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【レース回顧Vol.21】第65回阪急杯

スタートって本当に大事だよね。特に短距離戦においては。

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ダノンファンタジーはゲートの中でモゾモゾしていたところでスタート。内枠でこの遅れは致命的、というより即死。一瞬にしてレースを見る気が無くなった。先週に引き続きまた苦行か…。

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先行争いは内からロードアクアが先制。レシステンシアは余裕を持って2番手。ミッキーブリランテ、クリノガウディー、ジャンダルムが直後を形成。結局3着に入った馬たちはこの中にいた。本来ならダノンファンタジーもこの中にいたはずだが…。

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ダノンファンタジーはリカバリーしてこの位置。周りが壁でどうしようもない。一方でレシステンシアは悠々先頭を確保。直後がビッシリ付いてきているけど、好きなように走れるっていいね。これなら負けても仕方ないと思えるが、こっちは全力を出せるかどうか。ちなみにトラインは今回も引っ掛かっていた。コイツもどうしようもない。

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テン3ハロンは33秒9で想定の範囲内。ベストアクターはダノンファンタジーの後ろ、後方から4頭目。前が競り合っていないのでこの位置では厳しそう。高速時計が見込まれる時は後ろからの馬を買ってはいけない。

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1着レシステンシア(黄)・2着ミッキーブリランテ(青)・3着ジャンダルム(緑)が内から綺麗に並んでこんにちは。内前バイアス、ここに極まれり。外を回した皆さん、馬群に埋もれた皆さん、お疲れ様でした。また次頑張ってください。

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残り200M。レシステンシアは止まる気配無し。ジャンダルムも頑張る。ロードアクアですらまだ内で粘っている。後ろから来たのはインディチャンプぐらいで、他はまだ後方。ダノンファンタジーは馬群を捌くだけで精一杯、ベストアクターは後ろから2頭目。ちーん。

展開予想。レシステンシアが主導権を奪いに行くが、前走のテン3ハロン34秒0のロードアクアも速い。この2頭が飛ばしていきそう。ダノンファンタジーは内枠を活かしてこれらの直後3番手を確保。他に続きそうなのはメイショウチタン、クリノガウディー、ジャンダルムぐらいで後ろから行く(追走が苦しい)馬が大半。展開的には前有利だが、1,000M通過57秒台前半、もしくは56秒台突入なら後方勢も黙ってはいない。

概ねビンゴ。しかし1,000M通過56秒6でも前は止まらず。ラスト3ハロンのラップ構成は11秒2-10秒8-11秒8で、レシステンシア自身の上がり3ハロンは33秒8(2位タイ)。これを差すのは物理的に不可能。

1着○レシステンシアはロードアクアに一旦ハナを譲りながら、持ち前のスピードで交わして先頭。競り合いは起こらず、至って自然な逃げ。4コーナーまでにラチ沿いを取り切り、最短距離を綺麗に回ってきてレコード勝ち。1,200M換算で1分07秒4、これならスプリントGIでも勝ち負けになる。

2着-ミッキーブリランテは内から押して好位を確保。行き脚が付き過ぎて掛かる位の勢い。道中はジャンダルムの後ろに入れて落ち着かせ、直線で外に出してスパート。この馬の位置取りで届くかどうかの瀬戸際。結局前で先に動いたジャンダルムを交わすのが精一杯だった。

3着△ジャンダルムも外から強く追って好位を確保。行き脚は上々で、3コーナーで早くもレシステンシアを捉えるような勢い。持ったままで4コーナーを回ってきたのを見てこの馬が勝つのかと思った。ただ先に鞭が入ったのはこちらで、レシステンシアのスパートに付いていけなかった。

4着▲インディチャンプはゲートをスッと出て中団を確保。阪神カップよりも良い位置取り。4コーナーの進出もスムーズ、馬群が密集して外を通らされた以外は上々の立ち回り。残り200M手前で猛然と伸びたが間に合わなかった。やはり1,400Mでは後手を踏む分展開待ちになってしまう。

5着◎ダノンファンタジーはスタート失敗が全て。スタートの直前、川田騎手は何とか態勢を整えようとしていたが間に合わなかった。道中は追い上げようにも身動きが取れず、直線に向いても前が壁。何とか捌いて上がってきた時には既に大勢が決していた。これは事故と割り切るしかない。残念。

9着△クリノガウディーは馬なりで前へ。一旦控えに回ったものの、掛かって再度前へ。4コーナーのポジショニングは上出来だったが手応えは既に怪しく、前を追う力は残っていなかった。今回の走破時計1分20秒1は阪神カップ(1分20秒2)とほぼ同じ。時計通りには走った。

16着☆ベストアクターは大外枠から控えに回って後ろから数えたほうが早い位置取り。4コーナーで一団となった馬群の一番外を通らされ、直線に向いて大外最後方。全くレースに参加できなかった。昨年の勝ち時計は1分20秒3、今回は1分19秒2のレコード。この馬自身も1分20秒4で走ったが…。

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