馬なりで前へ。前々で付いていき、直線は早めに押っ付けて内へ。サンレイポケットとボッケリーニの間で遅れそうになりながら盛り返し、ゴール前でまた伸びてきた。スパッと切れないが渋太い。勝ち切れないのがもどかしい。
3着-サトノソルタスはスタートしてから進んでいかず、中団外に遅れての追走。しかし3コーナーを迎える辺りでスルスルと進出、最後の直線に向いたところで3番手の外。ロングスパートで勝ち負けに持ち込んできた。鉄砲駆けする馬(中9週以上【1・2・1・2】)ということを忘れていた。
5着◎ボッケリーニは好スタートからすんなり前付け。ただ前が飛ばし気味に行く中でどこか追っ付け気味。4コーナー辺りの手応えも怪しく、最後の直線に向いた直後に早くも鞭が飛んでいた。この状態で他より重い57kgを背負って横一線の叩き合いでは辛過ぎた。
6着△ダノンマジェスティは1馬身強の出遅れで後方からの競馬。元々器用な馬ではなく、与えられたポジションのまま最後の直線に向き、馬群の後ろから最終的に大外に持ち出してスパート。最後はよく伸びたが後手過ぎて届かず。スタートが不安定なのは今後に向けての課題。
10着○サトノエルドールはスタートを出ながら前が窮屈になって後方からの競馬。4コーナーでポタジェの外から上がってきて、前の競り合いの直後から出し抜く算段もゴール前で離されてしまった。前走より1,000M通過が4秒近く速い流れでの叩き合いでは厳しかった。
14着▲マイスタイルはバスカヴィルに感化されたこともあるが前走と同じようなラップで逃げてしまい、最後の直線に向いて早々に離脱。道中溜めず一本調子で逃げてしまうマイスタイルのような逃げ馬は新潟外回りコースと合っていない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?